最近の深夜アニメなどについてひとこと、ふたこと

 長めの作品に手まどっている内に、現行放送中のアニメ等について、少しだけ言いたくなってきた。そこで一ネタにならない小ネタを書き連ねてみる。以前にもこういうの、やってますが、漫画家さんが「たまには気分を変えて4コマなんかやってみよう」とかいって始めると、途端に首を絞める結果になるのと似ていて、以外と小ネタ拾うのも大変なんです。

<「ソラノヲト」について>
 辺境の警備についている5人の女性兵の、ささやかな日常の物語。そしてそれは戦争が至近にある世界ながら、それでも幸せを願って生きている人々の物語。
 当初よりこの物語の方向性が見えなくて、どういうスタンスで見ればいいのか不安で仕方なかった。滅びに瀕している世界でも、あっけらかんと前向きに生きていこうというなら、エンディング曲の方面だし、彼女たちが戦争のただ中にあって女神となるのを見届ける方向ならオープニングの曲方向だと、勝手に思っていた。なぜそうした方向性を気にしてしまうのだろう?

 管理人uhdさんのブログ、「アニメを考えるブログ」において、そのお考えを拝見したときに、自分の中でこんがらがった糸がほどけた気がした。違うんですよ。方向性なんてないの、この作品。
 じゃあ、どうしてそういう深読みをしてしまうのかと言えば、、それは戦争にまつわるガジェットの多さや、この世界に関する情報量の多さが、そうさせてしまうだけなのだ。深読みをしようと思えばいくらでもできる。しかもその深読みにより、物語の方向性がどちらにもころぶような、そんな物語を綴っているから。
 そしてもう一つの理由は、基本的に物語が「カナタ」視点で推移するからで、カナタよりも少しだけ多い情報量がある視聴者にとって、どうしても深読みしたくなる情報が散らばっているからだ。以上、2点の理由により、どうも物語を深読みするクセがついている私たちは、まんまとだまされているみたいなのである。

 だがはっきり言おう。現時点の物語については、その深読みはすべて正しい。そのかわりその深読みが今後の物語に影響するかと言えば、それはたぶんNoだ。特に7,8話で描かれた物語には、いくらでもツッコミどころがあるシーンが続出しながら、それに関する情報の答えを、幾十にも解釈できる言葉として紡いでしまっている。どうやらこうした情報は、むしろ「そこにあるけど、気にするな」と言わんばかりに答えを出したがっているように、私には見えた。この世界は切ない。切ない事情は戦争を背景にしてさまざまであるが、そのドラマを一つに結ぶよりも、そこにいるカナタたち少女兵が、どう感じ、何を感じ、どう動き、どう考えたのか。そこで起きた事件を事細かに開示してみせることで、世界を描くという物語であると、私には思えてきた。1話完結の物語はあっても、連続してのストーリーはない。そしてあと数回の放送話数の中で、彼女たちがまた一つ世界に触れ、ほんのわずか一歩でも前に進む姿を示す、それが「ソラノヲト」というアニメなのではないだろうか?

<「はなまる幼稚園」について>
 杏たち小娘3人が、担任の土田先生とくりひろげる、大騒ぎな毎日という展開だけであれば、そんなに面白いとは思えなかった。事実どれほど杏が土田にアプローチをかけても、杏が幼稚園児である以上、土田になにができるわけでもなく、杏たちのおこす事件も大なり小なり行き詰まってくると思っていたのだが、このところの6,7話において、いきなり展開し始めた。「はなまる幼稚園」という作品名に反し、土田の妹や実家が登場したこと、土田の妹・さつきが、なぜだかお兄ちゃん大好きというキャラクター設定、しかも杏の母・さくらと土田の過去の想い出などが交錯し、俄然ドラマに深みが増してくる。さつきと杏、さくらと土田の会話に関してははっきり申し上げて「幼稚園」関係ないじゃんと裏拳で突っ込みたくなるほどであるのだが、それがいい。またさつきのお兄ちゃん大好きは、毎回変わるエンディングに、曲となって登場する。これがまた「化物語」以来の主題歌の出来に、目を見張る。しかも翌週のエンディングは、杏を主体とした画面構成ながら、ジャズを基調とした映像を見せる。このエンディングの曲と映像は、その回の主役が曲を担当するので、番組の強力なアクセントとなっている。しかも歌詞内容が物語とシンクロする。この丁寧な作りに楽しませてもらっている。日曜深夜のひそやかなお楽しみである。

はなまる幼稚園6話ED
はなまる幼稚園7話ED

<「ひだまりスケッチほしみっつ」について>
 すでに3期目に突入した「ひだまりスケッチ」。私は今期から見始めた。それにしてもOPのメインキャラ上半身のダンスは、見ていて楽しくなりますな。
 本編自体も楽しい。とりたてて何が楽しいというよりも、細かいカット割りに登場する背景の意味を考えながら、次のシーンを見る楽しみが内包されている。ちょっとだけ先読みっぽくアニメを見ることができる。物語の最後に、お風呂に入ってその日を思い返したりするシーンも、毎回ちゃんとなって、構成パターンが確立されている安心感がある。そう、このアニメ、安心感があるんだなあ。小難しいことはいろいろ凝らされているんでしょうけど、一見繋がらない前後のカットが、間に入る静止コマの意味から、きちんと逆算できるとか、あまり凝ったアングルは排除するとか、逆に凝ったカットは浮くほど目立つように配置するとか、わりとのっぺりとした作りをしているようで、意外な懲り方が試されている印象がある。そうしたカット単位の遊びを見ていると、「ああ、新房さんらしい」とか思っちゃうんだけど、これはもう新房さんの意志じゃないだろうと、多作な監督を思えば、そんなふうに思えてくる。

ひだまりスケッチほしみっつOP

<「文学少女」今日のおやつ~はつ恋~について>
 すでに去年末の話なので恐縮であるが、ラノベ「”文学少女”見習いの、傷心」に付録としてついてきた限定DVDに収録されている「今日のおやつ~はつ恋~」を見たのである。書きたくてしようがなかったのだが、ネタが小ネタ過ぎて、1本で書きようがなかったために、年末から尾くらいいりし続けてきたネタである。しかも他愛ない。
 私はラノベ「文学少女」シリーズの大ファンである。まあおそらくその印象のほとんどが、竹岡美穂女史の描く主人公「天野遠子」のキャラ絵に惹かれてしまっているせいである。しかも本編の内容は、暗く切ない話が多いし、いやに血の気が多い物語なので、仕事で疲れたときには遠慮したい本であるのだが、透明感のあるキャラクター絵に惹かれて、本編はおろか短編集までも読破している状態である。その「文学少女」が劇場用映画になるに当たり、プレで短編をつけて、小説を売ると言うから豪気なことだ。 

 そして初めて動く天野遠子や井上心葉くんを見たうれしさは、久しく感じなかった、あの原作のキャラクターがアニメで動く喜びであった。
 ご存じない方のために解説をしておくと、天野遠子は、まさに文学少女然として姿の少女であるが、同時に本を食べちゃいたいくらい愛しているビブリオマニアであると同時に、本当に物語が書かれた紙を食べる人物なのである。名作を読む度に、その作品を味覚として表現し、あたかも食べ物を食べたときのように書物の表現をする少女なのだ。この物語はそんな少女と、一度は小説家を志しながら、悲しい経験から断念し、人とうまく接することができなくなった少年・井上心葉が、さまざま事件に巻き込まれながら、その事件に絡みついた糸を、文学に置き換えながら解きほぐしていく、一種ミステリー仕立てのラノベなのである。
 そんな天野遠子が、本を表現するのに、さまざまな料理の味覚として表現する。そのうっとりと味覚に酔いしれる表現を、アニメではどのように表現するのか、実はひそやかな楽しみであったのだ。その答えの一端が、この限定版DVDに収録されている。そしてそれは本当に気持ちよさそうに、彼女が言葉で表現したおいしそうな食べ物が画面に現れ、その食べ物の中を軽やかに踊るように飛び回る遠子のうれしげな姿となって、目に飛び込んできたのである。ああ、なるほど。こうきたか。しかもクリームソーダの透明感のある緑色、そして浮かぶ赤いチェリー、しゅわしゅわと立ち上るソーダの泡など、精緻をきわめて描かれる向こうに、遠子がうれしそうにふわふわと踊っているのである。本編自体が非常にしんどい物語であるから、こうした幕間の楽しいシーンは、できるだけ華麗にかわいらしく仕上げて欲しいと願っていたのであるが、その願いは叶えられたのである。こうなれば当然、5月に公開される映画本編も楽しみである。遠子役の花澤香菜さんの大活躍もあることだし、ぜひ劇場に足を運びたいのであるが・・・・・・・・、東京は池袋だけですか。そうですか。
劇場数、どうにかならんもんですか?

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
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