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「GODZILLA」劇場版アニメ3部作~否定と共存と虚無~

 以前「GODZILLA 怪獣惑星」について扱った。その時、筆者は実写特撮ではできないこと、あるいは実写で表現すると厳しくて見ていられないものを、3DCGを使ったアニメーションで描くことで、表現を可能にして見せたことに、ただただ感嘆した。脚本やシリーズ構成を担当した虚淵玄氏の、辛辣を極めた凄惨にすぎる表現の数々は、こうしてアニメーションという媒体を経て映像化されたことで、酸鼻な状況を少しだけ軽くして見せたわけだ。その後、筆者はこのシリーズを劇場で観ることが叶わなかった。単に食指が動かなかっただけだが、その理由は話題性や人気によるものではなく、やはりどこか虚淵玄氏の脚本になじめなかったからだろう。本来「ゴジラ」というコンテンツは娯楽であり、享楽であるのだから、哲学的思考や評論のたぐいが紛れ込んでも、あくまでエンターテインメントとして存在理由があればこそ、楽しく見られたうえでの話だ。だが本作は考えることがありすぎる。そして考えれば考えるほど、現在を生きた人々に対して、突破する方法論や糸口すら見つけられず、閉塞する現象性だけを見せつけられる。これではエンターテインメント作品としては難しすぎるだろう。脚本家が本作に込めた想いを受けとりながら、脚本家本人がその答えを見つけられずにのたうち回っている姿しか想像できない内容は、この作品を、実写映画のゴジラシリーズとは別の位置へと追いやってしまう。1作目「怪獣惑星」を見た時の筆者の危惧は、こうして明確に現実のものとなった。

 実写特撮作品の多くは、エンターテインメント作品だし、コンテンツの多くは視聴者層を低年齢に絞っている。ゴジラシリーズにしたところで、本来は子供も大人も楽しめるファミリーピクチャーだ。だがそこに時代性や批評性、社会問題などのポイントで付け込めるだけの「隙」あればこそ、コンテンツとしての存在が際立つから、こうした作品が名作となりえている。その意味では、本作のシリーズはその「隙」はあるのだが、その表現があまりに露骨でありすぎて、エンターテインメントにはそぐわないではないか。まずはこのポイントから指摘してから、他の思考へと至ってみたい。

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プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
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戦隊シリーズをこよなく
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ピカード艦長が大好物。
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