コードギアス 反逆のルルーシュ~STAGE21「学園祭宣言!」~

<物語>
 スザクとルルーシュは学園で補習を受けていた。その時、イレブン内部でも恭順派と反抗派で意見が二分している。黒の騎士団のオリジナルメンバーの間でも議論は続く。
 だがそんなこととは無関係に、アッシュフォード学園では文化祭が開始され楽しそう。ルルーシュも文化祭と騎士団への指示に余念がない。
 そしてユフィは新しい政略を秘めて、スザクに会おうとする。しかしそこにはマスコミも、扇と記憶をなくしたヴィレッタも、C.C.すら現れる祭りの中だった。スザクがKMFで作る12mのピザ。ユフィのお忍びがバレた瞬間に、パニックに襲われる会場。それを助けたのはKMFに乗ったスザクである。そしてユフィは思いのたけを発表する。それは富士山周辺に行政特区「日本」を認める宣言であった。それはユフィがゼロに向けた和合への光の道、だがゼロの存在意義を否定する道でもあった。

2010.10.06 追記あります

<とりあえず学園祭を楽しもう!>
・アバンタイトルのナレーションが、だんだんルルーシュに対する皮肉になっている。たとえ世界を好きにできるとはいえ、この時点でルルーシュが好きにできる世界など、日本の国土程度でしかない。それはまた志に対して実に小さな幸せではないか。皮肉にもほどがある。

・サブタイトル明け、補習授業を受けているルルーシュとスザク。エンディングテロップを見ると女性先生役は「国府田マリ子」。懐かしすぎるだろ。それにしても日本の国土を好きにできる二人の人物相手に、知らずとも教鞭がとれるアッシュフォード学園とは、どれほどの幸せな環境か。それだけに、ルルーシュたちが戦っている世界とは無縁な空間である学園が、ルルやスザクにとっても、また視聴者にとっても心地よい空間であることを示すシーンでもある。

・恭順派と反抗派。ゲットーに限らず騎士団内部でも、日本人ならいずれ二派に分かれるだろう。その中でのし上がろうとする玉城くんである。気概は買うが、残念ながら彼にはヴィジョンだけがあって、その間を埋めるだけの想像力がないし、努力がない。ここで吐露される事実は、玉城にとってゼロや騎士団とは、自分の欲求を満たすための道具でしかないことになる。普通こういう人物は嫌われて当然な卑劣漢であるのだが、それを仲間内に吐露してしまう彼の人の良さが、それらを覆い隠してしまう。同時にまた誰もが、彼を権力中枢には近づけない人物であることを知っているともいえる。愛されているなあ。

・カレンたちの間でもめている入団希望者の話。情報ルートと人材の確保が、とあるレジスタンス集団との会合だろうと思われる。ディートハルトの逃走経路なども十分に機能していることもほのめかれている。だがそんな些細なこともどうでもよくなるような出来事がこの後に控えていることに、まだ誰も気づいていない。それはまだユフィの胸の内にだけある話だ。

・学園祭のスタート!ナナリーの気の抜けたような「にゃ~」を合図に、学園はお祭りに突入する。ミレイも出番ができてうれしそうである。学生とはいえ、テロの準備と学園祭の運営で大忙しのルル。そんな奴、世界で君だけしかいないだろうよ。

・ベッドで目覚めるC.C.の傍らにちーずくんやノベルティグッズ。学園祭にはコスプレが横行し、猫のアーサーやランスロットの着ぐるみのコスプレイヤーが闊歩する。映画の内容もあやしい。どれだけ自由奔放な学園だろうか。

・ディートハルトの報告によれば、キュウシュウで暴れた澤崎が抱えていた国内の施設は、騎士団が押さえたようである。澤崎の利用価値は、彼に期待して集まった施設や資材を騎士団内に運び込むことで、組織が拡大したことにある。有効利用といっても過言ではないのだが、それ以上に澤崎を失った旗色の悪さが、そのまま騎士団になびくというのは、どれだけ日本人はヘタレなんだか。日本人を最も見限っているのは日本人かもしれない。

・キョウトへのダミー計画書。こういう単語を拾う時が一番面白い。この「ダミー計画書」ってなんだろう? キョウトはあくまで日本経済を裏から牛耳っている組織であり、同時にこの時点での日本の中枢。そして表立ってはブリタニアの交渉相手である。裏ではブリタニアの力をそぐことを目的にさまざまなレジスタンスに協力しており、黒の騎士団のおパトロンである。この時点ではキョウトとブリタニアは「サクラダイト」の採掘権により、表面上は協力関係にあるから、実際には国内のレジスタンス活動は、キョウトを介在してブリタニアから認められていたようあものである。ブリタニアにしても軍備増強と新装備の開発を名目に、日本に駐在している。それこそクロヴィスの治世下では、なれ合いの関係だったのである。そうなると具体的なキョウトと騎士団の関係が明らかになることは避けるべきであるから、騎士団の計画書はキョウトから金を引き出すためのダミーでしかなく、実体はゼロあるいは作戦実行者がじかにキョウトへ伝えるシステムだったのではないだろうか? もしかするとゼロはキョウトすら出し抜くつもりだった可能性だってある。

追記
つまりこれは、この後の展開で騎士団がキョウトを支配下に置く伏線だったのである。
本編の画面からはルルーシュと桐原の関係は良好なものだと思っていたのだが、さにあらず。スザクの父・ゲンブをはさんで、いずれとも対立関係にあるルルーシュからすれば、キョウトすら打倒すべき相手だったということらしい。桐原とダールトンの密約のシーンが出てきたが、これすら考慮すれば、桐原自身が保身のために、騎士団の情報がブリタニアに漏れることを計算に入れていたと考えるほうが妥当のよう。なるほど、ご指摘ありがとうございました。小説版は本編を理解するのに重要なネタの宝庫であることが、よくわかりました。


<大いなるモラトリアム>
・ミレイの声で中断するディートハルトとルルの会話。それにしても直径12mのピザって、何考えてるんだろう? 普通ならそれだけで文化祭の予算を使い切ってしまった上に、赤字決算間違いなしである。

・扇とヴィレッタのラブラブお散歩である。ヴィレッタの指先にとまる蝶が、彼女のおだやかな性格を表している。とはいえ、自問自答しながらのデートをする扇さん。こういう態度は、連れの女性に、「僕の悩みを気付いてください」と言っているようなもの。迷惑千万である。朴念仁にはわからないだろうが。

・無駄にすばらしいスザクの包丁さばき。嫁に来い! 対するカレンはまたポーチに仕込んだナイフを使用する。物持ちいいなあ。

・カレンと二人っきりのスザクの姿を訝しがるルル。ぱっとみると、ルルがカレンにやきもちを焼いているシーンにも見えます。

・たった一シーンで、ぬりかべに代わるカレンであった。自己の怒りまでぶつけて、調子のいいこと。この抑揚こそ、声優・小清水亜美の真骨頂であろう。ぶつくさ言いながらも役割をちゃんとこなそうという人柄は、ちょっと気まじめすぎる気もするが。「私に命令できるのはゼロだけなんだからね!」って、うん、まあ、その通りなんだね!

追記
これらルルのカレンに対する態度は、やはりカレンへの配慮と見るほうがよさそう。ぬりかべなら軍人さんにも見つかりにくいし、式根島の事件でカレンの面が割れている可能性も考えれば、スザクがカレンのそばにいることも、注意が必要なわけで。上記の見方は完全にうがち過ぎである。が、こういうふうに見えても面白いよねw ご指摘ありがとうございました。


・中央の眼鏡くんだけに集中攻撃するセシルさん。・・・ううっ、なんか心配です。いろいろとお疲れなのねえ。柄が折れるほど、叩かなくても・・・。地味にハンマーの形がゴルディオンハンマーだなあ。喜久子お姉ちゃんになら叩かれてもいいと思ってる人、恥ずかしがらないで前に出てくださいw。そして空気を読まずに、制服のC.C.登場。

・打って変ってキュウシュウから戻ってきたコーネリアたちを迎えるシュナイゼル。コーネリアの後ろに控えるのはダールトン率いるグラストンナイツの面々の登場する量産型グロースターのカスタム機である。「グラストンナイツ」とは身寄りのない子どもたちを集め、ダールトン直属の部下となるように訓練された騎士たちのことを指す。ダールトンにとっては子供のようなものであり、「息子たち」と呼ばれているとか。

・それにしてもシュナイゼル、コーネリアをほめちぎるその口調。お前は石田純一か! 背筋がおぞけるほどのほめちぎりようである。こういう舌先三寸で、身内すら丸めこもうとするやり方は、武に訴えるコーネリアなどは扱いやすいと思っているに違いない。シュナイゼルは現時点ではまったく底の見えない、不気味なお方である。ここでいう「閃光」とは、「閃光のマリアンヌ」、つまりルルーシュの母のことである。褒め称えておりますなあ。

・レベルの低いルルとC.C.の会話。学園祭とクーデターの仕切りが同列ってのが、むしろすごい。そしてカレンに問い詰められる扇とヴィレッタ。「このひとは俺の・・・」こんな緊急事態でここだけラブコメってなにw。カレンにかけるルルの言葉が冷たい。やはり嫉妬か?

・護衛をつけ、変装をして学園に偲びこむユフィ。どうみてもその帽子は「テンプルちゃん」である。赤い帽子が見事に目立つ。高貴なお方には変装という文字も辞書にはないらしい。回想の中のシュナイゼルとユフィ。はたしてシュナイゼルはユフィの考えた計画を、どのあたりまで承認したつもりだったのか? それともテロで失敗するかとでも思っていたのだろうか。どこまで底意地が悪いのか。やっぱり底が見えない怪しいシュナイゼルである。そしてナナリーとユフィの思いがけぬ再会である。りりしい咲世子さんである。

<驚愕への前奏曲>
・カレンの機転とルルーシュの小細工で、不測の事態を切り抜ける。C.C.のからかいようったらない。ルルーシュだってむやみにギアスを使っているわけではないだろうが、本当に必要な時には使えないってタイミングがあるだろう。これはルルにとって良い教訓となるはずだ。オチのアーサーもかわいらしくていい。それにしてもスザク、なぜこのタイミングでここにいたのだろうか? 

・扇とヴィレッタの会話。じっと扇を見つめているヴィレッタがなまめかしい。「好き嫌い」という言葉を越えた言葉がほしいんだろうなあ。大人ねえ。ラブコメが継続しております。こういってはなんだが、他の誰よりも幸せになってほしいと心から思う。それこそは、この想いがどうやっても成就するものではないからなのかもしれないが。

・ユフィとナナリーのお茶会。昔話は二人をあっという間に過去に引き戻す。ルル、幼いころからモテモテだったのね。今でもルルを好きかとナナリーに問われたユフィが固まる。言うまでもないことですが、スザクを挟んで二人はライバルになるわけで。ドアの外で聞き耳を立てているユフィの付き人と咲世子さん。きっと咲世子さんは聞こえているはずである。なんせ「すうぱあめいど」さんであるからして。

・直径12mのピザが着々と準備中。ルルーシュ、クーデターの準備と学園祭の運営を比較する。そりゃ人死になんて出ないがいいに越したことはない。地方の祭りや世界の祭りを見ると、時おり死者が出たりするのを聞いたことがある。それを思うと、祭りの運営だってクーデターとなんらかわらない緊張感が必要であるだろう。まあクーデターなんて、物騒極まりない祭りではある。

・咲世子さんと会話するカレンが切なそうな顔をする。スザクはイレブンの希望の星であるが、自分はイレブンのためにそのスザクと戦っているのである。胸中は複雑であろう。

・ロイド、理性という概念は知っているという。それは「ものがあたったら、痛いじゃないですか」と知識で知っているだけの某まぬけアンドロイドと一緒である。しかも結婚の目的は古めかしい、閃光のマリアンヌゆかりのKMFだったとは。変人の考えることはよくわからない。

・おだやかなルルとユフィの会話。デバガメのシャーリー。このシャーリー、ちょっと記憶をなくす前に戻っている感じがする。ちょっとだけ錯誤感のある反応が気になる。でも基本こういう立ち位置なんですね、彼女は。そしてシャーリーの一言が会場を混乱させる。木に放り投げられたピザ生地を見て、誰よりも悲しそうな顔をするC.C.である。この演出は最高に笑えます。しかもこのシーン、前回の次回予告にも使われているシーンで、意味深なシーンだったのに、真実はこれかよw おまけに皿持ってるしw

・ディートハルトと咲世子さんのあやしい関係。人のつながりなんて、こんがらがってややこしい。そして咲世子さんはいつゼロに会えるのか? 「はんぎゃく日記」によれば、「いつゼロに紹介してもらえますか?」と聞いた新井里美に、「うん、まあ、そのうち」と答えたのは中の人・中田譲治さんだったとか。

・結局スザクに助けられるユフィ。そんな高い所に上がると、ぱんつ見えるぞ。ルルとナナリーも報道から隠れることに成功する。だがそこでナナリーがスザクを愛していることが判明。ナナリーの想いを知っているだけに、ルルーシュお兄ちゃんの気持ちは、いきなりバカ兄モードにトランスフォームだ。

・そしてユフィの大胆発言! それは「行政特区日本」設立宣言。それもブリタニア主導による日本の認知。スザクの声望とユフィの人気で、騎士団の存在意義すらかき消してしまう。それはルルーシュには耐えがたい善意である。笑顔のユフィの善意とゆがんだルルーシュの悪意が交錯する。第1シーズンも最終局面に突入する。


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夕希さま
 拍手コメントいただいております。
 またそちらのブログにもいろいろとコメントいただき、ありがとうございます。

 桐原とダールトン密約、騎士団からのダミー報告書などの関連について、実に興味深いコメントでした。
また桐原とゲンブ、藤堂の関係など、小説版には克明に描かれていたのですね。どうもそんな気がしてて、中古で買いそろえたのですが、まだ1巻目を読み終えたばかりです。

 ゼロがキョウトを接収したのも、これが伏線なんですね。本編では知ることができないゲンブの実態、そして腹の見えない桐原など見るにつけ、どうやらこうした大人の論理はアニメに持ち込みたくなかったのではないでしょうか? これをアニメで表現するのは、いかな深夜アニメでもぎりぎりな気がします。

 今最後の総括記事を書いている最中ですが、ルルーシュはカレンをどう思ってたんでしょうか? カレンの気持ちもだいぶ複雑でしょうが、カレン自身はルルに対してファーストキスを与えてしまっています。第1期の時点では絶対あり得ないのでしょうが、ゼロの正体を知りながら、側近としてそばにいた「R2」では、だいぶその感情も変化していると思えます。けれどR2ではあのキスシーンがやや唐突な感じがして、自分が納得できる答えを見つけ出せない状態です。どう思われますか?

 もうひとつ気になっているのは、ルルーシュは皇位継承権をはく奪されて日本に流されたにも関わらず、ユフィとの会談した時も、ユフィの皇位継承権の返上に驚き、その覚悟の一端を見せたことでゼロと和約することになります。ルルにとっては皇位継承はそれほど重要だったということの表れであると考えいるのですが、ルルーシュが皇位継承権にこれだけこだわり続けるのは、なぜなんでしょうか? 黒の騎士団とギアスの力を得てなお、皇位継承がルルの中で大きな意味を持つ理由が見いだせないでいます。
 ブリタニア打倒がルルーシュの中で父・シャルル打倒であるというのであれば、単なる超克の物語になってしまうのですが、さらにその先にあるドラマとして、「破滅する王」としての姿を見せることで、世界をリセットしたルルーシュの物語は、父の打倒というオディプス・コンプレックスを踏み越える物語を超えているように思えるのです。はたしてルルは、ここまでを見据えていたのでしょうか? どうお考えになりますでしょうか、私はまだ答えを出せずじまいです。 
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
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特撮は主食、
アニメは副菜。
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