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マンガの時間(2012.04)

 いろいろと読んでいるマンガもありまして、今回はマンガネタとなります。ええ、もうなんの脈絡もなく・・・・。
 なんというか、長年マンガを読んでいる身としては、10年ほど前にあった「特定のマンガさえ読んでいればOK」的な状況ではなく、マンガ読みの選択眼を問われる群雄割拠の状況に大変魅力を感じている。売れているマンガは書店にいけばすぐにわかるし、アニメも見ている人ならば、アニメ化されることが売れるマンガのステータスになっていることもある。だからこそ、売れる売れないにかかわらず、自分の目で面白いと思え、なおかつ他のマンガ読みにも胸をはってお薦めできる作品というのもあっていいのではないか?
 なお、本ブログで紹介するマンガのほとんどは「売れ線」からは外れた作品が多いのだが、これは筆者自身のマンガ選択眼が、みごとなまでに偏向しているためだし、さらに言えば筆者の友人知人にも偏向したマンガ読みが多いことが一因だ。特に筆者の連れ合いについては、売れ線を外してなお広い守備範囲を持つがゆえに、時折飛び道具を持ちこんできては筆者を驚かせてくれる。今回ご紹介するマンガはそんな作品群である。

「おとりよせ王子」(飯田好実著 徳間書店)
 食べ物をネタとしたマンガは数多い。最近のトピックでは「花のズボラ飯」が人気で、先頃待望の2巻が発売されたばかりだ。「ズボラ飯」は主人公の花がつくるズボラレシピが人気のマンガで、そのレシピの簡単さと深い味わい、何より恍惚の表情でそれらを食べまくるハナが大人気の秘密だ。これに似た作品として「たべるダケ」(高田サンコ著 小学館)がある。主人公であるはずの女性は、劇中名前も明かされないが、個々のエピソードの主人公となるキャラクターの食事に絡むように登場しては、「いただきます!」とだけ言っては、ただひたすらおいしそうに食べ物をほおばっているだけのマンガであるが、これも面白い。つまり前後関係もなくハナの食事シーンを切り取ったようなマンガなのだが、これがまた読んでいてものすごく腹が減るマンガとなっているのだから驚きだ。食べ物自体も素朴極まりないので、余計に身近な食べ物であるだけに、時間と場所を選ばずに腹が減ることおびただしい。
 さて今回ご紹介するこのマンガ「おとりよせ王子」のネタは、「おとりよせグルメ」。SEである主人公の青年は、毎週水曜日に届くささやかな贅沢を楽しみにしている。それがおとりよせの旨いものの数々だ。このおとりよせというのは、日常ではめったにお目にかかれない商品ばかりであるだけでなく、一般の流通には乗らない、その地方独特のものが多い。しかも値段もそこそこするため、一度食せば二度目がすぐにあるとは限らない。だからこそ「一期一会」を噛みしめながら食べることになる。
実は最近千葉県産のおとりよせ「鯛のしゃぶしゃぶセット&金目鯛の煮つけ」をいただき、夫婦でおいしく頂いた。真空パックで送られてきたものの、賞味期限が短い生モノである。これがまた旨い。鯛自体のうまみもさることながら、同梱されているポン酢のうまさも尋常ではない。ああ、おとりよせグルメの実力は計り知れない。どうぞこの本を読んで、なかなか味わえないおとりよせグルメの様々を味わってみてほしい。あなたの日常の食生活もがらりと変わること、請け合いである。

おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)
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花のズボラ飯(2)花のズボラ飯(2)
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「むすんでひらいて」(水瀬マユ著 マッグガーデン)
 高校をメインステージとしたオムニバス学園ラブストーリー。ここの登場するキャラクターはさまざまで、一方的に先輩の女性に想いを寄せる少年からスタートし、この少年に想いを寄せる幼馴染や、少年のクラスメイトによる微妙な三角関係があったり、塾の女性講師に恋する少年や、小学生時代の想いを大切に温めながらもなかなか素直に言いだせないお金持ちのお嬢様の話などがオムニバス形式で展開する。一つのストーリーが収束すると新しい問題が発生し、メインとなる二人の関係が少しずつ発展するという展開は、イライラするほどにじれったいのだが、いやなに、この作品はこのじれったさがウリなのよ。絵柄やトーンの使い方も繊細で、表紙の統一された色調のカラーを見て、一目ぼれして買ってみたのだが、大概こういうので外れクジを引く傾向がある筆者が珍しくヒットした作品でもある。
 マンガ自体はマンガらしいアップテンポな演出によって彼氏彼女たちの恋模様が描かれているのだが、これを一クラスに限定し、小説として展開した物語が「初恋素描帖」(豊島ミホ著 メディアファクトリー)という作品だ。一クラスほぼ全員にスポットを当てて、それぞれが短編として書かれている。関連人物が展開していくわけでもなく、各章ごとの主人公のささやかな想いが交錯する、実に繊細な物語であり、先頃終幕した「中学生日記」をちょっと思い起こさせる。
面白いのは作者自身が一番楽しかったのは中学時代であるとあとがきによせており、その中学のよき思い出を頼りに物語を編んだという。筆者の場合、学生時代も社会人になってからもあまり変わり映えせず、それぞれの時間を楽しむのも残念に思うのも自分次第の演出だと思っている節があるので、あのころが良かったとかいう感慨とは無縁でいられている。それだけに中学の頃ってそんなによかったかなあという感じの方が強い。制限が多く自分の自由にできる範疇も狭い中学時代が最高だったと思うことは自分にはできないし、過去に拘泥したくない。だがそんな筆者でもそんな不自由なころを懐かしむ感情があるのだなと思わせてくれる。「むすんでひらいて」も「初恋素描帖」もそんな作品であった。

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「ケルベロス」(フクイタクミ著 秋田書店)
 人の世に仇なす「崩(くずれ)」と呼ばれる化物と戦う墓守となった15歳の少年・十三塚景と、彼のガクランに取りついた化物・雪房のコンビによる退魔物語。去年末に発売された10巻をもって終了となった。8体の崩の最後の一人である鋒吹丸を打倒し、その後の景や周辺人物の後日談をきっちり描いてのエンドマーク。そしてまだまだ続くであろう景と雪房の戦いの日々を思えば、実に感動的な結末と言えるだろう。
 「退魔物語」としては現在でもジャンプで続いている「ぬらりひょんの孫」などもあるし、別段珍しいものではないし、以前本ブログでも紹介した「幻仔譚じゃのめ」なども似たようなものである。だが先行作品である「ゲゲゲの鬼太郎」や「うしおととら」がある以上、なかなかかえりみられない作品ではないだろうか。残念ながら絵柄についてはまだ新人作家さんであるためか、まだまだ荒いタッチが印象的であるし、女性キャラの等身に関してはかなり独特な感性をお持ちのようで、これが受け入れられるかどうかは読み手の資質に依存してしまう。また雪房がガクランに取りついている以上、学校を舞台にする前提がどうしても付きまとってしまい、設定が場面を限定してしまう。だが逆説で見ると、ガクランに取りついた雪房は、学園物の縛りの中で物語を展開する設定だし、荒々しいタッチはバトルシーンを迫力ある絵に見せている。マイナス面すらプラスに転じる力のある作品となっている。作家・フクイタクミ氏の2作目にも期待するや大である。
 なお、本作を薦めたのは筆者の友人であるが、彼のマンガ選択眼のアウトサイダーっぷりは本当に素晴らしい。彼独特の選択眼はこうした埋もれてしまいそうな作品をきちん発掘してくるのだから、本当に得がたい友人であることを、ここに記しておきたい。

ケルベロス 1 (少年チャンピオン・コミックス)ケルベロス 1 (少年チャンピオン・コミックス)
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「ヒナまつり」(大武政夫著 エンターブレイン)
 ヤクザの新田のところにある日突然転がり込んできた不思議な少女ヒナは、超能力の持ち主だった! アイデアとしてはたったそれだけ。笑っちゃうほど単純な設定がこれほど笑えるとは思わなかった。傍若無人なヒナに振り回される新田の日常は、それまでまっとうなやくざ稼業であったはずが一変してしまう。ヒナの世話とは神から無理やりひかされた貧乏くじだと思って、あくまで新田さんの受難を素直に笑い飛ばすマンガだと思ってほしい。そしてまたヒナが中学に通えば、ヒナの面倒を見る羽目になる瞳ちゃんや、ヒナを始末するためにやってきたアンズのウキウキホームレス生活が錯綜し、新田さんの日常は混とんと化していくのである。
 このマンガ、舞台を限定していない。だけれども奇妙に関東近縁の地方都市の雰囲気を残しつつ、ちょっと新宿の歌舞伎町あたりも触って見せるワンダーランドとなっている。実際、ヒナのいる不思議空間とでもいおうか、本当に完全に日常が描かれているのに非日常が埋め込まれているあたりが巧みだ。
 一方でヤクザを中心とした男性キャラクターとヒナをはじめとするキャラの書きわけが激しい。いってみれば「劇画」チックな男性キャラの中に、のほほんとした「それでも町は廻っている」的な女性キャラが混在している。このコントラストを見れば、作者がどちらでオチを形成しているかがはっきりする一方で、陰影や書き込みのレベルのあまりの違いに、ものすごい落差を感じるのだが、前述の「ワンダーランド」に合致する混在さだと言っていいのかもしれない。逆に画力が落ち着いてくれば、別のオチや落とし所を考える必要性にかられるだろうから、この書きわけのコントラストはあくまでこのマンガで選択された「ギャグ」だと考えておいた方がよさそうだ。それにしてもエンターブレイン、よくぞこんな作家を発掘してくるものだと、いつもながら感心する。

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)ヒナまつり 1 (ビームコミックス)
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大武 政夫

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テーマ : マンガ
ジャンル : アニメ・コミック

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まとめteみた.【マンガの時間(2012.04)】

いろいろと読んでいるマンガもありまして、今回はマンガネタとなります。ええ、もうなんの脈絡もなく・・・・。なんというか、長年マンガを読んでいる身としては、10年ほど前にあっ

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
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