シンケンジャーvsゴーオンジャー銀幕BANG~戦隊VSシリーズの楽しみ方~

 複数作品の視聴継続中に、どうしても気になって見てきました。まあシンケンジャーの最終回があって、どうしてもお別れしづらかったのが一つ、次週からのゴセイジャーがちょっとだけでるのがもう一つの理由です。

 この話の肝はずばりゴーオンジャーの世界である「11のプレーンワールド」の設定。序盤からいきなりガンマンワールドという、本編では登場しなかったワールドからスタートし、ここで本作最大の悪であるバッチードに、ゴーオンジャーが盛大に負けるのである。そのバッチードは、三途の川の外道衆と手を組み、ヒューマンワールドを含む11世界をすべて汚染する作戦を立てる。その動きを察知したシンケンジャーは、バッチードと戦闘になるが、そのときに現れたのがゴーオンレッドの走輔であった。あいかわらずへらへらと登場し(嫌い)、ちゃらちゃらと自分を誇示するように戦う(大っ嫌い)走輔であるから、シンケンレッド丈瑠にとっては、なんだか邪魔くさくってしようがない(当然だ)。戦闘終了後、シンケンジャーのお屋敷で和解して協力要請するはずが、「シロウトと一緒に戦うのはどっちにとっても危険」といいはなち(まったくだ)、丈瑠は走輔を突き放す。だが2度目の戦闘時に一敗地にまみれ、メンバーを別の世界に放り出された丈瑠は、同じように仲間とはぐれても助け出す折れない心の走輔を見て、彼を見直し、ともに共闘することを誓う(丈瑠やめとけって)ところで前半戦は終了となる。

 これまでの戦隊VSシリーズでは、前戦隊と現戦隊が共闘するところが味となっている。それも互いの立場があるから、誤解を経たり、頭っから共闘したりというドラマが、必ず挿入される。これが一つの見所になっている。過去の例で言えば全部で2回(ギンガマンとタイムレンジャー)共闘したゴーゴーファイブであるが、ご存知の通り長兄マトイ兄ちゃんのポリシー(俺はレスキューのプロ、お前らは戦闘のプロ)故に、どちらの話でもキーマンとなっており、現戦隊であったタイムレンジャーよりも上位に立ったりする錯誤感もある。
 今回のゴーオンジャーとシンケンジャーの場合は、やはり戦闘面ではドシロウトであるゴーオンジャーよりもシンケンジャーが上である。だが走輔のなめくさったガキが、それを許そうとしないあたりが物語前半の核になっているわけだ。実は前作「ゴーオンジャーvsゲキレンジャー」をDVDで見たのだが、こちらでは敵の蛮機獣が獣拳を使っていたことで、ゴーオンメンバーがゲキレンメンバーに弟子入りする話になっており、走輔は嫌々ながら、ゲキレッド・ジャンに教えを請うていたのだ。それもなんだかどさくさで激気を習得しちゃったゴーオンジャーの皆さん、しかもウイングスはなぜか幼き頃に獣拳を習得しているという無茶なおまけ付きである(んなわけあるか!)。
 なお「メガレンジャーvsカーレンジャー」の場合、すぐに和解するが敵幹部に操られて敵対するシーンもある。またすぐに仲直りして高校生であるメガレンジャーを、社会人であるカーレンジャーが引き立てるシーンが挿入され、心熱くなる瞬間がある。

 またVSシリーズの戦闘を形成するのは、いなくなったはずの前戦隊の敵の残党である場合がほとんどである。今回も本編になぜ登場しなかったのか知らないが(そりゃ今回のための新規キャラだからね)、バッチードなどというふざけた奴が登場する。そしてどさくさ紛れに三途の川で安らかに暮らしていた、三大臣を復活させるのであるが、これがまた見事なほど本編に絡まないことで、ゴーオンジャーのテレビ本編とのつながりを継続させているあたりも、見物である。しかもちゃんと最後の秘密のヒントを残していくあたり、害水大臣ケガレシアこと及川奈央の面目躍如である。こうした前シリーズのキャラクターが地味に活躍するのは楽しい。また異なるシリーズの話で恐縮だが、「ギンガマンVSメガレンジャー」の場合には、高校を卒業してそれぞれ進学したり浪人したりしているメガレンメンバーのその後が登場する、少しだけ大人になったメンバーが、やはり懐かしく再会するところは、胸がきゅんとするほどうれしい瞬間である。

 さて中盤は各ワールドに散ったシンケンメンバーが、偶然にもゴーオンメンバーと合流し、炎神のみなさんに助けて貰ってヒューマンワールドに戻ってくる過程が、とてもおおざっぱに披露される。いやもうこのあたりの手の抜きようは適当きわまりない。だが丈瑠と走輔の確執と和解に焦点をあわせるなら、これも致し方ない。ゴーオンメンバーはすでに現役を引退しているが、シンケンメンバーはテレビ本編も控えているので、大変なのだ。しかも走輔の髪型と態度は、丈瑠にとって迷惑でしかない(あやまれ、スタッフさんにあやまれ)。

 そうして迎えた後半戦、お屋敷に控えていたボンパーと格さん・・・じゃなかった彦馬さんは、無理矢理拉致される。そこにようやっと2回戦から帰宅した走輔と丈瑠に果たし状が渡される。意を決して立ち上がる二人の若者。そしていざ人質を前にたたずむ二人は、いきなり対立し出す。走輔はどうにかして助けようとするし、丈瑠はいずれ助けるはずもないので、戦いに望もうとする。互いに変身して戦い合う二人の赤き戦士。しばしの間、激闘が続く。はたして人質を助け出せるのか、メンバーは助けに戻ってくるのか、そしてバッチードが準備した作戦の要はどこにあるのか? 、というお話である。まあ詳しい話は見るなり、DVDになってから借りるなりしてご覧下さい。ばらしてしまえば、すべてまあるく納まります。ラストバトルは13人の勢揃い。秘剣ディスクをなぜゴーオンジャーがつかえるのかなどの、ツッコミどころは多々あれど、各の特徴が出る戦闘シーンはやはり心躍るものがある。久しぶりに必殺技を見せるゴーオンジャー。こうした昔の懐かしい戦闘バンクシーンを見られるのも、VSシリーズのお楽しみである。

 本当のこと言えば、ゴーオンジャーがどうしても好きになれずにいたので、見ないでおこうと思っていたのだが、シンケンジャー見たさに行っちゃったので、書いてみましたということで。あ、いまだにゴーオンジャーが嫌いです。お好きな人には申し訳ありませんと言うしかない。
 だが戦隊vsシリーズを劇場で見たのはこれが初めてであったので、十分満足の出来であったと思う。しかもゴセイジャーの登場には、それと知らずに観に行ったお子さんには、衝撃だったろうなと思う。しかも十臓や太夫、アクマロという一番のくせ者を引き受けていただけたのは、物語進行上かなり重要でした。なんでも彼ら、カードで戦うらしいんですのよ、奥さん。

 そうした新しい戦隊の顔出しなどの新要素もありつつ、これからもvsシリーズは続いていくのだろう。スタッフにとっても喜ばしいだろうし、見ているこちらも、昔の戦隊に再会するのは望外の喜びである。その上にむちゃくちゃな合体をしたり、VSシリーズならではの遊びもあったり、女性戦士が一同に集まったりしている姿は、なかなかにおいしいのである(マジレンvsデカレンの衣装替えは秀逸)。だが戦隊VSシリーズの一番の見所は、なんといってもツッコミどころ満載なところである。だから見るときにはそれまでの戦隊の知識や愛着を総動員して、盛大に突っ込みまくることが、VSシリーズの正しい楽しみ方であると、私は考える。

追記
 エンディングはなぜかゴーオンジャーのエンディングを踊るシンケンメンバーで終わる。このダンスも多少の違和感もあるが、それ以上に少しうれしげに、少し胡散臭げにダンスする丈瑠は、ちょっとだけ見物である。またことはと茉子のダンスには、ファンにとっては一見の価値ありである。いやに飛び跳ねる元気なことはが見られるのは、ここだけかもしれない。どちらさまもお見逃しなきように。

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古原靖久片岡信和

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前作です。こちらが初の劇場公開作品となります。
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テーマ : 特撮・戦隊・ヒーロー
ジャンル : 映画

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プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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