またも脱線~どうでもいい2題~

 昨日の自分的な盛り上がりをそのままに、怒濤のJ9シリーズご紹介をと張り切っていたのですが、その舌の根も乾かぬうちに、あいすみません(「あ~いとぅ~いまてぃえ~ん」って言ってた奴は、どこいった?)。ちょいと、小咄的な2つのお題に、お付き合いくださいませ。

 一つは昨晩やっていた劇場用映画「ヤッターマン」について。もう一つはやっと発売される運びとなった、ある劇場用アニメ作品と、それにまつわるお話です。

「テレビノチカラ~地上波の可能性~」

 昨日(2010.04.23)の「金曜ロードショー」では地上波初放送で三池崇史監督作品「ヤッターマン」が放映されていた。ネットの住人の皆さんも、チラ見してる感じ。それが如実にわかったのはかの「Twitter」のおかげである。私がフォローしているかたのみならず、ちょっと検索するだけでもかなりの人数が見ているようだし、当然某巨大掲示板でも実況スレが立っているのだから、それなりに注目度があったのだろう。個人的には劇場に足を運び、mixiで日記を書いて、尚かつ本ブログでもDVDを購入して再鑑賞した後に感想を更新している。
 自分の流れの中では終わっている作品なのだが、mixiの日記の内容を抜粋しておかないと、本ブログの記事もフォローできないことに、いまさら気づいたので、以下に示しておく。

 2009.04.09mixi日記より

~前略~
 上映開始直前でほぼ満席になる勢い。好評な様子がよくわかる。
 まあヤッターマンだからとタカをくくってたら、エンターテイメントとしては十分に良い出来の映画であり、細かい背景のネタを含めて、とても楽しめました。どこぞの龍玉とは、ものが違うぜ!

 ただし、面白くて楽しめただけに、子供の頃から親しんできたヤッターマンが実写化されたのだから、つっこみどころも満載である。

 まず、尺の問題。映画である以上、ある程度の上映時間は覚悟しなければならないが、かなり冗長に過ぎる。はっきり言えばテンポが悪いのである。

 テレビのヤッターマンをご存じの方ならおわかりいただけると思うのだが、本家のストーリーの進むテンポはこんなものではない。30分の時間の中に、非常に圧縮された情報量とギャグをつめこみ、こちらが疑問に思う余地すら与えない、そんなテンポが「タイムボカンシリーズ」の持ち味である。少しでも間が開けば、ブタやカブがお約束ギャグをかますし、3悪の会話がとぎれることなく、無意味にしゃべくっているのだ。その意味では本作におけるボヤッキーの台詞が少な過ぎる。演じる生瀬勝久に、徹底的にアドリブをかまさせて、時間をつなぐぐらいでちょうどいいはずだ。どこを切り取ってもボヤッキーのくだらないしゃべりが聞こえる、それぐらいでちょうどいい。

 この作品の最大の売りは、なんといっても深田恭子演じる「ドロンジョ」だ。この映画はドロンジョというよりも、「深田恭子愛」にあふれているといっても言い。それは私たちが知っている、妖艶で愉快なドロンジョではなく、かわいらしく切ないドロンジョであった。それはいい。
 この映画の最大の欠点は、ヤッターマンの物語にラブ・ストーリーを持ち込んでしまったことだ。もともとのシリーズにも、ドロンジョが主人公に片思いする話はあったが、それはあくまで1年というストーリーラインの上でのスパイスに過ぎない。だがしかし、本作については、むしろラブ・ストーリーこそが本筋であり、ガンちゃんを中心に、ドロンジョとアイちゃん、そしてゲストキャラまでが、恋のさや当てに始終する。こういう話はむしろ「ヤッターマン2」にとっておいて、本作は丁々発止のやりとりを、時間内で無駄なく見せる方が得策だったように思える。このストーリーを選んでしまった原因は、ほかならぬ「深田恭子愛」ゆえであろう。彼女をかわいらしく撮影するなら、彼女に恋をさせ、恋する乙女のかわいらしさを精一杯引き出す、そのためのアイデアだとすれば、いたしかたなしか?

 音楽については、山本正之の手によるおなじみの楽曲がヴァージョンアップし帰ってくる。これがまた耳に心地よい。3悪が唱う「ドロンボーの歌」はフルコーラスで聞ける。また最後に3悪が1度別れを決心するシーンでは、かなりのファンでないとわからない曲がモチーフとして使われており、古参のファンは涙を禁じ得ない。

 CGで作られたドロンボーメカのしょーもない動きや、ヤッターマン秘密基地における、ヤッターアンコウの設計図とか、背景美術に隠された竜の子プロゆかりのキャラクターなど、細かい点をあげればキリがないほど、本当に観客の目を楽しませてくれる。まあ子供には多少下品なぐらいのギャグには、閉口させられるけど。しかし本作が、これまで先人たちが作り続けてきた、「アニメ作品の実写化」の数少ない成功例として、ソフト化された後でもわれわれを楽しませてくれる作品であることは間違いない。それだけに、上記のような劇場用映画としての弱点の部分に目がいくと、どうにか出来なかったものかと、胸を痛めてしまう。~後略~



 今のところTwitter自体はあまり活用できていないのであるが、本ブログにもちょいちょいおいでくださるブロガーさんと少しだけお話が出来た。彼の感想曰く、「リアルタイムでヤッターマンに馴染んでない人にとっては、何が面白いんだか」「知ってる奴だけの同窓会」とのこと。いやはや至極まっとうなご意見。
 作り手はそれこそ「ご存知物」として作っているし、当然作品自体を管理している製作委員会側だって、「最近アニメで復活してたんだし、知らない奴は見ないだろ」とぐらいはタカをくくって作っている作品だ。まあ、公開時の状況を考えればそれでもいいのかもしれない。事実日本映画的にはめずらしくヒット作だったらしい。

 そこで改めて何を考えたかということであるが、「テレビ」という媒体のすばらしさに、改めて感嘆したということなのである。まず無料で劇場公開作品が見られることで、本来のターゲット層以外の人々が見ること。観客動員数を越えて、本来劇場に足を運ばない人の目にさらされるわけである。それにより場合によっては大きく評価がドラスティックに変わっていくことだ。「ヤッターマン」の場合であれば、その評価はさも上出来と言われていた映画であるが、私が上記で指摘した評価をおいといても、かのブロガーさんの指摘のような評価は、あまり公になっていなかった気がする。これまでなかば内輪的にぬくぬくとした評価をされてきた「ヤッターマンという映画が、地上波放送によりより過酷な荒野での評価にさらされている感じがしたのである。

 逆にテレビ放映により「天空の城ラピュタ」や「ルパン三世カリオストロの城」などの名作が掘り起こされた事実もある。今更ながらテレビという媒体の力に驚かされる。同時にそれを如実に語っているネットの住人にも、何をか動かそうとする力を感じるのである。だからこそ、たとえ零細であっても私がブログを書き続ける意味もある(ってことにしとこ)。


「未発掘アニメはないかい?」

 最近になって、いつも閲覧している「WEBアニメスタイル」の冒頭の、「編集長のひとこと」欄において、隠れた名作「浮浪雲」が初パッケージ化されることが書かれていた。本ブログをご覧になる方のうち、このタイトルでピクッと反応する方がどれほどいらっしゃるか、わかりかねるのであるが、私のようなロートルにとって、劇場で見逃し、20代の時に深夜で放送されていたのを取り逃した経験を持つおっさんとしては、非常に心浮き立つお話なのである。

 「浮浪雲」は名匠ジョージ秋山の手による時代劇マンガであり、現在も連載中のマンガ。劇場公開された当時、「ねえちゃん、あちきと遊ばない?」などと軽口をたたきつつ、日がな一日ぶらぶらしている通称「雲」の物語は、人情話あり、艶話ありと、当時の中高生でも頬をあからめてしまうようなシーンが満載のマンガである。当然作者が美保純主演のピンク映画「ピンクのカーテン」の原作者でもあるので、その影響も手伝って、我々には少々手の届かない作品でもあったのだ。また何度かテレビドラマ化している作品でもあり、渡哲也とビートたけしがそれぞれ「雲」を演じている。これがまためっぽう楽しかったのである。

 アニメ版のほうはといえば、「戦国魔神ゴーショーグン」との併映。制作はマッドハウスである。「雲」の旦那の役に、先年物故された山城新吾さんを起用している。舞台を幕末とし、雲の旦那を幕末の動乱期にたたき込んでおいて、なんとも呑気な雲の日常がドラスティックに変わりゆく姿となる日本を、雲の一人息子の目から眺めるという趣向の映画である。こうなると、「ああ、幕末かあ」となり、昨今のにわか幕末ブームに乗っての便乗商法だとわかるが、さりとて永らくパッケージとしてまったく見ることとがかなわなかった作品に、こうして出会えるのである。これ幸いと言うしかない。

 こうなると、欲が出てくる。他にも見切れていない作品があるんじゃないか。まだお蔵入りしたままの、パッケージ化されていない作品があるんじゃないかと思うわけだ。
 例えば、本当に生産中止になった「キャプテンフューチャー」なんかどうか。あの15台合体「機甲艦隊ダイラガーXV」とかどうよ。「宇宙魔神ダイケンゴー」とか出ても、誰か買うんだろうか? 「さるとびエッちゃん」をオリジナルでDVD化とか、80年代に再構成されて公開された「巨人の星」なんてどうか。「スターザンS」とか「ななこSOS」とか、もうパッケージ化されてたっけ? そうだ「プロ野球を10倍楽しく見る方法」なんて、まさしく眠ってる作品じゃないか。OVAだってDVDになってないやつ、いくらでもあるぞ。「学園特警ヒカルオン」とかさあ。まだまだ長めの私の人生も捨てたもんじゃない。まだ見ていないアニメは圧倒的に多い。おれは見るぜ、とうちゃん。

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ジャンル : アニメ・コミック

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No title

こんにちわー。

あ、あんな感じでツイッターではしょっちゅう毒吐いたり
短絡的思考で面白がってたり、それより何よりひどい下ネタ吐いてます・・・・。

今後ともよろしくお願いしますですー。

No title

あ、がたがたさん、いらっしゃい。
この記事の前半部分は、がたがたさんへの私信でした。お受け取りいただきありがとうございます。

 でもね、がたがたさんがあの毒吐かなかったら、気づかなかった話なんです。NHKあたりでは、今後のテレビはどうあるべきかと悩んでいるようですが、今回はっきりとこういうコンテンツに対して十分耐性があることがわかりました。毎度ありがとうございます。

 点や星をつける評価の仕方もあるかもですが、単に「おもしろがる方法論」っての、目指してるつもりなんですけど、それは僕自身の妄想なんでしょうかね? 日々悩ましいです。
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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