コードギアス 反逆のルルーシュ~STAGE25「ゼロ」~

<物語>
 血まみれのコーネリアに、ルルーシュは問いかける。だが彼が欲した母親殺害の真実は得られない。そこに改造され狂人となったジェレミアがルルーシュの邪魔をする。C.C.はナナリーが何者かに神根島に連れ去られたことを知る。
 ロイドやセシルの尽力によりスザクや生徒会の面々は救われる。ディスターバーを破壊され、自由となったスザクは再びゼロを目指す。
 政庁にてたてこもるブリタニアの戦力にてこずる藤堂たち前線部隊。だがゼロはすべてをなげうってナナリーの救出に向かってしまう。それは騎士団の瓦解を意味していた。スザクはコーネリアからゼロの行方を聴きだす。そして学園の地下からニーナを乗せたガニメデが現れる。トウキョウ租界を破壊する爆発物を持って、ニーナは絶叫する。
 ナナリーはとある空間にとらわれている。だがその隣には謎の少年が。神根島の遺跡はトラップを発動させ、ルルーシュにC.C.の過去を見せる。それは孤独をかこつ女性の悲しい記憶である。静寂を割って入ってきたのはジェレミアのジークフリート。C.C.はルルーシュを励まし、初めて唇を重ねる。だがエナジーの尽きたガウェインはジークフリートとともに、C.C.を乗せたまま海中に没する。
 ゼロ不在のトウキョウ租界で、騎士団は苦渋をなめることになる。ゼロに見捨てられたのだと。そして遺跡の扉を前にして、ゼロの前にスザクが立ちはだかる。1発の銃声がゼロの仮面を割っていく。そこに現れた仮面の下の素顔を、スザクは到着したカレンとともに見つめ続ける。意見をぶつけ合うスザクとルルーシュ。それを呆然と見つめるカレン。互いに相いれないぶつかり合いの中、引き金を引きあう二人の、そしてナナリーの運命は・・・?

<鮮血のコーネリア、逆襲のジェレミア>
・今回もアバンタイトルが長い。コックピットブロックをスピアで貫かれたコーネリアのグロースター。ブロックの方向にまっすぐ突き立っており、見るも無残である。

・その片割れで血まみれで倒れているコーネリアは、ついにゼロの正体がシャルルの遺児・ルルーシュであったことを知る。クロヴィスやユフィを殺したことをなじるコーネリア。ゼロのなしてきたことを「そんなこと」と言い捨てるコーネリアの想い、いかばかりか。返すルルーシュの言葉「閃光のマリアンヌにあこがれていたくせに」という言葉。これは「私がクロヴィスやユフィを殺したように、あなたは私の母を見殺しにしたくせに、何を言う」と言いたいのだろう。確かにこの状況下での言い合いは何の益ももたらさない。

・ギアスによりマリアンヌ殺害の犯人を問いただそうとするルルーシュ。だがしかしコーネリアは真犯人ですらなく、警戒を解いたのは、マリアンヌ自身であるという。24話かけてルルーシュが探し求めた母親の仇は、ついに探し出せなかった事になる。そして謎は謎を呼びつつ、「R2」へ。

・ルルーシュのこの後の予定では、傷だらけのコーネリアを人質に、ブリタニア政庁を開城させ、日本をブリタニアから解放する。その上で本国から出てくる皇帝シャルルとの会見を開き、その場でギアスによってシャルルを屈服させるつもりだろう。だがこの時、一人に対してたった1回しか使えないギアスを、ルルーシュは服従させるために使うのか、母親の死の真相解明のために使うのか、どちらだろうか?

・だが事態は風雲急を告げる。C.C.によりナナリーが何者かに拉致されたことが発覚、しかも目の前にはナイトギガフォートレス・ジークフリートに乗ったジェレミアが現れ、ゼロの死を希望する。

・さてナイトギガフォートレス・ジークフリートという機体、改造されたジェレミアの背後でちょろちょろ映っていた機体である。実体は操縦者に直接コネクターをつけることで、操縦者の意のままに機体を操れるというもの。巨大なトゲはスラッシュハーケンであり、前後左右にはビーム兵器、またあらゆる場所に生えているかのようなバーニアによる姿勢制御で、ずんぐりした機体に似合わない機動性を有している。そもそも機体が浮いていること自体は、ランスロットやガウェインなどに使用されているフロートシステムであろうが、機体自体がフロートシステムにゴテゴテいろいろなものをくっつけた感じかもしれない。

・ジェレミアの改造場所で見られたことを考え合わせれば、ジェレミアの改造の目的は、ジークフリートの試験運用のためのコネクターの実験が目的だったのかもしれない。だがバトレーの研究目的はあくまでギアスであるから、ジークフリートにはギアスに対する何らかの対抗措置を実験する試験機であった可能性もある。本話の後半ではガウェインとともに海中に没し去るので、研究の余地はないが。

・ジェレミアの暴走に、バトレーが困り果てている。ジェレミアは情念が暴走しているとか、会話が成立しないなど、ずいぶんひどい言われようであるが、丁寧な言葉とは裏腹の横柄な発言内容など。何をどう改造したのかは知らないが、ジェレミアの本質は変わっていない。しかもゼロの「オレンジ」という言葉に、苦しんでいる姿は、面白哀れではある。
と、ここでやっとOPである。長いアバンであったw

・アヴァロン内のセシルとロイドの会話。「どうしてスザクを行かせたか?」ではなく「どうしてスザクを止めたのか?」とセシルが言っているのに留意されたし。セシルはどうあってもスザクが出撃することを知っていたし、ロイドも気持ちは同じなのである。そしてロイドは命令が下っていないことを理由に、スザクを止めたのである。この判断こそが、セシルとロイドが精神的なスザクの両親の役割をしていたことを示す端的な事例である。

・それは父を殺してしまったスザクが通過儀礼を怠って育ったことに対する、意趣返しであり、ロイドを殴ってまで出て行ったスザクには、成人した大人の対応と責任が求められてしかるべきであり、スザクはすべてを承知でロイドを殴ったのである。この二人のシーンは、大人になって出て行った息子を誇らしく思う父親が、母親と語らっているシーンだと言える。後にスザクの後方支援をする形で再登場する二人である。

・だがロイドのいいようはあくまでクールであり、死んでしまったり壊れてしまうような人間を必要としていないと言う。だがこの言い方、「R2」に登場したシャルルの真意にも似ている気がしないだろうか?壊れやすいものならば壊れにくいものをひたすら求めるのがロイドだとすると、壊れやすいものならば壊してもう一度作り直そうとするシャルル。意外なところでつながる二人である。対するセシルの考え方のほうが真っ当に聞こえる。だがそれは「科学」という刃物で世界に挑戦しているロイドの意見とは、対立する意見でもある。

・対するラクシャータは、ランスロット自体に興味津々の様子。こちらもパイロットの命を無視して、バーナーでコックピットを焼き切ろうとしている。ラクシャータとロイドが互いに嫌悪感を抱いていることは、以前の回にも登場したシーンであるが、ここでいよいよ同族嫌悪であることがはっきりする。EDのイラストの一つにラクシャータとセシルが楽しそうに握手し、それを嬉しそうにみているロイドという絵があるのだが、二人の過去にはセシルも絡んでいることが伺える。

・ジークフリートと戦っているガウェインの中で、ゼロが連絡を取ると、そこは混乱した騎士団であった。電話に出た南はゼロに扇が何者かに発砲され、倒れたことを報告する。だがルルーシュにとってはナナリーの行方だけが気がかりであり、この時すでに瓦解し始めた黒の騎士団の劣勢に気付いていないのである。

・扇の負傷に対して、冷たく変わりを用意すると言い放つゼロに、南は不信感を募らせる。たしかにナナリーの失踪がなければ、ゼロと騎士団のクーデターは成功していたかもしれない。だがジェレミアの邪魔立てにナナリーの誘拐と、ルルーシュにとっての不測の事態が立て続けに起こったのである。対応しきれないのも当然である。だからといって部下を切り捨てるような言いようは、ゼロから騎士団内の士気を鈍らせる効果として十分だろう。ルルーシュは自らの足元をすくわれたのである。

・ルルーシュからの電話で騎士団に見つかってしまうリヴァルとミレイとシャーリー。1話ではシャーリーの電話で窮地に立たされたルルーシュが、身勝手な電話で友人たちを窮地に陥れているのである。事態の切迫感が増していくシーンであるが、同時にルルーシュでも人の邪魔になることをするのである。こういう事態では他人のせいにはできない。むしろ「運が悪い」というべきか。

・この戦闘のさなか、なぜC.C.はルルーシュに、「私はお前の味方だ」などと告白したのだろう。それをすげなく「自分の都合ばかり」とやり返すルルーシュであるが、このやり取りの意味はなんだったのだろうか? もしかしたらC.C.は、今はナナリーをあきらめてでも、ブリタニア政庁を落とせと言いたかったのではないだろうか? C.C.は自分がナナリーの身代わりになれるほど、ルルーシュにとって大事な人間であるから、ナナリーをあきらめて、黒の騎士団を指揮して、戦線に復帰せよと言いたかったのではないだろうか。

・たしかにこの時点でブリタニは落ちかけている。航空戦力や後の増援に対しても、いくらでも撃つ手はあるはずだ。しかもナナリーの誘拐が事実なら、ナナリーの殺害はまずあり得ない。ナナリーの命を盾に交渉するのがセオリーだろう。だとすれば、この戦いを制してからでも、ナナリーの件は後回しでもよいはずだ。ルルーシュは事の優先順位を見誤ったのである。

・地上の騎士団3番隊に指令して、ジークフリートを撃ち落とそうとするゼロ。だがジークフリートの実力が、すべてのミサイルの軌道を読み切り、なおかつ3番隊にきりかかる。静止画で見ると、まるでつぶれたハンバーガーのような形のジークフリートが、ヨーヨーのように回転しているのがわかる。これほどの高速回転をする機体に、通常の人間の体が耐えられるはずもない。そもそも有している機動性を最大限に生かす、ジェレミアの改造は最終的に紆余曲折し、ジークフリート運用のためだけに進められたのだろう。しかしこのジークフリートの動き、まるで十傑集か九大天王のごとくである。

・逃げるガウェイン、追うジークフリートという図式が長く続く。だがジェレミアの猛攻も一時的にせよ敗北する。ハドロン砲で撃った高層ビルが倒れて、ジークフリートを押しつぶしたのである。なんとまあ機転のきく男だろう。だが目の前の敵に時間を取られ過ぎていることを自覚しているようではない。ルルーシュの気持ちはすでに神根島に飛んでいる。

・「ゼロのことなら俺が一番よく知ってんだ!」とのたまう玉城くん。う~ん、君が最も解ってないと、だれしもが心の中で突っ込んでいることを、君は知らないのだろうねえ。そんな非道な暴力は、どんな理由があっても正当化できることではない。ゼロの信望者でなければ、こんな下衆な男はイの一番に切り捨てたいのだが。しかもなかなか死んでもくれないしw

・ミレイたちを助けるために外に出るスザク。こういう偽善的に見える行為にいちいち突っかかるのも、玉城くんの特徴である。そんなことだから猫のアーサーにすら負けるのだ。しかも玉城くんの前のアーサーは、尻尾を上げ、上体を低くして臨戦態勢である。こいつやるきだ!

・なーんてことをやっているうちに、アヴァロンが到着。セシルの電撃作戦により、スザクは活動再開し、ゼロを追いかけることになる。

・アヴァロンから眺めるロイド。そしてそれを見上げるラクシャータ。決して視線は絡まないが、互いの存在を認識した瞬間である。それまで二人は戦場に出てくる兵装を見て、予想はしていたはずだ。だが開発者、研究者の立場で、戦場であいまみえるなど、あり得ることではない。ラクシャータはロイドの参戦に驚き、ロイドは冷たい表情でラクシャータの姿を認めた。終生のライバルがすれ違った瞬間である。

・「どうして」と問いかけるスザクに答えるロイドは、「取り返しに来ただけだよ、ランスロットとかいろいろと」と答える。「いろいろ」とはなんだろう? スザクの奪還は人道的に当然として、彼はラクシャータに「借り」を返したかったんではないだろうか。その「借り」こそ、二人のわだかまりの原因だと思うのだが、どうだろうか?

・ランスロットの脅威の能力。それはサザーランドなんていう世代違いの腕パーツまで互換してしまう汎用性の広さであろう。なんてカラクリの多い機体だろう。純正パーツではないにしろ、その場で味方の機体の一部を換装できるなんて、ひどい化物である。どうやら月下と紅蓮弐式も同じ機構らしい(あとで紅蓮の腕を換装するシーンあり)。

・ランスロットを見つめるアーサーの表情がりりしい。じゃあ、なんで噛むんだろう? そんなスザクに、コーネリアから連絡が入る。

・政庁前の激戦で、どうしても突破できない藤堂に、ゼロから連絡が入る。それは今後の指揮を藤堂にゆだねるという内容であった。それはゼロが前線指揮を放棄したことを意味する。「他にすることがある」といって藤堂に押し付けたゼロ。これでは見捨てられたように感じてもしかたがない。こうして藤堂は最大の見せ場で士気を失って敗走することになる。「この状況で他があるのか」という藤堂の声もむなしく響く。

・こうしてみると「藤堂」という男、「唯一ブリタニアに土をつけた男」だの、「厳島の奇跡」だの言われていたが、どうやら上司運がない人らしい。それまでもナリタ山にこもっていたころにしても、片瀬少将が己を託すだけの器とは思えなかっただろうし、この土壇場でゼロに放り投げられてしまうとうことも、彼の上司運のなさを物語る。つまり彼の技量や能力を最大限に生かせるだけの上司がいなかったということに、藤堂という男の否運がある。そも自分がトップに立たない人間というのは、扇にしても、どこか己の技量を扱いかねているところがある。だから有能で自分を乗りこなす出来る上司をだれしもが欲するのである。だが上司のせいだけにしてはいられない。できる部下というのは、出来ない部下よりもやっかいなことがあるのも、また一面の事実である。だからこそ玉城くんは騎士団にいられるのである。

・学園に幽閉されていた学生たちを扇動し、アヴァロンに逃がしているミレイ。戦時下の生徒会長はここまで求められるのである。いやはや立派である。天草シノあたりに説教をくらわしてやりたいほどの素晴らしさである。

・コーネリアの元に駆けつけたスザクは、ユフィの騎士として「騎士候」を略式で授けられる。そしてユフィの汚名をそそぐために、ゼロの向かった神根島に急行する。大変な怪我をしたコーネリアであるが、その状態を身内に伏せることで戦線を維持しようとしている。そしてまたイレブンであるにもかかわらず、愛する妹が騎士に決めたスザクに、事後を託すあたり、将としての器の大きさを感じずにはいられない。コーネリアにとっても私怨から始まったトウキョウ租界での戦闘ではあったが、結局戦争自体は怨恨の決着では終結しないことを知っているだけ、歴戦のつわものでることも物語っている。そして最善を尽くすためには己のわだかまりすら捨てて、スザクを頼ることができる度量の広さ。女性としてよりも武将の趣の強いコーネリアらしいやり方であり、好感が持てる。

・混乱する騎士団内部。ブリタニア側が徐々に秩序を回復していくのに対し、騎士団側はゼロを欠き、そしてまた扇を欠いたことにより、動揺が走る。そして扇の電話はカレンをゼロの守護に回らせる。それは扇が信じたゼロを最後まで信じる行為である。苦しい前線を支えるはずのカレンをはずしてまで、ゼロを信じようとした扇は、騎士団をまとめるために、ゼロが信頼したカレンを、ゼロの守りのために派遣することで、ゼロを信じて最後まで戦い抜く決心を、ここで示したのである。

・そして空気を読まずに現れる、爆弾を抱えたニーナが登場する。あわてたロイドが騎士団側に休戦を申し入れるほど、ニーナの抱えた爆弾(「超絶爆弾」というらしい)はやっかいなもの。しかもロイドの言葉にラクシャータでさえ危険を感じたのである。ロイドの言が正しければ、この爆弾一つでトウキョウ租界が跡形もなく消えうせるらしい。こうした威力を聞くと、つい「核爆弾」を思い出してしまうのであるが、この世界には「核」はない。「電撃データコレクション コードギアス 反逆のルルーシュ」によれば、太陽電池の発達により、この世界では原子力などはエネルギーとして存在せず、太陽電池に変わるエネルギーとして「サクラダイト」が使われている世界であるとのこと。

・だとすると、この世界の日本は第二次大戦で原子爆弾の脅威にさらされていないことになる。だからこそ、ニーナの作った「超絶爆弾」の威力や被害規模の推定は、あくまで推定でしかない。とはいえ危険極まりないものであることには違いはない。しかもニーナは精神的にも焼き切れている。絶叫しいまにもボタンを押す勢いである。が、本話でこれ以上学園やトウキョウ租界が映ることはない。さてこのあとがどうなったのかは、「R2」まで待つしかない。

・あらためてナナリーを取り戻す決意をするルルーシュ。ナナリーは彼の行動原理であるから、彼女が常にルルーシュの傍らに必要であることは理解できる。だが事態が騎士団にとっての最終局面において、それでもナナリーを優先する必然は少ない。このときルルーシュはユフィの死の責任までも自分に課した上で、ナナリーの救出が必要だと自分に言い聞かせているのだが、見方を変えれば、ルルーシュが自分の罪の重さに耐えかねてナナリーの失踪を理由に、現場から逃げだしたようにも見える。

・C.C.にとっては共犯者であるルルーシュの大事なものを優先させた結果であるのだが、C.C.がこの事態を黙っていたら、こんな騎士団の崩壊で事態は推移しなかったようにも思えるのだ。これをしてC.C.がルルーシュを甘やかしているとはいえないだろうか? そしてナナリーに逃げたルルーシュは、この時点で人の上に立つ資格を自ら捨てているとしか思えない。だからこそ、そんなルルーシュをして、童貞ゆえの甘さが指摘されてしまう結果となる。

・神眼島のトラップが発動し、C.C.の過去を見せる。それは「魔女」と呼ばれた女の、過酷で凄惨な歴史である。孤独を生きた女に向って、ルルーシュは二人で過ごした時間を振り返り、「一人」ではなかったことを強調する。それは彼女への感謝とねぎらいの優しさだったのかもしれない。きっとそれは隠されたルルーシュの本音だろう。

・そしてまた急転直下の展開。ジェレミアが再びゼロの前に立ちはだかる。だが別れゆくルルーシュにC.C.は、「自らの過去、行動の結果に勝て」と言って唇を重ねる。ルルーシュが二度目に経験したキスは、己の分身とのしばしの別れを意味していたのである。こんな劇的なキス、忘れようにも忘れられそうにない。

・静かに始まるHitomiの「Stories」。それは黒の騎士団敗走のレクイエムである。C.C.はガウェインごとジークフリートのジェレミアを海中に落とし、藤堂たちの戦隊もグラストンナイツの猛攻の前に劣勢に立たされる。騎士団の初期メンバーであった井上(C.V.井上喜久子!)はKMFごと爆死、後方の杉山は事態のひどさに叫びだす。

・学園では爆弾抱えて完全に居直ったニーナに対する対応に追われているディートハルトが、状況を分析しようと試みる。だか彼とてゼロの手足となって働いたとはいえ、その有能さがこの場で発揮されることはない。ディートハルトも藤堂と同じなのである。日本を見捨てたのかという神楽耶の願いもむなしい。こうして黒の騎士団は首魁であるゼロ不在のまま、敗走するしかなかったのだ。しかも前線指揮官が指揮を放り出してしまうという、あり得ない状況下で。

・神根島の遺跡の扉の前で対峙するスザクとゼロ。背後からゼロを撃っているスザクに、容赦はない。一瞬考えてから、この場を詭弁で切り抜けようとするゼロ。だがギアスの能力を知るスザクに詭弁は通用しない。「自らは影に隠れ、責任はすべて他者になすりつける。傲慢にして卑劣、それがお前の本質だ。」と、一方的にゼロを断罪するスザク。背後にカレンの姿すら認識しながら、それでもゼロに向き合っているスザクの怒りと憎しみはすさまじい。

・そして1発の弾丸が、ゼロの仮面を割る。現れた素顔はルルーシュである。その顔を見てスザクすら驚いた表情を見せている。ゆっくりと流れる前髪の後ろで、冷やかな表情のルルーシュ。そして驚きから納得の表情に移り変わるスザク。この表情の細かな変化が、友達を信じたいと思っていた気持から、スザクの予想通りの正体であったことへ、感情が揺れ動いていることが読み取れる。

・だが一方でカレンの驚きはすさまじい。その場でへたり込んでしまい、銃をスザクへ向けることすら忘れている。いけすかないと思っていたルルーシュが、自分を信頼してくれていたゼロであること、信頼していたゼロが、あのいけすかないルルーシュであること、双方向の思考が頭の中を乱れ飛んでいるかのような表情である。

・カレンの「あなたは私たち日本人を利用していたの? 私のことも?」という問いに、「結果的に日本は解放される。文句はないだろう」と言い放つルルーシュ。自分が前線を離れても戦線が維持されていると思い込んでいる。情報を自ら遮断したとはいえ、情報不足よりも傲慢さしか感じられない言葉である。

・スザクの断罪はまだ続く。そしてルルーシュがつきつづけてきた「嘘」に言及しようとしたときに、ルルーシュはスザクにナナリーを助けるために休戦しようと持ちかける。その時画面の手前で、カレンは立ちあがり銃を握り直しているのである。それはルルーシュを殺そうとしているのか、ブリタニアの少年に踊らされていたことを秘匿するために、ゼロを殺そうとしているのかもしれないし、自分を利用された恨みを晴らそうとしたのかもしれない。カレンもまた葛藤の中にいる。

・スザクの断罪はルルーシュにはまったく聞いていない。「君は最後の最後で世界を裏切り、世界に裏切られた。君の願いはかなえてはいけない」という台詞は、ギアスが暴走したことも知っているということだ。スザクは互いに子どもだったころに、ルルーシュが苦しい立場であったことを知っているから、ルルーシュに同情的なはずである。ギアスが暴走したことを理由に、ルルーシュが謝罪することを、スザクは望んでいたのかもしれない。

・ルルーシュの言が詭弁だとすぐにわかるのは、この事態を引き起こした張本人でありながら、それらを「過去」と言い切った部分である。しかもスザクの父殺しすら同列だと言い放つ。しかし一方でルルーシュ自身は母親殺しの犯人を探すことを目標にしてきたことを考えれば、それをして切り捨てる「過去」などというのは、まったく筋違いなのである。

・スザクが指摘するルルーシュの「甘えの構造」もそうである。C.C.を頼み、スザクを頼み、ギアスに依存し、ナナリーに逃げ込み、最後には流体サクラダイトで自爆をほのめかして自分の命を人質に取るのである。しかもその甘えの構造が自分に内在することを知らず、他人に向かって「甘えるな」と言い放つのである。その甘えの構造があるからこそ、自らに「撃っていいのは、撃たれる覚悟があるやつだけだ」という言葉を課したというのに、その覚悟を理解していないのも本人だっというわけだ。

・自分の命をかけて取引をもちかけるルルーシュ。スザクにはすでにギアスを使っているから使えない。そして自分の命を救うだろうというルルーシュの甘えの構造は、ついにスザクによりルルーシュの存在とともに全否定される。激昂した二人は互いに銃を向けあい、ついに銃声が! その音に気がつくナナリー・・・・・で、物語はなんと終結するのである。そして最後のC.C.のモノローグがさびしげに流れる。

・続きは、驚愕の「R2」へ・・・・。そして、この記事の続きも、いつか、また。

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テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ
ジャンル : アニメ・コミック

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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