トランスフォーマー リベンジを見た

 ここのところ映画づいている。おかげでネタに困らなくて助かっている。今回はマイケル・ベイ監督「トランスフォーマー リベンジ」である。

 前作の続編であり、舞台もアメリカだけでない。しかも出演するトランスフォーマーの数は、ど~んと増えており、縦にも横にもスケールアップされている。そのかわりそもそものトランスフォーマーらしく、領地争いやお宝争奪戦に明け暮れているオートボッツとディセプティコンという、基本スタンスは全く変わらない。そのあたり作品として門戸は広く、敷居も低い。スターウォーズやスタートレックなどのシリーズSFとは異なり、どなたにとっても手を出しやすい。スノッブはせいぜいおもちゃに思い入れある向きだけだろう。

 物語は前作以後も2大勢力の戦いは続いており、ディセプティコンはメガトロンの復活を目指しているし、前作のお宝であったキューブのかけらを守るため、オートボッツは人間と同盟を組んで戦っている状況だ。主役のサムは、普通の人間らしく大学生活をエンジョイするため、一度はトランスフォーマー達の戦いから身を引くのだが、手元に残っていたキューブのかけらをきっかけに、再び命を危険にさらすことになる。ディセプティコンは、太古の地球に隠された強力な破壊兵器を強奪すべく、救出されたメガトロンをリーダーに、行動を開始する。そしてその秘密の鍵を握るサムを守って、オートボッツ達が戦いを繰り広げるというのが、本作のあらすじである。ね、単純でしょ。

 当然ストーリーはこんな単純ではなく、サムとミカエラの恋模様や、アメリカの大統領直轄の諜報組織の人間が、彼らの足をひっぱたったりするし、サムの秘められた破壊兵器の謎解きは、「インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国」よりもそれらしい。きちんとハリウッドスタイルの映画となりえている。またオートボッツ達を飲み込もうとする巨大なトランスフォーマーが登場したり、オートバイ型のオートボッツや、双子のやかましいオートボッツなど、魅力的なトランスフォーマーが多数登場する。対するディセプティコンも、容赦なく大小様々なトランスフォーマーを繰り出して、あれやこれやでサムを追い詰めようとする。前作でも人間を困らせたのは小型のトランスフォーマーであったが、そのコンセプトは今回も受け継がれている。なお1つネタバレを承知で申し上げるが、実は人間の女性型のトランスフォーマーが登場し、サムを篭絡しようとする。トランスフォーマーの皆さんは、外見にはあまり気を遣われない方々である。だから、人間にばけた彼女の存在は、実はトランスフォーマーにとっても、大きな技術革新だったに違いないと思うのであるが、意外なほどあっさりと登場してしまう。しかもサムを襲うときの堂々とした歩く姿は、どう見てもターミネーター(T-X)である。

 前作をご覧になったかたで、トランスフォーマーの変形や戦闘シーンのCGに、幾分よっぱらった人はいないだろうか? 実は自分もその一人であった。そのため映画終了後の食事が、いやにおいしくなかったことを記憶している。しかし本作に限っては、そんなこともなかった。慣れたからだと思うだろうが、そうではないと思う。このCG酔いの正体は、背景の複雑さにあったのではないかと考えている。前作ではアメリカ大都会の町中での戦闘であったため、町の書き込みがものすごくうるさいほどで、情報量が過多であった。そのため、視神経から送られてくる情報量を、脳が処理しきれなくてよっぱらったのではないかと考えている。その証拠に、本作での大きな戦闘シーンは、森林帯や(どことはいわないが)砂漠などでおこなわれている。これは背景の情報量を抑える結果となっており、そのためCG酔いから解放されたというわけだ。この点については非常に評価できる事項である。

 また軍事に興味のある方やミリタリー関係に憧憬が深い方なら、その方面でも十分に楽しんでもらえるだろう。スミソニアン博物館に展示されているロッキード・ブラックバードや、後半に出てくる駆逐艦のレールガンなど、その筋の方なら”おや?”と思うようなものが登場する。
 もちろんトランスフォーマのファンにもアピールすること請け合いだ。メガトロンはわけもなくえらそうだし、スタースクリームはあいかわらず卑屈だし。特に昔テレビで「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」が放映していた時、「トランスフォーマー2010」に番組が交代する直前のキャンペーンを記憶している方なら、いくつかのシーンで、にやっとする人がいるに違いない。

 前作では、人間とオートボッツがまだ理解し合えていなかったため、それぞれがそれぞれの立場でディセプティコンと戦っていた。そのあたりの画面上の交通整理が出来ていなかったため、見ていてわかりづらいこともあった。しかし今回は人間とオートボッツが協力関係にあることがわかりきっており、タイミング良く応援部隊が駆けつけるあたりに、ご都合主義を感じてしまうこともあるが、おおむね気持ちよく受け取れる範囲である。平成ガメラの2作目「ガメラ2 レギオン来襲」において、終盤の防衛戦の際、作戦指揮官が「これよりガメラを援護する!」といったときの感動と同種の気持ちが、ここにある。

 お話としても十分に楽しめるし、CGも改善された。大作としての出来も十分だし、誰がみても満足できる映画である。ラストバトルの手に汗握る感じは、本作の多くの欠点を隠すことが出来るほどの美点である。
 ただし、オプティマス・プライムは、やはりコンボイ司令官だといいはる輩には、きちんと脳内変換する必要に迫られる。ディセプティコンではなくデストロンだし、オートボッツではなくサイバトロンだと言いたい気持ちはよくわかるが、それはもう、この際だからおいておいて、この映画をこころから楽しむほうが先決であると、言っておきたい。
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テーマ : トランスフォーマー
ジャンル : 映画

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