映画「ゴーカイジャーVSギャバンTHE MOVIE」~派手にいくぜっ!~

 公開からすでに半月ほどが経過した先日、いよいよ行ってきました!「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」。現在なおも公開中ですはありますが、レビューというか感想というか、書いてみようと思います。
 「海賊戦隊ゴーカイジャー」の映画としては、「199ヒーロー」と「空飛ぶ幽霊船」に続いての3作目となるわけですが、どうやら次の劇場版はライダーとのコラボとなるようなので、どうやらゴーカイジャーだけで4作品となるのでしょうか。
 一方の「宇宙刑事ギャバン」は1982年から1年に渡って放送されていた作品。いわゆる「メタルヒーロー」シリーズの第1作であり、現在も続く「平成ライダー」シリーズの時間枠に移行するまで継続するシリーズに成長する。「宇宙刑事」シリーズだけでも「シャリバン」「シャイダー」と3作品継続したわけで、その人気のほどが伺える。なお「宇宙刑事」シリーズの劇場版といえば「東映まんがまつり」のプログラムの1本として公開されていそうではあるが、1984年の夏と冬に「シャイダー」の新作が製作公開されているのみで、「ギャバン」「シャリバン」の劇場版はない。しかも1987年夏に「超人機メタルダー」の劇場用新作が公開されるまで「メタルヒーロー」シリーズの劇場版もなく、1989年の「機動刑事ジバン」の劇場版までメタルヒーローの劇場版は公開されていない。さらに93~95年には「東映ヒーローフェア」の1本として「ジャンパーソン」「ブルースワット」「ビーファイター」が公開されている。その後、平成ライダーシリーズが定着した2001年からはライダーと戦隊の劇場用新作が公開され続けている。なぜこんなことをくどくど説明しているのか? そう、「宇宙刑事ギャバン」の映画としては初めての作品だし、「メタルヒーロー」シリーズの映画化作品としては、95年以来17年ぶりの快挙ということになる。これがどれだけすごいことなのか、おわかりいただけるだろうか?

<物語>
 この物語を、本編「ゴーカイジャー」のどのあたりに位置付けらよいのかわからないのだが、すくなくとも第二次地球侵略艦隊の司令であるワルズ・ギルが戦死して、父王アクドス・ギルが着任し、バリゾーグやダマラスが戦死したものの、インサーンとバスコは健在ということで、46,47話の間とうことになるだろうか。公開日が1月21日なので、放送日もこれに合致していることになるのだが。

 ある日の夜、ゴーカイガレオンが見知らぬ敵の襲撃にあっていた。その敵はザンギャックの艦隊の戦艦ではなく、後方からレーザービームを放ちガレオンを追い詰めていく。高層ビル群に到達した頃、並走する2大の巨大戦艦が砲火を交える。その反撃に大爆発をする敵戦艦。だがその巨大な炎の中から現れたのは、青い竜の形をした「電子星獣ドル」であった! ドルが放つ一撃に反撃の機会を奪われたガレオンは不時着。戦場は地上に移行する。そこでマーベラス達が出会ったのは、あの伝説の宇宙刑事「ギャバン」その人であった。たった一人でシルバーを除く5人を圧倒するギャバン。ギャバンは銀河連邦警察の命令で海賊たちを逮捕、連行したのである。5人の海賊を宇宙警察のウィーバル長官のもとに連行したギャバン。ウィーバルはその場で海賊5人の死刑執行を命令する。だがかつての物語で、海賊たちの罪状はザンギャックの作り話出会ったことが判明していたではないか!その場でギャバンは彼らの罪状をウィーバルに問いただす。だがウィーバルは「ザンギャックの反逆したこと」と言い放ち、ウィーバルの名をかたるアシュラーダの姿を現した。ギャバンは宇宙警察内部の内偵を進める中で、ウィーバルがザンギャックに通じていることを察知し、ゴーカイジャーの逮捕をネタにウィーバルをおびき出す作戦を立てていたのだった。ギャバンによって解放された5人。だがそこに現れたのはザンギャックと宇宙刑事の技術を応用して作られた「ギャバンブートレグ」。アシュラーダとブートレグの猛攻に、さしものゴーカイジャーも退却を余儀なくされる。ほどなく現れたシルバーの豪獣ドリルで脱出する5人。だがマーベラスは一人残ったギャバンの身を案じるのだった。なぜ? マーベラスは仲間たちに語った過去の出来事。それは幼き日にザンギャックに襲われた輸送船にて、マーベラスはギャバンに助け出された記憶だった。そしてバトルケニヤとデンジブルーの力を使って魔空空間への扉を開き、魔空監獄にとらわれているギャバンを救いだすために、ゴーカイジャーたちは勇躍する。はたしてゴーカイジャーたちはギャバンを救いだせるのか?そしてザンギャックの罠を打ち破れるのだろうか?

<輝く熱き雄姿!>
 んでまあ、なんやかんやあってアシュラーダを倒すんですけどね(笑)
 1982年当時、筆者は中学1年生。現在はどっぷり頭のてっぺんまでオタクにつかっている筆者ではあるが、当時は剣道部で青春真っ盛り! 特撮なんぞに見向きもしなかった頃だった。だがその後の夏休みの再放送や「宇宙刑事シャイダー」の高評価(主にアニー)によって中学3年にはみごとに引き戻されるのだが、そうしたリアルタイムではないものにとっても、前述のメタルヒーロー不遇の時代を経過してきた者にとっては、劇場の大スクリーンに映し出されるギャバンの姿に、涙で画面が揺らぐのである。しかも序盤からおしげもなく流れる主題歌や、懐かしい楽曲、「蒸着!」シーンの懐かしさやテンション、ラストバトルにおける「レーザーブレード」のテーマ、必殺の「ギャバン・ダイナミック」など筆舌に尽くしがたい。

 序盤でレーザーブレードを縄状に伸ばしてゴーカイジャーたちを捕縛するやり方は、「シャイダー」で登場した技術によりギャバンのブレードがチューンアップされていることがわかる。「蒸着!」シーンの説明では0.05秒により完了する蒸着プロセスであるが、これも本来ならシャリバンやシャイダーなみにチューンされてもいいだろうけど、ここに改変は無かったようだ。「蒸着」システムが宇宙船ドルギランに依存しているならば、ドルギランの自体がチューンアップされていない可能性もあり、逆説ではあるが自機を大事にしているギャバンの姿が想像されて、なんだかうれしいではないか。

 劇中、ギャバンの目が光るなどの電飾などが排された新スーツだったようで、アクション用なども以前のものとは比べられないほど機能向上を果たしているのだろうが、若干苦言を呈するといえば、肩のあたりの処理がきれいすぎて違和感が残るだろうか。特にラストバトルにおけるゴーカイジャーと大爆発を背後に突撃するシーンでは、その方の違和感がやや目立つ感じがしてしまうのだが、ま、そんなことはどうでもいい。銀と黒、そして引きしまったデザインのボディと切れのあるアクション。なんといっても渡辺宙明の楽曲との組み合わせ。映像としての黄金律がそこにある。かつての作品を知る人は、ぜひとも劇場に駆けつけてほしい。ギャバンの雄姿を見るだけでも価値ある作品だ!

<そこに魂宿る限り・・・>
 さてギャバンを助けるために突入した魔空空間。そこでゴーカイジャーたち6人は様々なものを垣間見ることになる。魔空監獄に収監されたかつてのヒーローたちと敵対した人物や、魔空空間によってパワーアップした怪物たちとのバトルである。かつて「宇宙刑事」シリーズではかなりの頻度で登場したシチュエーションではあるが、不思議な空間にある扉を開くと、まったく別の空間につながっている不思議な映像。その空間で繰り広げられるバトルが終わると別の扉に強制移動させられて、またバトルが展開するという息つく暇もないシーン展開。これは「宇宙刑事シリーズ」が持っていた最大の持ち味の一つであり、他の作品でも度々用いられてきたことはあるが、バトルの場所を異空間に求めた宇宙刑事シリーズならではの設定であるし、それゆえの興奮でもある。そしてまさにド派手に空間を脱出するマーベラス。こうして30年ぶりにこの異空間の不思議の謎が明かされることになったのだ。その秘密はその目で見ていただきたい。まあ、あっけにとられるでしょうけど(笑)。

 そしてラストバトルではギャバンは自分の写し身であるブートレグを倒すのであるが、ここにも大きな因縁があるのだ。アシュラーダの血に宿る宇宙犯罪組織マクーの首領・ドンホラーの血。そしてブートレグに秘められた魔空空間発生装置。本来ならギャバンに叩きつぶされたすべての要素が、この2体の敵に秘められている。各種雑誌のインタビューにもあるように、大場健二氏は魔空監獄にとらわれている時の演技に、かつてマクーにとらわれの身となっていた父・ボイサーの姿を映していたそうだ。うん、きっとギャバンならそうするだろう。そしてボイサーが受けた屈辱の数々を噛みしめながら、反撃のチャンスをうかがっていたに違いない。その反撃のチャンスは過去に助けた少年の成長した姿でやってくるのである。たった一人で戦うということは、こうした時に助けが来ることがないということだ。だが過去に行った善行がわが身を助けにやってきた。普通に素敵な話じゃないか。いいことはしておくものである。

ここでブートレグにトドメを刺すギャバンが言い放った一言に、ちょっとだけひっかかった。それは・・・・

「ただ能力だけを複製したブートレグが、人間の心を持った俺に勝てるわけがない!」

 ああ、言っちゃったよこの人!
 こうしたニセモノ話をするときに、ホンモノにはニセモノにはない最大の差異が存在する。そこを争点としてニセモノを看破し、ニセモノを退治するというのがこの手の話の常とう手段なのだ。その意味ではギャバン対ブートレグの対決はまことに理にかなったものである。だが反対に彼を助けたゴーカイジャーの存在は、34の戦隊の能力を借りて戦う戦士であり、まさに34の戦隊の「海賊版」なのである。これではギャバンはゴーカイジャーを真っ向否定することになってしまう。これ、いいのかなあ?

 んで、ここで論点としたいのが「人間の心」という部分だ。はたしてゴーカイジャーは34戦隊の能力を受け継いだが、その心はどうなんだろう? そしてその答えこそ、本編であるゴーカイジャーの物語のオチに直結する話となる。地球を愛し、そこに暮らす人々を守り続けた34の戦隊の心を、ゴーカイジャーの6人はどうやって受け止め、そして昇華したのか? その答えはすでにTVにて放送されたところである。次回からは1年にわたるゴーカイジャーを振り返り、最後の大まとめをしていこうと思っております。

追記
 映画最後のバトルケニヤ、デンジブルー、ギャバンのそろい踏みについて。このシーンが宇宙刑事シャイダーの最終回である「3人の宇宙刑事」をなぞっていることに気づかれたことでしょう。天の声が唐突に言いだすのでびっくりしたのであるが、これもまた良いサプライズでありました。シリーズのコラボレーションって、仮面ライダーの昔からやっていたんだよなあ、東映って。
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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
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【劇場鑑賞】海賊戦隊ゴーカイジャーvs宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

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コメント

非公開コメント

No title

こんばんは。
ギャバンからシャイダーまではリアルで観てました。
金曜日は、ドラえもん→宇宙刑事→プロレス→(入浴など)→必殺と、テレビ朝日一辺倒の曜日でしたね。
バトルケニヤ、デンジブルー、ギャバンの揃い踏みというのは、V3とアオレンジャーとズバット
が揃い踏みするようなものですね!本当によいサプライズですね。
余談ですが・・・わが社には「しょうけつ」という変な制度があります。「★★さん、明日から1ヶ月しょうけつ」なんて初めて聞いた時、思わず吹きそうになりましたよ。まさか1ヶ月間シャイダーに変身?する訳ないですし・・・上司に聞いたら、非常勤職員の人で長期間欠勤する事を特に承認された場合、「承認欠勤」になるということでした。

No title

シャオティエンさま

 コメントありがとうございます。
 金曜夜のテレ朝はてっぱんでした!私は「シャイダー」からのお付き合いですが。

 「しょうけつ」⇒「承欠」なわけですね。うん、私も初めて聞いたら、吹き出しますねえ。
 非常勤職員の「しょうけつ」・・・・う~ん期待してしまいます。ぜひ非常勤でも地球に派遣を!
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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