コードギアス 反逆のルルーシュ~STAGE16「囚われ の ナナリー」~

<物語>
 ディートハルトの手腕により、黒の騎士団の再編が進む。C.C.は交渉のため中華連邦に渡航する。病院を抜け出してナナリーを拉致するマオ。マオは5時間のタイムリミットでナナリーを探し出すゲームを仕掛ける。ルルーシュの様子をみて異変に気づいたスザクは、ルルーシュと二人でナナリー救出に乗り出す。
 スザクの身体能力とルルーシュの知力、二人のコンビネーションによりナナリーの居場所にたどりつくが、ナナリーの頭上には振り子爆弾がセットされていた。危険な罠と承知の上で、マオとのチェス対決に挑むルルーシュ。爆弾の起爆とリンクしたチェス勝負に、次第に追いつめられたルルーシュは、自身の負けを認めるが、勝ちの余韻に浸りたいマオはそれを許さない。ナナリーの死にルルーシュは叫ぶ。その刹那、窓から侵入したスザクに、マオは取り押さえられる。ルルーシュは自分にギアスをかけて記憶を消してマオを欺き、その一方でスザクは爆弾の解体に成功していたのだ。だがマオは捕縛されるときに、スザクの隠された過去を暴きだす。軍部をいさめるために自決したと思われていたスザクの父は、実はスザクの手により刺殺されていたのだった。真実の前に取り乱すスザク。その間隙をぬってルルーシュはマオにギアスをかけ、口を封じる。そして帰国したC.C.の手にかかり、マオは「Cの世界」に旅立った。

<死体の群れの中を・・・・>
・黒の騎士団のアジトからの提示連絡。ディートハルトが、自身の能力を存分に生かして、地固めをしている。ブリタニア人であるハンディをものともせず、騎士団内でこれだけの足場を築けるとは、テレビクルーなんかやっているよりも、はるかに戦時下向きな人だ。その裏で、紅蓮弐式の修復完了、そして市井の末端にまで、黒の騎士団の協力者がいることがわかる。こういった組織作りも念が入っている。

・さりげにラクシャータの名前が出てくる。キョウトとインド軍区の協定ということは、ラクシャータが彼女の研究に対する出資をキョウトが受け持ったということだろう。紅蓮弐式はそのための手土産のつもりかもしれない。彼女の登場まではあとわずか。でも掃除のおばちゃんが持っているフロッピーは、古くないか?

・同時にブリタニア側も黒の騎士団摘発に乗り出しているが、ディートハルトの巧妙な組織編制により、核心を突くまでにはいたっていない模様。逆に真の意味で、黒の騎士団の根が広がっていることを証明している。ましてやブリタニア施設にまで構成員がいるとなると、いよいよもって肥大しすぎたブリタニアの、身動きが取れなくなった姿が見えてくるようだ。またブリタニア内部にも協力者がいる模様。

・おかっぱのヘアピースをつけて、メガネまでしてるC.C.。タイトスカートが、できるOL風ではあるが、少し中華っぽく見えるのは、後ろでお団子にしているヘアスタイルだからか。これからの行く先と交渉相手にあわせているのだろう。髪の色に合わせてシックな紺を基調としたスーツが良く似合う。袖が二重構造になって、襟と同色の裏地を見せている。だれの趣味だ?

・ルルーシュの回想シーン。死人の群れの中を歩き続けるナナリーを背負ったルルーシュとスザク。真実なのかイメージなのか、少しわかりづらいが、ナナリーが「におい」についてはっきりと証言していることから、おそらく真実だろう。ルルーシュの服が、なんだか聖衣を脱いだときのアンドロメダ瞬みたい。

・歩みを止め、泣き出すスザク。「俺は・・・」と嗚咽のように漏らす言葉のあとに、続く言葉はない。この情景がブリタニア侵攻の直後だとして、このシーンが父を殺した前か後か? 痛めつけられた日本を思いやっての涙か、あるいは父を殺した悔恨か。むしろ父を殺してなお、痛めつけられる日本を哀れんでいるとも考えられる。

・子ルルの声は大原さやか、子スザクは渡辺明乃だろうか。ナナリーは変わらないのねえw

・スザクのぬれた頬に触れるナナリーのやさしさ。このとき、ルルーシュはスザクのほうを見ていない。とすると、この後に続くルルーシュとスザクのシーンから、これは二人の共通する記憶だと思われる。ただし、ルルーシュにとっては、この死体の群れが、これから踏み越えねばならない人々の死と同義であり、この命を救いたいと願いスザクとの考え方の違いを見せ付けている。

<ミレイのお見合い>
・どうやらバイク登校が認められているらしいアッシュフォード学園だが、リヴァルのように、これほどの迷惑運転をする学生がいるのなら、自転車までに限定し、ついでに白いヘルメットをかぶせるべきだ。しかしリヴァルのミレイへの想いは、ここまで公然のものとなっているとは。想いを秘めるとかできないのだろうか?

・そしてマオ再登場。全身くまなく包帯に巻かれての登場。あとで本人も口にするが、ブリタニアの医療技術の素晴らしいことよ。だがルルーシュへの私怨がより大きいのだろう。痛みをこらえているそぶりはないだけに、精神が肉体を凌駕しているようだ。

・ランスロットの整備室でお見合いをするロイドとミレイ。セーラーっぽい襟、大き目の帽子、きちんとアクセントになっているチョーカー。河口湖での普段着も、ロングスカートであったから、この衣装もその延長線上にあるのだろう。年齢以上に見せる必要からか、明るいエンジを基調としたおとなしめでありながら体の起伏を強調した衣装は、やはり育ちのよさを感じさせる。自らを「アッシュフォード家の女」とかいう物言いも、やはり少し大人びた印象だ。どれだけ背伸びしているのだろう。

・対するロイドは、台詞にもあるように本当に爵位などどうでもいいと思っているのだろう。だがその爵位が、自分の勝手気ままな振る舞いを支持してくれていることすら理解できない人ではない。だからこうしてお見合いもするし、結婚しようともする。ましてや保留などと、ミレイを野放しにするようなことを言う。まるで自分の人生を客観視しているようにも見える。達観してるよな。

・セシルがお茶を持って割って入るのだが、どこか浮ついた様子。心ここにあらずといった風情で、いつもよりもやけにゆっくりしゃべっている。常にロイドにつき従う彼女にとっても、ロイドのお見合いは気になるようで。ささやかながらセシルの想いが透けて見える。

・「時間の無駄だ、結婚しよう」というロイドに、声を出してびっくりしたのは、なぜかセシルである。身分の違いを超えたパートナーシップを築くセシルとロイドは、恋愛やら結婚やらの感情など軽くすっ飛ばしているようにも見える。いや、ベストカップルといっていいだろう。

<マオの仕掛けた卑劣なゲーム>
・そして唐突に始まるマオのゲーム。アッシュフォード学園を舞台にして、ナナリーを生贄としたゲームは、ルルーシュを怒らせるに十分である。マオは全身包帯だらけで、病院からぬけ出してきている。痛みも苦しみも凌駕する狂気に突き動かされて、マオはルルーシュを付けねらう。囚われのナナリーの写真を、やや暗めの折り鶴で飾っているのも、彼らしい嫌味だ。

・ナナリーのルルーシュを思う発言が、彼女の芯の強さを物語る。目や足が不自由でも、決して折れることのないその気持ちは、きっとルルーシュから学んだことだろう。

・いつも思うのだが、アッシュフォード学園の校内放送は、どうしてこんなに呑気なのか。普通は放送委員会の担当顧問から怒られてしかるべき放送であるが、これが許されるほど学生自治に特化していると見るべきか。

・そしてのんきな生徒会室。シャーリーとルルーシュの他人プレイに付き合うようにって、ミレイもいちいち言うか、そんなこと。律儀にもほどがある。さりげなく関係ないというカレンは、「いつもの夫婦喧嘩でしょ」とは、場に染まった意見かもしれない。事実を知れば、カレンですら驚愕するだろう。リヴァルの少し過激な言葉に反応するニーナ。リヴァルがルルーシュを童貞扱いするのは、ある意味で同属であることの証だ。自分自身のことはよく見えるから。

・妙に色っぽいヴィレッタ。帰宅するとすぐに監視カメラ映像に目を移す扇であるが、何もなくてホッとしている様子。ヴィレッタは完全に奥さん気分だ。もしかしたらこんな生活にあこがれていたのかもしれない。彼女には彼女のプロフィールがあるということだ。

・結局スザクに感づかれてしまうルルーシュ。まあなにかあったのかはバレバレだから。ここにシャーリーがいたら、さらにお節介の輪が増えるだけだったろう。しかしルルーシュは落ち着きをなくすと、これほどまでに集中力がなくなるものか。水の音に気付くのが遅すぎる。

・学園の地下施設の管理が、一部生徒会にゆだねられているってのは、あまりにも学生自治にすぎる。これじゃあ、アッシュフォード学園が、ブリタニア排斥運動なんか始める温床になりかねない。まあヘルメットかぶってタオルを巻いたアッシュフォード学園の学生って、ちょっと想像つかないけど。逆に黒の騎士団が要塞化することだってできるわけで。

・ルルーシュのこれまでの悪行を認めさせるスザク。優等生の発言であるが、単に曲がったことが嫌いなんだろうけど、今ここで言うことじゃないよね。天然よりもKYだろう。

<逆転の二人>
・エレベーターで地下へ。そこで監視カメラに取り付けられたマシンガンを発見するスザク。このマシンガンの弾の速さを上回るスピードで移動し、カメラごとマシンガンを破壊するスザク。本当に体力バカである。しかも実行が伴っているのがすごい。脚本家・大河内一桜氏がこの計算にこだわっているエピソードが、「はんぎゃく日記」にて大原さやかの口から紹介されていたが、こういうことが気になる人なんですね。

・声だけで二人を判別するナナリー。振り子爆弾に三色のコードとは、意外に古典的な手法だ。いつもこの手の時限爆弾を見ていて思うのだが、なぜコードを切るだけで作動停止するようにできているのだろうか?そうできるように設計したなら、そもそも止めてもらうことを前提に作られている気がするし、だとしたら爆発させる気がないんじゃないかと思う。絶対に爆発させる気なら、止める手段を持たない爆弾を作るべきだし、爆弾と起爆装置が別々になっているのなら、遠隔操作っていう手もあるだろうに、なんでコードでつなぐのよ。マオのゲームを盛り上げるための装置であり、そのために逆算でドラマを作っていることはわかるのだが、起爆装置を解除すれば、絶対に爆発しなくなる爆弾を作るより、解除しても必ず爆発する爆弾を作るほうが簡単そうに思えるのだが。

・振り子爆弾をCGで作りこむ、この懲りようがコードギアスか。訳知り顔で解説するルルーシュだが、前述のようにすべての裏をかいて、すべてがダミーで、どうやっても時間通りに爆発する爆弾だったら、手も足もでないだろう。

・「人間業じゃない」「わかった、僕がやろう」って、スザクは人間であることを捨てました! ある意味でここでも後述するように、スザク自身の命の軽視が垣間見える。ある意味で自分が勘定に入っていない。それはすばらしいが、マオみたいな頭のおかしい人間に言わせると、自己満足でしかない。それはスザク自身もわかっているから、取り繕うためにあえて自分を犠牲にする。そうした思考の循環が、常にスザクの中にあるのかもしれない。そうはいっても、スザクのはなれ業を計算に入れて、作戦を立てるルルーシュも、人の子ではない。

・鼻歌まじりの咲世子さん。だめだ、ラジオの影響が大きすぎて、どこかでボケることを期待している自分がいる。しかし、人気のないスーパーマーケットである。奥のほうの棚には、物がない。そんなに物資不足なのか、イレブンは。ブリタニアの支配下で、物資の輸出入が統制されているとなると、ひそかに暮らしている日本人は、さぞ食べ物にも困っていることだろう。

・ギアスの効果範囲を広げて、学園内をさらうマオ。そのやり方の必要性は認めるが、それゆえに自分を追い詰めている。ほんとうに使いにくいギアスである。私が契約者なら、こんなギアスは即刻拒否するのだが。マオはまたもやチェスでの勝負をルルーシュに持ちかける。さてこのとき、マオに不利となるゲームがあるだろうか? 要は、相手から手を隠す必要がないゲーム、あるいは戦略性の低いゲーム、または運のみが勝敗を左右するゲームなどがベストだろう。坊主めくりとか、人生ゲームとかか?

・屋上の庭園で戯れるユーフェミアとコーネリア。本当にのびのびしてて、身持ちがよさそうだ。コーネリアがユーフェミアのわき腹を触るシーンなんかは、姉妹の仲のよさを物語る。この庭園を造ったのがクロヴィスであり、コーネリアの思いの中でも、ルルーシュとナナリーへの憐憫の情があることもわかる。しかしコーネリアがかわいいと思った私は、負け?

・ルルーシュを追い詰めるマオ。しかしこいつのやり口は本当に腹立たしい。天秤の細かい動きはCGを使い、マオのスローモーションは手書きだ。このあたり、同じようなゆっくりとした動きでも、TPOに合わせて作画手法を選択していることがわかる。

<日本敗戦の真実>
・なぜ起爆装置の解除コードは赤だったんだろう? 赤はアラート、つまり危険を知らせる色だ。マオがまんまこの色を解除コードに指定したということは、マオの思考が単純化していることを、ルルーシュが見抜いていたのだろう。少なくとも「赤」にはC.C.を連想させるイメージがない。この作戦はマオが言うとおり、C.C.などはどうでもよくて、ただルルーシュを追い詰めるために仕組んだことを、ルルーシュが理解していたということだ。

・スザクを「父親殺し」とのたまうマオ。こういう他人を思いやる気持ちに欠ける言動が、自分の首を絞めることに、まだ気付かないマオ。結果はごらんおとおり、ルルーシュに口をふさがれ、C.C.に射殺される。いやあ、もうマオについて書きたくない。

・そしてスザクの過去に隠された真実が明らかになる。彼は父をいさめるために、戦争を早期に終結させることを願い、父を刺殺していたのだ。歴史的な事実としては、スザクの父が軍部の徹底抗戦をいさめるために自殺した事になっているが、それは隠蔽工作の結果である。父を殺せば戦争が終わるだなんて、マオが言うまでもなく子供じみた発想だ。でも少年スザクにとっては、それでも徹底抗戦で多くの人が死に行くよりも、まだましな選択だったろう。そしてこの選択の正しさを証明し、父への償いが、彼の行動規範となっていく。それは時として過剰なまでに人命にこだわったり、自分の命を軽視する事になるのだが、その自己犠牲だけで、はたして世界を変えられるのか?

・マオを黙らせておいて、殴りかかるも空振りするルルーシュ。ひたすら情けない。でもルルが怒りを覚えるのも無理はない。自ら殴ろうとするなんて、ルルらしくないけれど。

・マオが倒れると同時に扉が閉まり、バックに流れていた音楽も終わる。ぴたりと演出が決まると、爽快感が増す。C.C.が使った銃は、サイレンサー付きの日本製ハンドガン。学園内での発砲であるため、サイレンサーをつける必要があるのだが、ブリタニアの正式軍用銃には、サイレンサーの設定画がないので、日本のものを使用したと思われる。

・うなだれるスザクの口からもれる「俺は・・・」は、前半にルルーシュの記憶にあるスザクの「俺は・・・」につながっている。彼自身の気持ちはあのときと少しも変わらない。醜く変化してしまったのは世界のほうなのだ。スザクのような実直な少年には、生きづらい世の中なのかもしれない。

・この「マオ編」の3話は、本作の中でも特殊な物語であることは明白。その上でルルーシュはC.C.との契約やギアスの意味を深々と知ることになる。だがマオという強烈な個性が、この3話を気持ちの良い話にしていないことも事実である。その一方でルルーシュの童貞性に関しては、これほど前面に出た話もない。2クールの物語に果たしてこの3話が必要だったのかについては意見が分かれるところだろう。正直私個人としては、重要なインターミッションだとは思う。だが黒の騎士団によるブリタニア打倒という緊迫感のある骨太な物語の中では、この3話はいささかインターミッションにしては長すぎる気がした。


コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS(通常版)コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS(通常版)
(2008/03/27)
Sony PSP

商品詳細を見る

第1期を振り返るのに最適のゲーム。案外泣きゲーでした。
スポンサーサイト

テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
Twitter再開しました!

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
namima2のつぶやき
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク(リンクフリーです)
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
FC2 Blog Ranking
フリーエリア
blogram投票ボタン
ブロとも一覧

あにめにゅ~す の あににゅ

分水嶺☆NHK杯11/11初体験

素足のアイドル達

有名人の珍言・名言集

宮廷アリス

TOY BOX
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[FC2 Analyzer] http://analyzer.fc2.com/ -->