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全員集合のお得感

 全員集合といっても「8時だよ!全員集合」の話ではないので、あしからず。ってかそもそもアニメでも特撮でもないし(でもOPの舞台セットは特撮だなあ)。

 この夏に公開される、「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」の記事が異常に目立つようになってきた(そうじゃない方々がいらっしゃることは百も承知です)。それにしてもテレビでの予告やら、雑誌「宇宙船」や「特撮ニュータイプ」の記事を見ても、横一列にならぶライダー達の勇姿は、壮観な眺めだ。横一列に並んで画面めいっぱいに並ぶライダー達が、認識するのにぎりぎりの大きさだ。しかもここに出ていないライダーだっているわけで、「龍騎」に12人ものライダーがいたし、「ブレイド」だって4人もいる。全員出したら収拾がつかなくなってただろう。それにしてもこの映像は盛り上がる。

 特撮の世界では、ゴジラ映画の「オール怪獣大進撃」など、昔からシリーズが続くと、全員集合の形をとってきた。それはそのまま作品のイベントであり、同時になにかの一区切りでもあったのだ。それは当時のこども達の心に、熱く残る記憶だ。

 ウルトラシリーズでは、「帰ってきたウルトラマン」以降のシリーズでは、度々前作のウルトラマンが、助っ人の形で出演する。
 「帰ってきたウルトラマン」では宇宙怪獣ベムスターの地球来襲により、劣勢に立たされたウルトラマンジャック(言いにくいなあ)を助けに、ウルトラセブンがやってくる。しかも新兵器「ウルトラブレスレット」を携えて、太陽に飲み込まれそうになるジャックを助けたのだ。セブンのテーマがかかった瞬間の、こども達の歓喜の声を、想像できるだろうか?私たちはウルトラマンシリーズを、TBSの朝の再放送で見た口だ。まさに第2次怪獣ブームの立役者であったこどもだ。だからこういったイベント編を見逃した朝の学校での会話は、本当に涙がでるほど悔しかった。その後もジャックがナックル星人の陰謀で、処刑されそうになったとき、ウルトラマンとセブンが助けに来ている(38話)。

 「ウルトラマンA」では初回からウルトラ兄弟勢揃いの大判振る舞いだ。「A」では、「ウルトラ兄弟」の設定が出来上がり、同時に「ウルトラの父」も登場し、ウルトラ世界を広げる結果となる。「A」では兄弟の長兄ゾフィーが度々登場する。第5話ではアリブンタとギロン人の猛攻に、ゾフィーが助けに来る(5話)。そしてヤプールの策略で、ゴルゴダ星に兄弟が貼り付けにされたり(13、14話)、ヒッポリト星人によりブロンズ像にさせられ、ウルトラの父の命をかけた戦いで、辛くも勝利する(26、27話)。
 「ウルトラマンタロウ」でもこの傾向は続く。タロウはウルトラの父と、本作で初登場したウルトラの母の間に出来たこどもであるという設定。18,19話ではゾフィーがバードンのくちばしにより絶命させられたり、25話では蛾の怪獣ムルロアのはき出す暗黒のスモッグでピンチに陥った地球を助けるために、兄弟が力をあわせる。そしてテンペラー星人の攻撃は、兄弟達とタロウの絆をより深いものとした(33,34話)。そして暴君怪獣タイラントが地球をめがけて飛来したときは、太陽系の惑星で、兄弟達がタイラントと戦った。それは正月のイベント放送でもあった。

 特撮番組の多くは、ほぼ1年の放送期間がある。しかし常に視聴状態が同じかと言えば、視聴対象がこどもであるため、夏休みや冬休みに、テレビの前にいないことが考慮される。実際夏場の時期に視聴率が悪くなるというのは、本当の話だ。そう考えると、ウルトラマンシリーズにおける兄弟登場イベントは、視聴率が落ちがちな状況を打破するための対策であることがあることが伺える。現に「レオ」においては、実際には「セブン」とダブルヒーローではあるのだが、セブンは変身できない設定であり、円盤生物シリーズが始まる直前の38,39話において、レオ兄弟とウルトラ兄弟という特大イベントが催される。これによるてこ入れの効果はいかほどのものだったかわからないけど。

 だがしかし、タロウではじめて披露された名曲「ウルトラ6兄弟」を聴くと、やはり涙腺がゆるむ。映画「メビウス&ウルトラ兄弟」でも、いいシーンでこの曲のフレーズがかかると、涙腺もほぼ全開となるから不思議だ。メビウス後半の兄弟登場エピソードでは、そこに流れるエピソードと、兄弟達が僕たちに残したメッセージの重さを、体が気持ちよく記憶していることを再認識させられた。

 ところが「仮面ライダー」シリーズになると、少し趣が異なる。強大な敵に仲間と共に立ち向かう内容は、基本的に同じなのであるが、地球上のいずこから、仲間を助けにやってくるという設定が涙を誘う。この「地続き感」は「仮面ライダー」シリーズの持ち味だ。第2作である「仮面ライダーV3」でも、V3の最大のピンチに、颯爽と現れる1号2号ライダーが、ただひたすらかっこよかった。

 続く「仮面ライダーX」では、劇場版で5人のライダーがそろうという一大イベントが催される。それは一度は死んだと思われていたライダーマンの復活でもあった。そして「仮面ライダーストロンガー」では、世界各地で暗躍するデルザー軍団の改造魔神を相手に、激しい戦いを繰り広げつつ、戦いに舞台を日本に移してくる。その最終回(39話)は、すべてのライダー達が戦った悪の組織が、「岩石大首領」に操られていたことが判明する。そしてライダー達は真の敵を倒すため、力を合わせて戦うことになる。この仮面ライダーシリーズの終焉を飾るにふさわしい、締めくくりとも言える内容ではないか。ライダー達が立花藤兵衛を囲む姿は、本当に盛り上がること必至である。

 この地球上のどこかで、まだ戦いを続けているという地続き感は、やはり兄弟を助けに飛来するウルトラマンとは一線を画す設定だと思う。この展開は、シリーズが再開された「仮面ライダー(新)」でも披露される。続く「スーパー1」では、テレビ版ではなかったものの、やはり劇場版において実現される。また「ZX」誕生の特別番組でも全員集合だ。そして見ず知らずのライダーにZXが戦いを挑むその姿は、ライダー対ライダーの熾烈なバトルを予感させる(V3のキック1発でおわったけど)。そして時代がさらに進み、「仮面ライダーブラックRX」の44,45話で再度集結する。それはまさに世界各地でクライシス帝国の尖兵と戦っていたライダー達が、特訓を経て日本に帰還した姿であった。

 これらライダーのイベント編には大変な盛り上がりを感じたのだが、その一方で怪人の側も、登場させられる。同時に再生された怪人は、戦闘員とほぼ同じ使いになってしまう。それはライダーと激闘を繰り広げてきた怪人達にあったプライドが失われている様に見える。それはひるがえってライダーたちにも影響し、ライダーのプライドまで奪ってしまう。つまるところ、安いんだよね。地球上のどこからでも駆けつけてくるという地続き感も、あるいはそれを助長しているのかも知れないが。

 さて、現在もさらにシリーズ数を更新し続ける「戦隊シリーズ」では、現在Vシネマでの「VSシリーズ」が継続中であり、現行の戦隊とその前期の戦隊が結集する作りで、人気を博している。その祖はやはり劇場用作品である「ゴレンジャーvsジャッカー電撃隊」だろう。互いに戦いもしないのなぜ「vs」かは、「マジンガーZvsデビルマン」を作った東映の、昔からのお家芸と思っておいて欲しい。

 設定上の無理がある場合には、さらに複数の先輩がちょいちょいやってきて、現行の戦隊に助力する。これも過去のメンバーの役者さんが顔出しして出演するので、これはこれで楽しい。個人的には「超獣戦隊ライブマン」にてレッドファルコン役であった嶋大輔氏が登場した「ガオレンジャーvsスーパー戦隊」が楽しかった。どうでもいいがビックワン・番場役で登場した宮内洋氏の、ヒーロー然とした立ち振る舞いには、本当に頭が下がる。さらにこの話では、全戦隊のレッドが勢揃いする。総勢25人の赤い人たち。もういやというほどの赤で画面が染まるのは圧巻であったが、同時にあきれもした。

 ところがもう一つ、ものすごい光景の全員集合があるのだが、ご存じだろうか? 
 事件は「高速戦隊ターボレンジャー」での出来事だ。その1話においてこれまでの戦隊の戦いを振り返り、新たな戦隊の誕生を迎える。そこでかれらのお祝いとばかりに、先輩である10の戦隊が、全員集合するのだ。単純に9×5+3(サンバルカンは3人)=48人に現行の戦隊5人がいる。総勢53人だ。いやもうあきれて物も言えない。直後、現行の戦隊の敵である「暴魔一族」が紹介されると、48人の先輩戦隊が、気さくに「手助けしようか」と声をかけてくれるのだが、その親切を「結構です」と一言でことわるターボレンジャーであった。なんてもったいないことを。きっと一発でカタがつくに違いない。

 現在のvsシリーズを見ていると、これはテレビ作品ではないため、視聴率対策ではない。またイベントではあるが、メインのイベントは6人目の戦士の追加や、新ロボットの参戦などでまかなわれている。それでも見ていて楽しいのは、1年前に活躍した戦隊の役者さん達が、1年後の近況を報告してもらっている様な気がする。特撮出演者達は、大概時代劇や刑事ドラマ、2時間ドラマなので顔を目にすることがあるが、こういった番組の視聴をしない若年層やマニアにとっては、1年後の彼らの姿に再会し、楽しむことが出来る。「よっ、ひさしぶり」といった感じだろうか。これは決して不愉快なことではない。

 宇宙刑事シリーズのラストを飾る「シャイダー」の最終回では、3人の宇宙刑事が勢揃いするのだ。地球を護った3人の宇宙刑事が、自分たちの戦いの歴史を振り返る。その姿は仕事をやり終えた男の顔である。これはこれで感慨深い。
 これ以降シリーズが連続する作品がないのでお預けであるが、レスキューポリスシリーズの2作目である「特救指令ソルブレイン」の21話から23話で、前作「特警ウインスペクター」が勢揃いし、大規模事件を解決するのである。それは必殺の「ギガストリーマー」という兵器と一緒に、「レスキューの心」を受け継ぐ瞬間であり、ドラマを最高に盛り上げる形となる。ドラマとリンクした再登場は見事であり、希有な例でもある。
 また新しいところでは、「重甲ビーファイター」の最終回で、前作、前々作のヒーローである「ブルースワット」と「特捜ロボ ジャンパーソン」が登場し、3作品のヒーローが入り乱れる。同時に3作品の悪人も再登場して花を添える。ジャンパーソンの最大の敵である「ビルゴルディ」の再登場は、いまでは人気の役者である「菅谷俊」氏の再演もあり、いやがうえにも盛り上がることになった。

 以上のように、全員集合は特撮ファンの心を驚喜させることもするし、落胆させることもする。そう受け取るのは受け手の側の勝手なんだろう。けどそういったイベント事として全員集合は、やっぱりこれを見た当時のこどもの心には残っていくんだろう。そうでなければ劇場版のウルトラ映画が作られ、観客に受け入れられる事情が理解できない。イベントはイベントとして素直に楽しめばいい。かつて胸を熱くしたヒーローへの想い、いつなんどきでも帰ってきてくれる英雄への信頼感かもしれない。ライダーもウルトラマンも、人間がもうダメだと思ったときに帰ってきてくれる。そんな存在感を持つ彼らが、心の支えになってくれる。その信頼感があるから、帰ってきた彼らがたのもしく思えるし、懐かしく迎えることが出来るんだ。たとえ陳腐だろうが、彼らは帰ってきてくれる。
 「大決戦!超ウルトラ8兄弟」という映画は、そんな想いが込められている気がする(長かった・・・)。
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テーマ : 特撮
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プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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