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月刊ニュータイプ2010年2月号永野護特別寄稿~自分たちが見たいものをみるために~

 本ブログを始めるに当たり、長らく購入を見合わせていたアニメ誌を買うようになった。一つは資料を得るため、一つは現況のアニメと今後放映予定のアニメ作品などの動向を知るためだ。個人的にグラビア記事はさーっと目を通すばかりですませ、できるだけ解説や評論めいた記事、そしてスタッフやキャストのインタビューを読む。毎月複数の雑誌が発売される中、愛読しているのは「ニュータイプ」か「アニメージュ」になってします。なにせ昔から読んでいるし、どういう作品を扱い、どういう見せ方をするか、ある程度予測がつくからだ。そして買うのは毎月どちらかとしている。単にお財布との相談なのだが、これはその都度、「自分が金のない高校生なら、迷いながらどっちを買う?」というくだらない自問自答をしながら買っているためである。比率で言えばアニメージュがやや多い。批評系の文章が読みたいときは、どうしてもこちらを優先してしまいがちだ。結局は中身を立ち読みして決めるのだが、今月はこの記事を優先し、ニュータイプを購入した。その記事は、ニュータイプ25周年を祝して、永野護氏が特別寄稿した記事である。

 永野護氏といって思いつくのは、マンガ「ファイブスター物語」だと思う。私の家内もこれの愛読者であり、2年に1度ほど、店頭に最新刊がおかれるたびに、うれしそうに買って帰ってくる。私はといえば3巻目ぐらいで話のとっちらかりように目がくらみ、それ以降は流して読んでいるに過ぎず、内容をきちんと覚えてはいない。我が家ではこれと「バスタード」については、終劇を確認してから死のうと誓っている。まあ私はどうでもいいんだけど。
 その「ファイブスター」が連載されているニュータイプという雑誌は、当然永野氏と縁が深い。ニュータイプが最初に取り上げた作品は1985年「機動戦士Zガンダム」であり、その表紙には大河原邦彦氏によるガンダム・マーク2のバストアップが描かれていた。「Zガンダム」に永野氏が強く関わっていたことはいまさら説明の余地がないし、その前作「エルガイム」ではキャラクターとメカニックの両方のデザインを行い、永野氏は派手に業界に名を知らしめたのである。その後ニュータイプ誌上で展開された「ファイブスター物語」は人気作となり、劇場用作品として公開されもした。

 その彼がニュータイプ25周年を祝って特別寄稿したという。しかもこの記事は、本紙の最終ページに掲載されている、たった1ページの記事であるのだが、これに重要な示唆が含まれていると思われたので、本ブログでご紹介申し上げたい。
 その内容はいたって簡単、要約は以下の通りである。

・ニュータイプ本誌は4つの世代の読者を抱えている。
 ・「ヤマト」「ガンダム」に興味を持った世代
 ・「エルガイム」「Zガンダム」からアニメファンになった世代
 ・「エヴァンゲリオン」「セーラームーン」のファンの世代
 ・「エヴァ」から15年後の現在の世代
・一つの作品に対する感じ方は、四世代で大きく異なる。
・異なる世代間で面白さを伝える際、それを理解するために、自分の理解できる面白さに変換されている。
・でも本当の面白さは、リアルタイムで感じたおもしろさであり、それは世代を超えられない。
・それなら他の世代が理解できなくても、自分たちの世代が面白いと思えるものをつくればいい。
(・だけど現在のアニメ製作状況は昔と変わらないので、それを許さない。)

だいぶ要約したので、詳しくは実際にご覧いただきたい。

 この記事内容でもっとも感動的だったのは、リアルタイムで感じる感動はその世代の宝である、といいきったところだ。その上で、永野氏は、互いの世代が理解し合えない状況なら、特定の世代にターゲットを絞った作品が生まれてくる土壌になってくるはずだと言っている。

 本ブログを始めたときに、一つだけ自分に課したことがある。それは安易に作品をおとしめないということだ。自分の最低限の約束事として、ダメな作品であればダメな理由をきちんと書く、できれば変更提案までしておきたい。そうしながらここまで約160編の記事を書いてきたつもりだ。だがそれは根本的にあらゆる作品を全肯定するところから始まるのであるから、本当のことを言えば無理なのだ。基本的に「萌え」がわからない人間なので、「萌えアニメ」はほぼスルーするし、見ていない物を見ているようには書けない。そのことが実はずーっと心苦しかった。どれだけ時間を費やしてジャンルをまたいで作品を見てもこの世界に存在する作品すべてを肯定できるとは思えないと考えていた。でもこの永野氏の記事のおかげで、40歳を過ぎたアニメ好きのおっさんが、どうしても理解できないので、評価しようがない作品がでてきても良かったのだと、自分に嘘をつかずに素直になれた気がしたのである。「バカだなあ、肩ひじ張るからだよ」と永野護に肩をたたかれた気がした。

 そしてもう一つ重要な示唆は、自分たちが見たい作品を作るための秘訣である。そう、なにも全世代のアニメファンを巻き込む必要なんかないのである。どうせわからない世代があるなら、それはそれでありとする。問題はそうした自分たちが見たい作品を作らせるための土壌をどうやって作るかなのである。少なくても現在の新○監督のように、同時期に複数の作品で監督をなさることは、あまりいいことはないと思う。それほど人材に困っている事態は理解できるつもりであるが、いいかげん後進に席を譲ることをしてもいいだろう。そういうことを後押しできるだけの場所と時間が欲しいところである。それができるのはとりあえず雑誌の誌面なのではないだろうか。こうしたことを議論する場所を、雑誌側も提供する努力も必要だろう。そのための誌面解放もやむを得まいと思うのであるが、いかがだろうか? すべてはあなたがあなたの見たい作品を見るためなのだ。

Newtype(ニュータイプ) 2010年 02月号 [雑誌]Newtype(ニュータイプ) 2010年 02月号 [雑誌]
(2010/01/09)
不明

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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

巷ではやっていても合わないものってありますよね。
自分なんかは「シャナ」や「ドクロちゃん」等がそうでした。

けどまにまにさんが色々とタイトルをだしてくれるお陰で手にとってみる作品が増えました。

ゆるめいつなんて名前を聞いたことなかったら絶対見ることなかったです。(感謝)

ここはまにまにさんのコラムなので好きに書けばいいと思いますよー。

No title

とぴろさま
 あたたかいコメント、ありがとうございます。
 おかげですこしだけ肩の力が抜けた気がします。でもあいかわらず見ていない作品の多いこと。できるだけ好き嫌いしないで、貪欲に見てみたい、そしてその中でも自分が面白いと感じたモノを紹介したい、そう思ってブログ始めたはずなのに、いつのまにか「見たら書け」の慣性に陥っていたようで。
 本当にありがとうございます。ゆっくりやります。
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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