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「正義のシンボル コンドールマン」~その2・川内康範が見た未来~

 前回のマクラで、川内康範先生の人となりについて触れたが、川内先生が志向する「正義」のあり方は、彼の人生そのものといってもいいだろう。事実、氏が原作を手掛けた作品の多くは、「正義の味方」のカテゴリーから逸脱するものではなく、ウルトラマンのように空からやってきて、人間の危機に駆けつけ、敵を倒して空に帰っていくようなヒーロー像でも、仮面ライダーのような悪の組織から生まれ出でて人間に味方する、人間に仇なす者に対するアンチテーゼのような存在でもない。コンドールマンの出自は、あくまで太古の呪術と謎の太古の生物から生まれた存在であり、人間が持つ正義の心を宿してはいるものの、彼自身が正義ではない。あくまで川内氏のカテゴリーである「正義の味方」でしかない。では川内康範先生にとっての「正義の味方」とは何ぞや?ということになるが、彼の戒名が「生涯助ッ人」であったように、自身が正しいと判断した人のために助力する、ということのようだ。

だとすれば、劇中登場するまことら子供たちが正義であり、コンドールマンはまことたちのためにモンスター一族と戦うことになってしまう。自身の判断に基づき戦うコンドールマンが、これまでの物語で一度だって子供たちのために戦うことはなく、より大きな視点での人類のために戦っているコンドールマンである。この矛盾こそが、川内康範先生が子供向けの作品に込めた願いの正体である。先生は子供たちに対し「正義であれ」と説いているのだ。大人たちは社会の状況に応じて間違いを犯してしまう。それは仕方がない。だがその間違いを指摘し、同じ間違いを繰り返すことがないよう、子供たちに「正義であれ」と期待する。子供たちが正義であれば、その正義のためにコンドールマンのようなヒーローが現れて、子供たちの前に訪れる困難を乗り越えるための一助となる。だから子供たちに正義であれと、川内康範先生は説いておられるのだ。まことたちだっていずれは大人になって間違いを犯す日が来るかもしれない。だがそんな間違いを、かつて子供であった自身が是正すればいい。川内康範先生は、日本の未来を当時の子供たちに託したのである。

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波のまにまに☆

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