コードギアス 反逆のルルーシュ~STAGE6「奪われた仮面」~

<物語>
 コーネリアは着任早々、レジスタンスの掃討作戦が開始される。日本国中に散らばっているレジスタンスは、苛烈なコーネリアの攻撃に、敗色を濃くしていく。
ユーフェミアの計らいでアッシュフォード学園に入学したスザク。ルルーシュとスザクの、学園を舞台とした偽りの日常が始まる。と同時に、スザクは名誉ブリタニア人としての迫害を受け始める。そんなある日のアッシュフォード学園では、スザクについてきた猫のいたずらとミレイの遊び心で、学園全体を巻き込んだ大騒ぎになる。ルルーシュの危機を助けるスザクは、この件を境に生徒会に所属することになる。
 クロヴィスの追悼式典の演説で、弱肉強食による強者の進化の論理を説くブリタニア皇帝・シャルル。その集会の中で、スザクは皇帝の論理に疑問を抱き、ルルーシュは自らの敵を再認識する。

<緊迫するようで実はゆるい話>
・アバンタイトルでの、ブリタニア皇帝・シャルル。その居場所も発言も、まったくもって謎である。彼が推進してきた侵略政策の真意は何にあるのか。イデオロギー的な対立とするには、ルルーシュはたんなるアンチテーゼに過ぎない。そのため周辺事情から彼の真意を推し量ることすらままならない。

・今回の話は基本的に学園が中心となる話が約半分を占めている。物語は状況説明をしながら、スザクが学園になじむというなごみ系の話である。その開幕当初のシーンとしては不穏なシーンだ。スザクの嫌疑は晴れないままだし、中には勘違いしてスザクをテロリスト扱いするバカもいる。ほらみろ、カレンが困った顔してるじゃないか。まあ高校生ぐらいなら、社会情勢に疎くったって仕方ないけれど。しかもネットに偏ったやつこそ、情勢に疎かったりするバランスの悪さが、余計に腹が立つ。これが大人の視線で見た今の高校生の姿らしい。心せよ。

・シャーリーとニーナの、考え方の違いがよくわかる。これがある意味でこの世界の縮図だと思う。どちらも思想があってそう考えているわけではない。単にそう思うだけなのだ。しかしシャーリー、効果を狙ってのことかもしれないが、本人に聞こえるほど声が大きい。これが彼女の処世術であろう。前回でも一人でパソコン画面に向かい、ぼそぼそしゃべっているニーナが、なにやら怖い。なぜこの子がこの物語に必要なのかは、あとでいやというほど理解することになるのだが、とりあえず今は、彼女の存在がただ不安を掻き立てるとだけ言っておこう。

・スザクの編入はユーフェミアの肝いり。7年前の合図を使うルルーシュは出来過ぎだろう。BLファンならずとも、いいシーンである。屋上で再会を喜び合うスザクとルルをみていると、やっぱり「銀河英雄伝説」のラインハルトとキルヒアイスを想起させる。ラインハルトがたった一つの事件をきっかけに、キルヒアイスを失うのと同様に、ルルーシュはゼロの仮面をかぶるという「嘘」によって、スザクを失うことになる。だからこそルルーシュとしてはせめて学園にいる間だけは、傍らにスザクにいてほしいと思うのだろう。それでもスザクに嘘を重ねるルルーシュの心、いかばかりか。

・クロヴィスの部屋に飾られたクロヴィスの残した絵画たち。おだやかに、皇帝の庇護の下でやすらかに一生を終えることもできたであろうと、この残された絵のやわらかさが語っている。ただし、この一面が貴族趣味に凝り固まった選民意識を覆っていたことは疑い得ない。そんな二面性こそが死んでからわかる、クロヴィスのキャラクターだったのかもしれない。

・大規模な制圧戦。「電撃データコレクション コードギアス 反逆のルルーシュ」によれば、「サムライの血」という中部地方最大のレジスタンス組織だという。それにしてもわかりやすすぎる要塞化した山である。見ればKMFすら配置されていない。そのくせ人員だけは多く、むだに犠牲者ばかり増えた作戦である。この要塞、もしかしたらすでに物資を搬出し終えた、破棄された要塞だった可能性もある。こんなに装備的に差があっても容赦ないコーネリア様である。

・さてグラスゴー、サザーランドの次に登場した新型KMF、グロースター。皇室専用のKMFであるらしく、横に広がる角が異常にでかい。どうみてもまっすぐ腕を上に上げるとぶつかりますな。近接格闘用に特化した大型のランスも威圧的だ。本当に貴族階級による威圧を目的としているとしか思えない容姿をしているが、あの角になんの意味が。コーネリアの使い方もすごい。特に空中に飛び上がってハーケンを打ち込むところからの動きが面白い。両肩のハーケンを打ち込んでおきながら、左右に動くグロースター。これって、両肩のハーケンの巻取りのスピードを交互に変えることでしかありえない動きである。グロースターは第5世代のKMFであり、空を飛ぶことができない。姿勢制御系ではなく、ハーケンによる回避運動なんて、どう考えても一般の搭乗者にできることではない。グロースターが、グラスゴーやサザーランドとほぼ同じフレームで、兵装も同じでありながら、より高性能機に見えるのは、性能ではなく、あきらかに搭乗者の技量である。

・スザクとナナリーの再会はあたたかいシーン。手に触れただけでスザクとわかるナナリーがいっそ健気でかわいらしい。そして女の子らしい情緒的な面が、ルルーシュの嘘すらやさしく包み込んでしまう。兄と妹というのはこれほどやわらかいものだろうか。またもや阿良々木君に説教したい気持ちに駆られる。

・スザク、技術部に配属になったと言っても、その技術部は常に最前線である、ということは、本人もあずかり知らぬことだろう。ロイドの研究成果を試すモルモットであるから、容易ではない。

・「その・・・友達、なんだ」照れるようにC.C.に語るルルーシュ。スザクにとってもそれは同じ。C.C.は何をか言いたげな冷やかな表情だ。「友達」とはルルーシュにとっても価値ある存在であるのだ。だだテロリストとしての仮面をかぶったルルーシュとしては、友達ですら利用することができるコマと考えられるのだろうか。

・ジェレミアの3階級降格は本当に厳しい処罰だろう。貴族として、純血派としての牽制を振るってきた男には耐えがたい屈辱である。男の意地か、はたまた未練か。ジェレミアはここで堪えがたきを耐えることを選択する。しかしギルフォードの言いようも辛辣である。だがジェレミアのさらなる行く末は、前回で本国に更迭されたバトレーが握っている。

・スザクの心からの配慮にいらだつルルーシュ。だがこのときの「お前はこの前も・・・」のくだりで、いずれスザクがゼロの正体に気づくであろうことがほのめかされている。あえてスザクが間をおかず返答しているところで、スザクには大事なヒントを与えてしまっているのだ。スザクの能力を誰よりも過小評価しているのはたぶんルルーシュだろう。友人であること、自分のなそうとしていることに理解してくれるだろうというルルーシュの甘えが、見え隠れする。

・扇とゼロの会話から、コーネリアにつぶされたレジスタンスは「サムライの血」であることがわかる。これに動揺する扇。心配自体はもっともだが、あまりにびびりすぎだ。ルルでなくても内心いやになるだろう。

・自室で自分の研究に没頭するニーナ。意外にもいけない子である。ナナリーはニーナの発言から、スザクへの差別を感じ取る。ニーナはジャージ姿。そして研究内容は原子物理学だそうで。引っ込み思案な性格であるが、ニーナという娘が感情の抑制方法を知らず、自分の殻に閉じこもり他人を思いやる余裕のない感情を有していることがなんとなく知れてくる。明らかに暴発要因で、気持ちが悪い。

・その一方でスザクの立場の悪さを理解し、表情を曇らすナナリーであった。一方でスザクへの嫌がらせの現実を知るルルーシュ。こういうのは自分が直接いじめられるよりも、よっぽどしんどいのである。

・やたらとかわいらしいC.C.の表情が、コメディの開幕を予感させる。ルルーシュは仮面の隠し場所を作るのに忙しい。実にマメな男である。「最近ぷにぷに~っと」なんていっているナナリーであるが、演じる名塚佳織嬢は、ぷにぷに~とは縁遠そうな肉付きの薄いお嬢さんである。ブログを拝見するに、きっと舞台でカロリーを消費されているに違いない。実に声優というより“女優さん”である。

・ニーナとのやり取りをルルーシュに話すナナリー。兄と妹の間に交わされる会話は、きっと何よりもルルーシュが大事にしているものである。そこには咲世子さんにも介在させない、特別なものである。そしてルルーシュの聞いたこともない叫び声! ナナリーでなくてもびーっくりだ。C.C.の「私は触ってないぞ」って、なんかもうかわいらしい。

・終わってしまって久しいが、ネットラジオ「はんぎゃく日記」の大原さやかの言によれば、アーサーのお声は御歳17歳のあの方らしい。

・ゼロマスクをかぶった猫が学園を闊歩する。ナナリーの心配をよそに盛り上がるミレイ。「素っ頓狂な声」とはよく言ったもんだ。ニーナがちゃんと制服に着替えている。授業は出なくても放課後の生徒会活動は楽しいらしい。そしてミレイの勘違いっぷり。あえてその勘違いを楽しもうとしているとしか思えない。そしてなおかつお祭り好きときたもんだ。何かにつけ歓迎会やらなにやらで、1年中お祭りしているようにも見える。セシルいわく、「のんきな学校」だ。

・猫を追いかけるだけで、テロリストたちの手をほしがるルルーシュは、ある意味で「王」としての器は無いようにも思える。まあもともとが支配者階級の人ですから、そういう思考になるのも当たり前か。こんなことでギアス使うなよ! しかもルル、何気にどんくさいのである。

・生徒会メンバーのキスをえさに、猫を追うよう全校にけしかけるミレイ。飛び込みに失敗するシャーリー。あれ、この子はただの水泳部では? カレンにルルーシュ、人気がありますね。特にカレンはかなり人気な様子。やはり病弱の深窓の令嬢には、古今東西あこがれるものなのか。頬を赤らめるカレンもいいじゃない。まあ「私の初めての・・・」は言いすぎでしょうが(どうみても脚本家の悪乗り)。このシーン、男性キャストが総出で男子生徒役を兼役してます。これ現場は盛り上がったろうな(笑)。そしてミレイのお姉さま気質もなかなかに人気なご様子で(笑)。

・カレン、病弱設定を後悔するのは二度目です。さてあわてて水着のままで飛び出してきたシャーリーですが、「私たちのキス」とは、はたしてどういう意味か。ちなみにここまでシャーリーの人気を現すシーンや台詞はないのだが。これはシャーリーの自意識過剰か?

・ナナリーの「にゃ~」に学園中が萌えている。本当にのんきな学校だ。そしてこのあたりから趣旨が変わってくる。リヴァルよがんばれ。一瞬だけ写るミレイの唇がなまめかしい。

・さてロイドのボヤキから、特務が軍を追われていることがわかる。とりあえずアッシュフォード学園の大学で、研究を再開することになるようだが、スザクを含め彼らに光が当たるのはまだ先になる。

・絶好の機会を結局逃してしまうカレンとシャーリー。どうしてシャーリーがルルを好きになったのかについては、次回に。しかも恋する乙女は、妄想も暴走気味。まあカレンとのあんなシーンを見ちゃうとねえ。きっと最近は眠れなかったに違いないシャーリーである。またカレンの私生活についてもまた後日となる。こちらはしんどい話が待っている。

・ここ一番で体力に問題があるルルーシュは、スザクに助けられる。それにしても助けられておいて「体力バカ」はないだろう。しかもルル、何気に体力がない。アーサーを連れてきたスザク。アーサーはスザクの腕にかみついている。やっぱり噛まれてるんですね。これをもってスザクは生徒会に迎えられるわけである。ナナリーのキスも微笑ましい。ただ、ニーナの過剰な反応がやはり不気味だ。

・クロヴィスの追悼式典で演説する皇帝。不平等と弱肉強食の論理をかざす皇帝陛下だが、生徒たちの反応はさまざまだ。一方的に他国の政治を批判している。通常これほど痛烈に他国を批判すれば、政治的にその報いをうけるものだが、この世界ではあくまで強国であるブリタニアが世界を支配している。そういった背景の表れでもある。

・皇帝がいう「進化」。そこにあるのは生物学的な比喩でも何でもなく、単なる「適者生存」という論理だけが行き過ぎた形で使われた言葉である。進化論を提唱したダーウィンが生きていたら、現在の社会学や経済学に使われる「進化」という言葉を、皮肉をもって中傷したにちがいない。それは「進化」がもたらす「多様性」を無視した論理であるからだ。

・演説を中継しながら、ゼロの画像に見入るディートハルト。彼の次の取材目標はゼロなのだが、これはもうあこがれや憧憬といってもいいかもしれない。

・若本規夫の「オール・ハイル・ブリターニア!」がこだまする。そしてC.C.の独り言がかぶさる。C.C.の最後の独り言を含めて、これは映画「機動戦士ガンダムⅠ」のラストシーン「ジーク・ジオン」のシーンと構成的にそっくりである。主人公の最終的な敵をモニター画面で表現する手法、それはいまだ視聴者にとっては、敵の大将が手の届かない彼岸の存在として写ることを明確に意識している。

・だが演説の場にいるルルーシュにとっては、私たちとは異なる視線で見ているように思える。もう一つ、顔がアップにされているキャラクターたちは、全員演説を聴いているものの、何を見ているのかはわからない。彼らのうち、今後どのような事件に巻き込まれていくか、誰も知らないのだ。まあ制作側もまだどのような展開をとるかを模索している状況、それがこのシーンに現れている気がしてならない。

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テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ
ジャンル : アニメ・コミック

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
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43歳になりました 
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戦隊シリーズをこよなく
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