いまさらですが2010年7月期アニメ最終回~ほんといまさら~

 正直に申し述べれば、今期はあまり数見てないんですけどね、10月スタートの作品群が結構な豊作になりそうなので、せっかくだからまとめておこうかと思います。とはいえ私、怖いの苦手なんですよ。よそ様のブログを拝見すると、「世紀末オカルト学院」だとか「学園黙示録」だとかは結構高評価だったりするのですが、扱うテーマ自体が怖くって見られませんでした。ええ、もう、へたれですよw
 さて私が見ていた今期のアニメですが、漫画原作やラノベ原作ばかりです。オリジナルらしいのは「ストパン2」と「HEROMAN」くらいでしょうか。また今期もやはり「けいおん!!」が群を抜いて出来が良かった。少ない本数ながら実に楽しめた今期であったことは確かです。まあ平行していくつかの過去作品も見ていたので、それについては今後の記事にご期待ください。

<みつどもえ>
 漫画によれば「日本一似てない三姉妹」と呼ばれる丸井家の三姉妹を含む6年生一クラスの日常を描いたコメディ・アニメ。長女は高飛車でS、二女は筋肉おばかですけべ、三女は根暗でオタクの霊感少女。彼女たちの母親がどうなったのかは知りませんが、父親はなぜか外に出ると職務質問されたり変質者扱いされて、警察のご厄介になってしまう。そんなキャラクターたちが織りなす日常は、なぜか会話がかみ合わなかったり、なんだかスケベな話ばかりで、ああ深夜枠なんだと、あらためて感じさせてくれました。
 クラスで飼うハムスターの名前とか、クラスでスケベとあだ名される少年とか、長女のパンツの話とか、本当にどうでもいい話を見せつけてくれます。正直何度か切ろうかと思った作品ではありましたが、気楽に見る分には楽しい作品でしたので、なんとなく見続けてしまいました。
この話、ちょっとしたタイミングのズレにより、会話しているようで会話になってないというネタが非常に多く、「アンジャッシュ」とかのネタを見ているようでもありました。つまり割と練りこまれたネタであることは違いないんです。けどそれ以外の小ネタにわりとひねりがなく、ストレートに下品さに訴えたネタが多くて、少々辟易しました。また作品内番組としての「ガチレンジャー」の取り扱いが多く、そのクオリティの中途半端さが逆に笑えたりしたのも、計算外でした。
小学6年生の女の子が考えそうなこと、というネタではなく、思いっきりネタや下品さに振った作り方です。だから小学6年生にした理由はまったく見当たらないのが残念ですが、コメディと割り切れば、まあ。

<生徒会役員共>
 こちらははっきりとエロに振り切ったコメディで、生徒会長から担当顧問までエロネタ全開ってのには、びっくりでした。まあ生徒会長の天草シノ役は、現在絶好調の日笠陽子。それ以外の配役についても、実に今を意識したキャスティングが多く、佐藤聡美の七条アリアのお嬢様キャラ、完全に振り切った先生役の小林ゆう、ピュアな柔道少女に小見川千明など、聴きどころは多彩です。個人的にツボだったのは新聞部の畑ランコ役の新井里美。後述の「オオカミさんと七人の仲間たち」のナレーションと同じ人であり、「レールガン」の黒子役の彼女は今期も大活躍だったのです。
 4コマコメディですので物語はないのですが、地味に気になるのはシノと主役であり作品の良心(ツッコミとも言う)である津田タカトシの関係でしょうか。少しずつ津田を(ネタではなく)男性として意識し始めるあたりの進行具合は、なかなかかわいらしくて楽しめました。まあ三葉ムツミの恋心もあることで、津田ハーレムの様相なのですが、いやもう下品なネタのオンパレードには、規制音をかぶせればいいってもんでもないかと。

<おおかみさんと七人の仲間たち>
 ラノベ原作のアニメ作品。こちらも女性キャラクター多め。ストーリーは昔話や童話をモチーフに、物語に出てくるキャラクターたちが、世直しのために御伽銀行の面々と助け合いながら戦うという物語。物語以上に本作で際立っているのは、ナレーション役の新井里美。完全に物語の語り部という役どころらしく、劇中のキャラクターがしゃべっていようとも、容赦なくナレーションをかぶせてきます。このナレーションが、物語の平坦さを覆い隠すエッセンスとなり、主人公である森野亮士と大神涼子の恋愛模様を織り交ぜて、さまざまな物語が展開します。また本作の面白さは御伽銀行のメンバーであり、クセのある面々が物語に華を添えます。
 物語そのものはモチーフにしている童話に準じているストーリーが組まれていながら、どこかでそれを裏切る展開。また後半には鬼が島高校の連中相手に、御伽銀行の皆さんが大立ち回りを演じてくれます。とまあ、こういっちゃなんですけど、物語以上に声優さんの演技が楽しい作品でした。

<ストライクウイッチーズ2>
 第2期は第501戦闘航空団の再結成と、新たに出現したネウロイとの戦いを描いたシリーズ。第1期はそのヴィジュアルインパクトがあまりにも大きく、行方不明の父のせいで、戦うことを人一倍嫌っていた主人公・宮藤芳佳が、「誰かを守る」という戦う理由を自分の中に発見する物語であったが、今期のスタートもほぼ同じ動機からスタートするのは、きちんと前期を踏襲しており、気持ちの良いスタートであった。その一方で加齢により魔力を失っていくことの意味を、きちんと問いかける内容を最後に持ってくるあたり、甲高い声の少女キャラクターばかりの物語に、十分な重さを与えているのが好印象。
 物語自体はアニメオリジナルではあるが、実質最終回となる11,12話の展開は、ものの見事にオマージュ(パロディ)の連続であり、架空戦記物としては様々な見方のできる面白い出来であった。戦艦大和をネウロイ化し、空中に浮かせて敵ネウロイを攻撃するシーンの迫力ある大和が素晴らしい。最終回のタイトル「天空より永遠に」もいい(ちゃんと「君はどこへ落ちたい?」になっているのが素晴らしい)。ネウロイの巣が全滅したと思いきや、宮藤の上司である坂本がネウロイに捕らえられ、新しい姿で攻撃を開始する展開からは、もう完全に「トップをねらえ!」の展開をトレースしている。だがこうしたオマージュも気にならないほど感涙必至の展開にはただただ脱帽である。最後の最後に全員の活躍を加え、宮藤に道をつくるあたり、この展開で感動しないはずもない。ましてや聖剣を抜くシーンまでと、感動必至のシーンの連続は、やり過ぎだろうと思われても仕方がないが、これはもうこの展開を作り上げたスタッフに、心からの賛辞を贈りたい。
 もうひとつ付け加えるならば、彼女たちの活躍を支えるのも邪魔するのも、男性で大人なのが面白い。組織論としてはデタラメではあるが、実に気持ちの良い「大人の論理」を振りかざし、大人の嫉妬を見せつけながら、一方で彼女たちを守りたいと願う大人の懐も見せる。40を越えたおじさんとしてはその両方がきちんと描かれていることに、満足できました。
 出来ることなら、もう少し最後の作戦に集中できるような伏線がきちんと張られた緊迫した展開を見てみたかった気がする。それまでのウィッチーズの日常を映し出すのが悪いとは言わないが、あまりに性急な最終回だったのが、心もちやや残念だった。 

<HEROMAN>
 アメリカ西海岸の街を舞台に、宇宙からの侵略者スクラッグと戦う少年・ジョーイとヒーローマンの物語。「スパイダーマン」や「X-MEN」の生みの親・スタン・リーとボンズが手を組んで制作されたヒーロー物語は、4年の歳月をかけて作られた作品として登場しました。ですが蓋を開けてみると、そこにあった物語は9.11以降のアメリカの現状が色濃く反映された物語であり、それは「ゼロ年代」にけじめをつける物語であったと思います。
 結果的に2クール(26話)で終わってしまいましたが、序盤から登場したスクラッグのおぞましさは、日本のアニメ制作者ではたどり着けないギリギリの線までおぞましさを演出していたし、外宇宙からもたらされたテクノロジーの争奪戦や、ヒーローマンとジョーイがアメリカに追われたりと、さまざまな試練が主人公たちを襲います。その都度ジョーイ達はヒーローの存在に悩み続け、スクラッグに洗脳されたウィルの存在が、さらにアンチテーゼを投げかけます。
 終盤ジョーイの父親のエピソードを契機に、スクラッグのボス・ゴゴールの復活、そしてすべてのエピソードが、すべてゴゴールの復活につながるという謎明かし。最後はゴゴールを倒すためにジョーイ達は戦います。ここで興味深いのは、ジョーイの父が、9.11の爆心地で救助に入りながら亡くなったレスキューの人々を模していることです。スタン・リーはあの事件後のヒーロー像を、「スパイダーマン」のような顔を隠したマスクマンではなく、正体がはっきりしている少年にし、その父は人々を守って死んでいった英雄としているのです。そして英雄の子どもは父を越えるために、必死で戦いながら、戦いの中で自己犠牲で死ぬのではなく、残された人々の幸せのために勝利し、生きて生還するという英雄像を作り上げたのです。それはあの事件で死んだ人々の安寧と、残された遺族の幸せを願う、新しい形のヒーロー像だと言えます。一見すると「セーラームーン」や「プリキュア」的な物語の閉じ方ですが、ご近所や自分の属する小さなコミュニティを受け入れ守りたいという願いを充足する母性的な行為ではなく、父親の英雄的行為を無にしない、新しい英雄像を結ぶありようは、守るべきなにかを特定しながら、父性的な、より大きな枠組みへと変貌を遂げたように感じます。
 とはいえ日本で作ったロボットアニメが守る「世界」と同様に、本作で守るべき「世界」が、「国」という枠組みを超えないのには、苦笑するしかないのですが。

<けいおん!!>
 まあ、いまさら説明の必要もないでしょう。第二期のなにが素晴らしいかといえば、「卒業」というキーワードが、彼女たちのタイムリミットとして機能しているということ。それが同時に「卒業」を体験した、あるいはする予定の視聴者を、まるごとひっくるめて同時体験に叩き込んだことでしょう。そのための導入として、彼女たちの学園祭ライブが機能していることは言うまでもありません。
 さらにもう1点、前期ではあまり描かれなかった唯たちの級友や、梓の友人など、モブキャラと言われる人々にまで注目が集まったのは、第二期の特徴です。それは「けいおん」の世界が、よりそれらしく形成された証拠であり、脇を固めたゆえに唯たちが浮かび上がる効果がありました。ファンの人気がモブキャラに移行しても、唯たちのキャラクターが一層際立つことになったのです。
 それにしても学園祭ライブの出来に関しては、前回以上に力が入れられておりましたが、見慣れてしまったことは疑いようのない事実です。それを補ってあまりある新曲の数々と、すっとぼけた唯のMC、数々の小ネタにあふれており、何度リピートしても飽きることなく見ていられる自信があります。
 番組は彼女たちの卒業後に2話の番外編を放送し終了しましたが、この番外編のほうがむしろ本編なんじゃないだろうかという感慨があります。彼女たちの何気ない日常こそがドラマであり、ドラマティックなことがないところにこそ「けいおん」のドラマが存在する。それはまさしく私たちの日常の延長だと思えます。でもモニターで見る彼女たちの日常のほうが圧倒的に楽しいと思えるのが不思議です。でもですね、発想を変えてみると、人が覗く他人の日常も、もしかしたら楽しいものなのかもしれません。それは今でも「ホームドラマ」が視聴されることと同じ理由だと思えます。
 さて番組終了後、ひょこひょこ歩いてモニターを横切った唯から、驚きの情報が。なんと劇場版が公開だとか。イベント的なものではなく、きっと彼女たちの日常を活写する映画になるのではないでしょうか。またまた楽しみが増えましたね。
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ジャンル : アニメ・コミック

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
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