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「真ゲッターロボ 世界最後の日」~この夏に暑苦しい物語をどうぞ~

 筆者ご幼少のみぎり、70年代に花開いたTV特撮作品同様に、男の子の心をつかんで離さなかったのは、カッコいいロボットが活躍するロボットアニメである。その礎たる「マジンガーZ」はおもちゃを含む関連商品の売り上げによっても後押しされて、「グレートマジンガー」「UFOロボ グレンダイザー」へと展開する。「帰ってきたウルトラマン」の放送開始によって、それまでの再放送で飢えを癒してきた子供たちによって「第2次怪獣ブーム」が到来するが、同時期に放送された「仮面ライダー」をはじめとする東映特撮ヒーローをはじめとする変身ヒーローのおかげをもって、「変身ブーム」という側面を持っていた。「マジンガーZ」のヒットの根幹である「合体」とブームによる「変身」。この二つを融合させるべく期待に応えた作品こそが、TVアニメ「ゲッターロボ」であった。

 その後も様々な製作会社によって生み出されてきたロボットアニメは、当然のごとくおもちゃとの連動で企画され、作品がおもちゃの売り上げを左右し、あるいはおもちゃの売り上げによって作品が左右されて打ち切られたりして、主従関係もあいまいなまま群雄割拠の状態を呈していた。そんな折も折、70年代末に登場した「機動戦士ガンダム」の登場によって、ロボットアニメは一つの変換点を迎える。それまでロボット同士の戦闘を「ロボットプロレス」と揶揄してきた層に対して、「侵略戦争」であるとの見解を改めて叩き付けた上で、未来の人間同士による戦争を描くことで、ロボットアニメはリアルなSFであるとの解釈が可能になった。これ以降作り手が意図的に戦争を描く作品は「リアルロボット系」、それ以外を「スーパーロボット系」と区別する展開が待ち受ける。

ゲームシリーズ「スーパーロボット大戦」シリーズでのことである。貪欲に過去作を取り入れ、様々な作品世界を渡り歩きながら、プレイヤーの好きなユニット(ロボット)を使って敵を倒し、ゲームオリジナルの強大な敵を倒す、充実のシナリオとやり応え十分なプレイスタイルが功を奏して、人気のコンテンツになっていく。が、その過熱ぶりはついにオリジナルの作品が、己が枠を超え始めてしまう。劇中の機体パワーアップに飽き足らず、作品オリジナルの新型機が登場する。それが「マジンカイザー」と「真ゲッターロボ」である。だが原作であるアニメ作品や漫画作品を持たない機体は、知名度に問題がある。どちらもエース級の活躍が見込める最強機体であるだけに、過去作や原典を知らないプレイヤーにも訴えたい。そんな作り手の希求にOVAという媒体が応えることになる。80年代のアニメ隆盛期が生み出した、作り手の情熱の発露と商売の原理がスクラムを組んだ故に生み出された、奇形とも思える製作体系と商品展開。表現の上でも自由度の高いOVAは、これらの作り手の欲求と視聴側の欲求を満たしていったのである。ロボットアニメの隆盛から20年を経た90年代末にそれは登場した。その作品こそが「真ゲッターロボ 世界最後の日」(1998)である。

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
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後期必殺を好み、
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ピカード艦長が大好物。
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