五星戦隊ダイレンジャー~その1・テンションの高さ、折り紙付き!~

 ブログを復活させるにあたり、アニメ・特撮をあつかうブログとしては特撮作品にもちゃんと触れておきたいと思った。もちろんどうせ扱うなら筆者自身のテンションが上がる作品を取り上げて、今後にはずみをつけたいという思いから、大好きな戦隊シリーズから1本選ぶこととした。近年で言えば「キョウリュウジャー」なんかは実にテンション高めではあるが、それに勝るとも劣らないテンションで展開された作品が存在する。それが今回のお題である「五星戦隊ダイレンジャー」である。そう、「気力だァァァァァ!」のあの作品である。
五星戦隊ダイレンジャーDVD Vol.1

<作品概要>
 「五星戦隊ダイレンジャー」は1993年2月から翌年の2月まで放送された、スーパー戦隊シリーズとしては「秘密戦隊ゴレンジャー」から数えて17作目、「バトルフィーバーJ」から数えて15作目の作品。モチーフを中国、あるいは拳法とし、古代中国に栄えたダオス文明に生まれた2つの種族であるダイ族とゴーマ一族の戦が、6000年後の日本で再び繰り広げられるという設定の下、ダイ族の戦士・ダイレンジャーとなった5人の若者たちとよみがえったゴーマ一族との明日をかけた戦いを描いている。

 ある日突如として人々が謎の穴に引き込まれて行方不明になる事件が頻発する。たまたまその事件を目撃したラーメン屋に勤める亮は、赤い体躯の巨大な龍によって難を逃れる。これあるを予見して若き戦士たちを集めてきた道士・嘉挧(カク)の元に連れられてきた亮は、自身の中に眠る気力に気づかされる。そして最後の戦士となるリンを迎えに行った先で、5人はゴーマ一族の先兵・コットポトロの襲撃に会う。現れた事件の首謀者であるゴーマ怪人・紐男爵の目の前で、初めてダイレンジャーに変身する5人は、気力で操る気伝獣・龍星王で巨大化した紐男爵を撃退する(1話~2話冒頭)。続く2話でガマグチ法師によって拉致され、ゴーマ復活の儀式「ニードロブードロ」の生贄にされようとしたリンたちを救いだし、儀式の阻止することに成功したダイレンジャー(2話)。続いて現れた鍵道化師は、子供の魂を抜き出して人形に封じ込め、その人形を操って社会を混乱させる作戦を敢行する。戦いの中で慢心による過失から一度は仲たがいする5人。嘉挧によって教えられた6000年前のダオス文明の遺跡とダイ族とゴーマ族の闘争の歴史、そしてゴーマがもたらす悪しき未来を見せられた5人は改めて結束を固めて鍵道化師に立ち向かう(3,4話)。続く5,6話で5つの天宝来々の玉を手に入れて、龍星王以外の4体の気伝獣を復活させたダイレンジャーは、ゴーマの悪魔聖歌隊にさせられていたリンの大学の友達を助け出し、口紅歌姫を撃退する。ダイレンジャーの対応に苦慮していたゴーマの3幹部シャダム、ガラ、ザイドスであったが、大僧正リジュが連れてきた鉄面臂・張遼は亮と将児以外の3人を拉致し、3人の返還を盾に嘉挧をおびき出すことに成功する。ゴーマはダイレンジャーの司令官をつぶす作戦に出たのである。対決の時間が迫る中、嘉挧は亮を監禁するという謎の行動に出る。だが抜け出した亮は、張遼に一敗地にまみれる嘉挧を見てとっさに飛び出すものの、返り討ちにあってしまう。一太刀で亮を惨殺しようとする張遼を止めたのは、「亮は張遼の息子」という嘉挧の意外な言葉だった(8話)。張遼に見逃されたダイレンジャーたち一同。特に亮は死んだはずの父親が生きてゴーマとして敵対している事実に動揺を抑えられない。かつて亮の父はゴーマと戦った先代ダイレンジャーの一人だった。だが力を求めるあまりダイ族を裏切り、他の4人の首を引き換えにゴーマに寝返ったのである。だが人としての愛を忘れられなかったがゆえに、一人の人間の女性と結婚し、亮と妹が生まれたという。真意を語らない父・張遼は、目の前で亮がノコギリ大僧正・リジュに殺される寸前、亮を助けるためにリジュの前に立ちはだかり、致命傷を負う。死にゆく張遼の言葉から真意をくみ取った亮は悲しみに暮れるが、死にゆく張遼とかつての仲間たちによって天宝来々の玉の封印が解かれ、5体の気伝獣は合体し、ついに大連王が誕生し、強敵ノコギリ大僧正を粉砕する(7,8話)。ゴーマ怪人が合体したトランプ侯爵との戦い(劇場版)も制し、こうして幕を開けたダイレンジャーの戦いは、激しさを増していく。

<5人が主役!>
 前段で序盤の物語を振り返ってみたが、劇場版を含めた8話までの間に、ダイレンジャー側、ゴーマ側の登場人物の紹介編を消化し、少なくとも本作における戦いのあらまし、そしてダイレンジャー主役5人の性格設定については概ね明らかになっている。いまどき風の若者5人ではあるが、熱血漢の亮、やたら熱い将児、スカした和、情熱を内に秘める大五、そして中国からの留学生で道士・嘉挧の姪にあたるリンと、5人の性格設定は割とわかりやすいステレオタイプな設定になっているのだが、ここでより重要なのは、各エピソードにおいて5人のうちの一人が主役となる回が繰り返されることにより、彼らのバックボーンまでも明らかになり、必要最低限の情報の積み重ねでキャラクターが膨らんでいくのである。

 本作の最序盤においてそれが最も顕著に表れるのが天火星・亮の物語である。1話でゴーマに襲われた後、すぐに道士・嘉挧の元に連れてこられた亮は、右も左もわからないうちに、ゴーマとの戦いに巻き込まれていく。けれどゴーマの起こした事件を経て自分の内に秘められた気力によって少しずつ戦士として成長する。とはいえそこはイマドキの若者であるから詰めの甘さもあるわけで、動く人形が人間にイタズラをしている話に耳を貸さないばかりか、戦士としての自覚が足りずに、大五を怒らせたり嘉挧にあきれられたりしている。そんな亮たちに戦士としての自覚を促すため、嘉挧によって6000年前の戦いのあらましを見せつけることになるのが4話の件だ。7話の序盤ではさりげなく妹と両親の墓参りする亮を見せることで、亮と妹が両親と死別していると思わせておいて、直後に強敵である鉄面臂・張遼の登場によって、戦局が一気に激化する中、嘉挧の口から明らかにされた事実は、張遼が亮の父親だという事実だった。もともとダイ族の戦士で先代のダイレンジャーであった張遼は、より強い力を求めるあまり、ゴーマの軍門に下った件が登場する。ここまでの件で留意しておきたいことは、嘉挧の言葉はあくまで「ゴーマとは戦うしかない」と理由もなく告げられていること、そしてゴーマ族が妖力を操り、ダイ族は気力を操るが、人材は流動的であり、どちらも操る猛者もいるということだ。敵として現れたゴーマの張遼は、かつてダイ族の勇者でありながら、寝返ったのである。すでにここに本作のラストに絡む伏線が張られているのであるが、それはまた後のお話。少なくともここで押さえておきたいのは、亮はまだまだ未熟ながらも、ダイ族の勇者の血族であるということだ。この7,8話の物語は、音楽の影響も相まって、「スターウォーズ」のダース・ベイダーとルーク・スカイウォーカーの関係性によく似ているのだが、それはさておき。こうして5人の中ではいち早く戦いの中でその人となりを見せていく亮の存在は、明確に物語のけん引力となる一方で、各話の物語は他の4人やダイレンジャーにかかわる人々に容赦なくスポットを当てていく。こうして序盤の下地は整うのだった。

<テンション高いぜっっっ!>
 それにしてもこの物語の持つテンションの高さはなんだろうか? 2話にして「気力だァァァッ‼」というサブタイトルにもあるように、序盤のサブタイトルは短いながらも「ァ」やら「‼」などがやたらと目立つ。もちろんOP明けのサブタイトルコールもこの文字に合わせて気合いの入ったコールがなされているし、生意気盛りの5人の若者のハンパない勢いも手伝って、ダイレンジャー序盤の特徴ともなっている。特に亮や将児は戦闘中の掛け声も勢いがある。うるさいったらないw もちろん設定上の中国拳法という部分もそれを加速しているといっていい。1話での紐男爵とリュウレンジャーの一騎打ち、2話のガマグチ法師を粉砕したテンマレンジャーの回転蹴り、4話での鍵道化師を手玉に取ったシシレンジャーの霧隠による幻惑技の数々(「まぼろし総武線」とかね!)、12話での豆腐仙人との酔拳勝負を演じたキリンレンジャーなど、物語の中心人物がゴーマ怪人と一騎打ちを演じる演出も、物語のギミックとしては最高の機能している。16話などで一騎打ち前に入る「シシレンジャーVSハニワ腹話術師」という文字も荒々しい。将児の恋が物語の発端となる11話「磁石でガウス!」や和のキャラが見え隠れする12話「豆腐で酔ったァ」などもそうだが、物語の中心人物が、バトルの名乗りシーンで真ん中にいて真っ先に名乗るパターンがある。物語のテンションそのままに、ラストバトルへとなだれ込む勢いのあるいくつかの演出パターンによって、一切テンションを下げることなく本編を見せきっているのだ。もちろんゴーマ怪人の不可思議なテンションの発言や行動によっても、このテンションは保たれている。ゴーマ怪人については次回以降にゆずるが、敵怪人のテンションの高さにより、おどろおどろしい部分はなりをひそめてしまうのだが、そもそもゴーマの作戦そのものが、夜を舞台に暗躍するタイプではないから、見る側に息つかせる暇も与えずに、巨大ロボ戦までテンション下げずに引っ張っていけるのである。その手腕たるや見ている当時でさえ強引さを感じたほどだ(いい意味でね)。

 さて、たった8話ぐらいでもう1回分書いてしまった。この勢いで書いていくと、全50話で何回書かなければいけないのかと、めまいがしそうになる(一応全3回を予定しています)。今回はさらりとダイレンジャー側について書いたので、次回はたっぷりゴーマ側について語ってみたい。ダイレンジャー5人の縁故やゆかりあるキャラクターによって、物語の中盤は大いに盛り上がることになる。以下次回。

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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
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アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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