2012年10月期スタートアニメ青田買い

 ・・・なんというか、今期は”コレ“という作品がないなあという感じです。もちろんこれは筆者の感慨であって、他の方々にとってはどうなんでしょうかね? 今回はまた数多めですが、おそらく視聴を打ち切ることもあるでしょうから、気楽に一言ずつコメントしていきましょう。あくまで筆者の主観ですので、あしからず。

「神様はじめました」
「となりの怪物くん」
「新世界より」
「中二病でも恋がしたい!」
「えびてん」
「BTOOOM!」
「ひだまりスケッチ×ハニカム」
「ジョジョの奇妙な冒険」
「さくら荘のペットな彼女」
「ガールズ&パンツァー」
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
「めだかボックス アブノーマル」
「K」
「絶園のテンペスト」
「リトルバスターズ」
「CODE:BREAKER」
「好きっていいなよ。」
「イクシオンサーガDT」
「PSYCHO-PASS」
「ロボティクス・ノーツ」
「孤独のグルメ シーズン2」(ドラマ)

「神様はじめました」
 白泉社系のマンガって、一応カテゴリーとしては「少女漫画」の系列なんだけど、これまで筆者が知る限り、白泉社系のマンガは少女漫画は、なんとなくやや少年漫画寄りという印象がある。「夏目友人帳」しかり「彼氏彼女の事情」しかり「動物のお医者さん」しかり、「ぼくの地球を守って」しかり。本作の原作も白泉社の作品で、なぜかとある神社にまつられた神様の立場と力を譲られた女子高校生のお話。神様になりましたなんていうと、つい「かみちゅ!」のゆりえちゃんを思い出してしまいそうだが、こちらはゆりえちゃんのような可愛げのある娘ではなく、やや家庭の不幸にまみれて住む家さえも失った少女が、たまたま行き会って助けた神様に譲ってもらった神社を住処とし、そこに住まう妖怪と契約しちゃったもんだから、いろいろと災難に巻き込まれるというコメディチックの話らしい。本作に期待しているのは、「フルーツバスケット」や「十兵衛ちゃん」、「おじゃる丸」などでコメディの力量には定評のある大地丙太郎監督による作品だということだ。「フルーツバスケット」でのキャラクターの陰影にじっくりと踏み込んでいきながら、コメディとしての確かさを噛みしめられる作品を放つ大地監督ならばと思って見ていると、その確かさにうならされる作りになっている。画面にあふれる緊張と緩和の連続、その落差の妙は十分に楽しめる1,2話であったので、この作品とはじっくりつきあえそうな気がする。

「となりの怪物くん」
 原作読んでいたんですが、なんだろう、主人公・雫が可愛げないったらありゃしない(笑)。物語は学校の問題児である「ハル」に見込まれてしまった雫が、これまで自己中心でことなかれ主義だった性格に修正を余儀なくされる事態にたびたび出会うことで、ハルとの仲を深めていくラブコメディだ。原作の方も大人気の漫画ではあるが、この可愛げのない主人公・雫にまったく想い入れることができない。不思議なんだけど、原作漫画を読んでいる時以上に想い入れることができないのだ。「貧乏神が!」でも男として育てられちゃった女の子を演じていた戸松遥が、ここでも低い音域を駆使して可愛げのない雫を演じている。これもまた思い入れができない事態に拍車をかけている気がしてならない。とか言いながら、戸松遥が歌う主題歌のPVが面白いので好きだったりもするんですが。なんだろうなあ、このアンビバレンツな想い。ま、ほかに見るものあるので、とりあえず視聴中止かなと。

「新世界より」
 貴志祐介原作の小説をアニメ化した作品。ラノベじゃない小説作品のアニメ化の場合、ややSF、オカルト風味の作品が選ばれることが多い気がする。そしてまたこういう作品って、結構難しい。世界観が細かければ、それを細部まで再現するのも難しいし、きちんと完結している作品の場合、時系列を入れ替えることで最初のつかみを作ることもできる。1話で事件の一端が垣間見えるのはいいのだが、ラノベ原作アニメを見慣れた譜抜けた脳みその持ち主には、少々キツいかもしれない。とりあえず筆者にとっては好感触。すっきりしたデザインに、1000年後の日本の土着的な衣装デザイン、農村風景を基調とした舞台設定。そんな牧歌的な舞台で繰り広げられるギャップのある凄惨な物語。いいと思いますよ。

「中二病でも恋がしたい!」
 ショートの髪型、口数の少ない寡黙なキャラ、でもかわいい。こういうのを「綾波テンプレ」とでもいうのだろうか。「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門はまさにこの直系だろう。この「綾波-長門」ラインというのは意外にも強力で様々なバリエーションを生み出すに至っているが、本作の眼帯少女もこの系譜と言えばいいのか。この前段に「Another」のあの娘がいますが、眼帯少女や包帯少女もまたこの系譜につながるキャラ系列と言える。この真逆をいくデザインなのが「めだかボックス」に登場する名瀬ちゃんだろう。
 さて物語は高校デビュー時にかつての中二病を患っていた自分を忘れ去ろうとしていた主人公の少年の前に、いまだ中二病をこじらせている眼帯少女がまとわりつきはじめる。このシチュエーションで少年はどうするのか?というのが主題のアニメのようだ。まとわりつかれる眼帯少女が、当然のように可愛いい少女であることは驚きに値しない。が、そもそもオタクはオタクが嫌いとイイながら、やはり互いの趣味に理解のあるカップリングが一番な訳で、高校や大学のオタク系サークル内でのカップリングは、それなりの確率で発生するわけだ。物語の行く末は、眼帯少女と主人公の男の子の想いが中心になるだろう事は容易に想像付くのだが、この物語がわかりやすいオタク男子の妄想であることは明白で、世のオタク男子は素直にこれに食いつくのだろうか。
(追記)
 そういや、この作品って京アニ作品なんだよね。それで思い出したんだけどこの作品って「涼宮ハルヒの憂鬱」のパターンとほぼ同じなんだよね。なんかテンプレ感がひどくって・・・


「えびてん」
 高校の天文部に所属する女子高校生たちの日常・・・って、このパロディの連打はなんでしょうか。しかも天”悶”部って何?www しかもこのパロディの元ネタ、80年代後半から90年代に偏っているとしたら、ほぼ30代後半から40代限定ということになる。おまけにEDのカバー曲、なによ! すいません、直撃世代です(笑)。
 はっきり言ってどう処遇してもノスタルジーで埋まってしまいそうなため、冷静な判断が下せない作品です。とはいえ、あのキャラデザインはかなり無理だし、話はないに等しいし、見るべきはパロディの質とネタの選択の面白さだけというのはどうしたもんだろうか。

「BTOOOM!」
 銃器ではなく爆弾を使ってチームで対戦するネットゲーム。その世界に現実の人間が巻き込まれていく。相手を倒して爆弾を手に入れ、手に入れた5種類の爆弾を駆使して、無人島でのサイバイバルを生き残れ! んで、「ソード・アート・オンライン」と何が違うの?と思いがちであるが、この原作漫画とっても人気があるそうで。
 1話を見て主人公のニートが母親との確執を抱えているのは、まるで「はねるのトぴら」に出てくるコントにすら見えてくる。どうやらこの母親の思惑が、主人公がこのデス・ゲームに参加させられた事情のようだが、他の参加者の思惑やプレイヤーとの関係性が、今後の展開なのだろうか。それにしてもこの「バトルロワイヤル」感はなんだろう?

「ひだまりスケッチ×ハニカム」
 ひだまり荘に住む6人の少女たちによるコメディの最新シリーズ。筆者は前々作からのつきあいであるが、なんというか実に安定した作りに真実ホッとさせられる。さて今回は最上級生の二人が修学旅行に出たりして、「卒業」というネタと2年生組の成長が序盤から話題として頻出する。とはいえあまり前面に出さないことで、全体的なほんわかとしたコメディ要素はまったく衰えないし、新房監督率いるシャフトのデザイン的記号演出はあいかわらず冴えまくっており、もはや安定感すらある。書き込むよりも印象づける方向性の背景美術の突出したデザイン性とその機能性は、ある意味でキャラクターさえしのぐほどの存在感を感じられる。その記号的であるが故に物語よりもキャラクターに安心して埋没できる作りは、やはり見ていて気持ちがいいのだ。一つだけ心配なのは、病気療養中の後藤邑子さんが今作で復帰している。現時点で完治はまだだとのことだが、無理して悪化されないことを切に願っている。

「ジョジョの奇妙な冒険」
 「ジョジョ」のOVAシリーズは、第3部「スターダスト・クルセイダーズ」の一部のエピソードだけをアニメ化したシリーズだった。お忘れかもしれないが、第1部についてもすでに1度劇場用映画として公開されているのだが、この作品がなぜかソフト化しておらず、いまもって大変残念な思いである。それを払拭してくれそうなのが本作だ。ある意味で今期一番の対策の予感があるし、どこまでやるかは知らないが、第2部ぐらいまでは楽しませてくれそうな感じがする。
 とはいえ原作の持つ独特の雰囲気故か、連載初期の方向性の問題か、1話を見ている限りはやや不安が残る感じが否めないのは仕方がないのかもしれない。また原作特有の特殊な擬音の効果を取り入れており、それが果たしてどれほどの効果があるかは、見た人の判断に委ねたい部分だ。とりあえず波紋の話にたどり着き、ジョジョ特有の「奇妙」な話に移ってくれば、こういった不安要素もぬぐえるだろう。あとは熱きバトルを楽しみにして毎週を待ちわびたい。

「さくら荘のペットな彼女」
 不思議な少女が主人公の少年の日常を侵食していく話なんだけど、学校の才能ある人材が、はきだめのような「さくら荘」に押し込められており、なんの特徴もない主人公がそこに放り込まれているという話。もう一人の主人公の天才画家の美少女・ましろの生活無能力者ぶりに空太が振り回される一方で、空太にとっては人間の夢や才能のありかと、それを成し遂げる意味を問いかける話のようであるが、ま、そんなことはどうでもイイですねえ。シンプルな線のわりにムダにエロい周辺人物の皆さんを見れば、まあ今期のエロ枠なんだけど、どうもそれだけじゃなさそうな気がする。

「ガールズ&パンツァー」
 少女と戦車。ミリタリーと少女という「うぽって!」や「ストライクウイッチーズ」と似た組み合わせで、「戦車道」なる習い事がもてはやされる不思議な世界。ええと、筆者の好きな世界です。戦車のCG自体は、硬質な印象がかえっていい感じ。いくつかのチームが、それぞれの思惑があって戦車道に参加している。これもまたチーム同士のやりとりが1話の段階ですでに出ており、今後の展開を期待させている。またそもそも主人公の少女が実家の戦車道から逃げてきている事情は、これから徐々に明らかになるだろうし、後に控えている戦車道の世界戦もまた、今後の試合展開に期待していいと思えるのだ。うん、視聴継続。いきなり2話目で録画半分失敗だったけどね・・・

「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
 略して「おにあい」なんだそうで。兄を溺愛する妹が兄とたった二人で暮らし始める。ところがこの妹・秋子がもう・・・・。まあタイトルから想像していただければいいのですが。この1話が後半Bパートでいきなりの急展開。どうしたわけか生徒会の3人の少女が、この家に割り込んできたわけで。2話まで進んでくると、妹・秋子の好きな耽美小説の作者が兄であった事実などが判明し、おかしいのは妹だけじゃないってことで。まあ必要以上にハーレムアニメでエロ枠。それにしても茅原実里って、ハイテンションの演技と、この手のローテンションの演技の二つしかないのだろうか? ・・・・切るかなあ、これ。

「めだかボックス アブノーマル」
 とうとうスタートした第2期だが、いきなりめだかちゃん大ピンチみたいな感じで1話から急展開してます。原作を読んでいる身としては、ちょっとしたアレンジの効いた演出は、原作漫画をヴァージョンアップという感覚を素直に受ける感じ。これから登場する十三人の大変な人たちも惜しげもなく登場させ、今後の派手なバトルも楽しみだ。とはいえ原作をどこまで映像で超えてくれるかが課題かな。

「K」
 1,2話を見てもなんだかさっぱり。面白くなりそうな雰囲気は漂っているのだが、その確証がつかめない。公式HPを見る限り、7人の「王」とやらがいて、どうやら王たちの確執に巻き込まれていく一人の少年がどうしたこうしたって話のようで。出てくるキャラクターのほとんどが超能力者で、異能力バトルが中心になりそうな感じだが、それが超能力なんだかスタンドなんだか、能力の発生事情がまったく不明だ。最近こうした異能力の根本を「魔術」や「魔法」と銘打たれていると、そこになんにも事情がない。例えば「鋼の錬金術師」のような「錬金術」の理(ことわり)みたいな説明なら、異能力にも「制限」という面白さが加わるし、そこに興味を引かれもする。今のところ本作の異能力には説明がないので、それは今後のお楽しみだろうか。

「絶園のテンペスト」
 こちらも同じ異能力バトルもののようだが、孤島に流された史上最強の魔法使いの少女の一族が、なにやら物騒なものを甦らせることで、世界を崩壊させようとしており、孤島の魔法使いと契約をした少年と、その友人の少年が世界を救う戦いに巻き込まれていく。少年たちが戦うのは契約者の少年の妹であり、友人の恋人であった少女が殺されており、その死の真相を確かめるためだという。世界は例の一族の呪力によって、人間の体が金属と化す病に冒され始めており、その範囲は刻々と世界を侵し始めているという舞台背景。「魔法」自体の存在は認知されておらず、政府機関もその存在を知っていながら秘匿しているらしい。1話を見る限り、主人公の少年たちのモチベーション自体はよくわかる作りになっており、孤島に幽閉された魔法使いの少女の強大な魔法は、そのまま尊大な自我にもつながっていそうで、3人のやりとりは今後の楽しみの一つだろう。しかし、世界を救うのにどうしてまたこんなひねた少年の手に委ねなければいけないのだろうか・・・。

「リトルバスターズ」
 なんのバカなんすか、これ(苦笑)。一人の少女を含む5人の高校生が、5人でいられる時間を大事にするために、みんなで野球を始めるという話らしいんだけど、物語に脈絡はないし、とりあえず恋愛アドベンチャーゲームが元ネタらしいんですが、これ面白くなるのかな? ほんわかしたムードだし、どこにもとげとげしいムードもないので、恋愛アドベンチャーとしては一応それなりだろうけど。主人公の少年役に堀江由衣が当てられている。が、申し訳ないけど視聴中止かな・・・。

「CODE:BREAKER」
 週刊少年マガジン連載の漫画らしいんだけど、筆者は原作を知りませんでした。1話冒頭の出だしが、高校のマドンナ的な少女(どちらかといえばがっかり系)の目の前に転校してきた少年は、少女が昨夜見た青い炎を使って人を殺していた人物だった。んで、その少年の持つ発火能力者は、法で裁けない悪をその能力を使って始末する人物で、おまけに国家の飼い犬ときたもんだ。「目には目を、歯には歯を、悪には悪を」がコピー。どうやら同じような能力者がいて、ご同業なんだか敵対者なんだかはこれからの話。とはいえ、こうしたいわゆる「必殺仕事人」的な設定にを「政府の犬」的に扱うことは、あまり感心しない。アウトローという存在は「悪」である必然性はないが、主人公の少年の中に「悪と善」がコンフリクトせずに存在することが難しくなる。作品の矛盾を主人公に押しつけるというのは、やはり物語として矛盾するのだ。さて本作は内包した矛盾をどうやって回避するのだろうか、これは要注目点だ。特に「必殺」好きとしては見逃せない点。
 しかし、こうしたがっかり系のストレートロングの髪の美少女って、日笠陽子の独壇場なんだろうか。

「好きっていいなよ。」
 小学生時代のトラウマから、友達を作らない少女。学校一のモテ男が勘違いからそんな少女に蹴り飛ばされる。そのときからモテ男が少女に接触しはじめて・・・。原作漫画は「となりの怪物くん」と掲載誌が同じ。心を閉じた人間が心を開いていく展開自体は、「君に届け」だし「となりの怪物くん」だってなんら変わりがない。どうやらこうした展開はイマドキの少女漫画の展開としては常道だろうし、主人公の少女がちょっと世間知らずの変わり者設定っていうのも、流行りといえばそうだろう。それはこの作品が少女漫画のくくりとしてはそれほど特別ではないことを示しているのだが、ストーカー行為を避けるためにキスからスタートする高校生の恋愛って、なんかこう時代というか世相というか。エピソードが劇的であればあるほど、少女漫画としてはそのあとの物語に劇的を求められる。むしろ「君に届け」はその劇的の山の起伏をどれだけ小さくするかでもって大人気になった作品なのだが、この作品がウケている事情は、むしろその逆ということになるのだろうか。放送期間中でどこまで起伏を盛り上げられるか。それが本作のアニメとしての課題だろうか。あ、主人公の少女の声が茅野愛衣なんですが、最初聴いたとき花澤さんかと思ってしまった。茅野さんはポスト花澤さんなのか?

「イクシオンサーガDT」
 タイトルの「DT」はやっぱり童貞の略なんだろねえ。主題歌の歌詞の仕掛け方がもうあまりにそれくさいし、監督が高松信司さんなんだが、これはどう見ても「男子高校生の日常」と同じのりにしか見えない。CMを見る限りこの作品の元ネタはカプコンのオンラインゲームで、そりゃ露骨にモンハンネタもいけるわけだ。
 さて作品自体は剣と銃と魔法が同居する異世界に迷い込んだ現実世界の少年の物語ということになるのだろうが、どうみてもギャグにシフトしてそうなのは高松監督ゆえなんだろうか。オンラインゲームでボイスチャット中に主人公が異世界に迷いこんだわけだが、誰が彼を呼んだのか?がとりあえずの謎だろうか。それっぽいことをそれっぽくやって、でもギャグにふっている感じがやっぱり面白いなと。気楽につきあってみましょうか。

「PSYCHO-PASS」
 これまで実写のドラマや映画で活躍してきた本広克行氏が、初めてアニメの総監督に就任。脚本を「まどか☆マギカ」の虚淵玄にゆだね、できあがった物語は「超能力(サイコーパス)」が「悪」と見なされる世界で、能力値が犯罪レベルにまで達した人間を取り締まる人間と能力者の物語。上記でいくつか登場した「異能力者によるバトル」を設定的に反転させたように作られた設定自体が面白いと思える。そしてまた劇中超能力者の犯罪者を狩るために使用するバカでかい銃が、相手の犯罪者レベルを図ったり、処分対象を判断する。この銃が無骨なデザインで個人的にはお気に入り。
 さてどうやらメインキャラクターの中で追う者と追われる者の明確な対立構造があるようで、1話のアバンに登場する二人が物語の核になりそうではある。またこの世界観は「サイコ-パス」という能力のあるなしで、人間の扱い方が変わる極端に一方の側が虐げられる世界だ。まるで圧政に苦しむ労働者階級の話のようでもあるし、「ブレードランナー」のような世界にも近いかもしれない。「まどマギ」のような世界の理をひっくり返すようなオチがどこまで期待できるのか。1クールのノイタミナ枠作品だけに、楽しみにしてもいいだろうと思う。

「ロボティクス・ノーツ」
 何代にもわたって巨大ロボットの製作を続けてきたとある高校のロボ部。現役世代の男女一組の学生が、部活動存続のために教頭先生から突きつけられたのは、「ロボワン」と呼ばれるロボットを使った競技での優勝だった・・・ってところで1話が終了。その背景には世界で受け入れられた大人気のロボットアニメがあり、その最終回は未公開だという。ロボ部の作っている巨大ロボットもまさにその主人公ロボだという。
 んで、筆者は言いたい。それなら手の込んだ回りくどいアニメを作るよりも、全世界で人気となるロボットアニメ本編をどうして作らない! 「機動戦艦ナデシコ」の「ゲキガンガー3」を見たときにも思ったのだが、劇中劇として機能しているロボットアニメという存在が、物語に大きく関与する世界設定なら、その面白さや熱さを、どうしてアニメにしないのだろうと思うのだ。
 とはいえ、本作がどこかこれまでのロボットアニメの意匠を少しずつ取り込んだような絵作りには、単なるパロディよりもオマージュに感じる部分がある。ロボ部のロボットが格納されている倉庫の正面はあきらかに「機動警察パトレイバー」に出てくる第2小隊の建物だし、舞台となっている南国も「トップをねらえ!」の沖女を思い起こさせる。ロボット自体の目を見れば、ちょっと前の「HEROMAN」を思い出す。ただ「えびてん」のようなパロディを楽しむ作品ではない。物語運びも「TARI TARI」と似ていたりするが、そういったことはおいといて、この物語が展開するさまをゆっくりと見守ってみたい。どうやらそのキーは、作中に流れるCMの技術が生かされそうな気がするのだが。

「孤独のグルメ シーズン2」(ドラマ)
 前回シリーズが大人気だったそうで、時間も拡大されての第2シーズンとなった。ドラマですが、漫画原作としても大好きな作品だったので、今回も視聴中です。そういえば「花のズボラ飯」もドラマ化で、近々放送スタートだし。こちらは主人公のハナちゃんが倉科カナさんだそうで、やや細身かなあと思われるのがやや残念かと。しかし食用の秋ったらない。また太るがな・・・(泣)。

<総括>
 なんというか、今期は漫画原作が意外に多い。またアニメオリジナル企画もあって、賑やかなことだ。とはいえなんとなく小粒な感じが否めない。一方でTVで人気のあった作品はこぞって劇場版へとシフトし、この秋に公開されるアニメ作品も多々ある。
 全体的にはほのぼのとした作品よりも、やや殺伐とした異能力バトルが散見されるが、能力自体の事情や理由はどこまで明かされるのであろうか。「魔法」という言葉にもいろいろな含みがあるし、きちんと色分けするぐらいしないと作品としての区別ができなくなりそうだ。そのぐらいぱっと見では区別できないような作品群が一時期に集中したような気がする。また少女漫画原作のアニメにしても、以前人気にあった作品の亜種みたいな作品が主流で、これなら「ちはやふる」を見直した方が楽しそうな気がする。ま、このままどこまで視聴できるかはわかりませんが、ゆっくりつきあってみましょうか。
スポンサーサイト

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

たしかに今期も「無駄に」多いですね。1日潰してやっと試聴完了しましたがたしかに思い返してもこれと言った作品がなかったような。 少女漫画原作はまだなにがしたいかが明確なだけあって見易い気がしました。

後半にかけて盛り上がるのを期待しつつ新世界等不思議世界系な作品は試聴していきたいと思います。

No title

とぴろさま

 コメントありがとうございます。

 「となりの怪物くん」「好きっていいなよ」「神様はじめました」などの少女漫画原作の作品は、1話でちゃんと方向性が見えているだけに、単純な不安感からは逃れられている感じですよね。

 そのくせ、「異能力バトル」っぽい作品もけっこうあって、ジャンル分けしていくと他作品と差別化できそうにない1話が多かった気がしてて、それが「これ見とけ」っていう感じにならない理由なのかなあと、漠然と思います。しかもマンガ原作が多いせいか、この先の盛り上がりも見えやすく、期待感もやや減じているのかも。逆接ですけど、「どこまでやるのか?」のほうが気になる作品がそろっている印象です。とはいえ、どこでどう転ぶか解りませんので、期待して見ていきたいと思っております。

No title

私は、今期は『超速変形ジャイロゼッター』と『ガールズ&パンツァー』をリアルタイム視聴、後は気になった数作を録画ですかね。
順調に録画したアニメが溜まっていっている今日この頃です。

No title

飛翔掘削さま
 コメントありがとうございます。

 「ストパン」好きの飛翔掘削さんなら「ガルパン」(とか略すそうです)はきっとお気に召すだろうと思っておりました。
「ジャイロゼッター」は自分的には「ダンボール戦機」と同じ枠で、1話だけみて見逃すことにしました。元気すぎておじさんには耐えられないというのが本音ですwww
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
Twitter再開しました!

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
namima2のつぶやき
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク(リンクフリーです)
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
FC2 Blog Ranking
フリーエリア
blogram投票ボタン
ブロとも一覧

あにめにゅ~す の あににゅ

分水嶺☆大分のお土産といえば『ざびえる』

素足のアイドル達

有名人の珍言・名言集

宮廷アリス

TOY BOX
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[FC2 Analyzer] http://analyzer.fc2.com/ -->