童貞少年と魔女の恋~ルルーシュとC.C.はいつ始まったのか?~

 以前全話解説を行った「コードギアス 反逆のルルーシュ」の第1シリーズ。あの記事を書いたときには本当に人気がなくて、誰にも見向きされず、お一人の方以外ほとんどコメントなどいただくこともなく自己満足で終わってしまった。まあ自己満足は他の記事でも同様ですが(泣)。ところが最近になって新たに1件のコメントをいただき、よろこび勇んでいただいたコメントを拝見すると、とても興味深いご質問をお受けした。それは「ルルーシュとC.C.の恋がいつ始まったのか?」というものだった。数日を経てコメント欄にてお返事だけはさせていただいたのだが、字数制限があるコメント欄ではどうにも物足りなかったので、あらためて本文にてお返事させていただきたい。

<前提条件>
 前提条件をまず整理しておきたい。まず二人の人となりについてまとめておきたい。それはC.C.もルルーシュも、二人とも「恋愛感情」を表立って表現することができない二人であることだ。ルルーシュはもうどう見ても誰もが認める童貞少年であるからして、知識では知っていても体験として女性との恋愛を知っているわけではない。第2シーズンでは咲世子さんのおかげで大人数の女生徒と秒刻みでデートするはめに陥ったが、これとて女性とデートすることを知識では知っていても体験として知らないルルーシュが他人に任せてしまったゆえに成立しているギャグと見ることができる。またルルーシュを語る上でより重要なのは、彼にとって普通の女性が恋愛対象になることはないということ。本人が貴族様でいらっしゃるルルーシュにとっては、高貴であり一般人とは異なるメンタリティを持つ貴族の女性ですら、母親や妹の存在も手伝って恋愛対象にはなりにくい難癖を持つ。そも初恋と呼べる存在があのユーフェミアであったことを考慮しても、貴族たる彼女のような存在が初恋であれば、一般の女性や学園での女生徒とのごく普通の絡みの中で、ルルーシュが故意に落ちるとは考えにくい。つまりそんじょそこらの出会い方では、ルルーシュが恋に落ちるにはインパクトが小さすぎるのである。
一方のC.C.については、マオの件でも明らかなように、彼女のパートナーを不幸にする、あるいはパートナーを狂わせる、いわば悪女であることに自覚的であるから、必要以上に他人を自分に近寄せない人である。それでもルルーシュについては彼にギアスを授けた後に、その秘密を共有し、ルルーシュの野望に手を貸すことによって、二人の秘密の共犯関係が成立しているから、一見するとやや親密な関係にも見えるのだが、心を許しあっているとは思えないほどクールを装っているように見える。

 C.C.とルルーシュが互いにその存在を唯一無二と決めて、互いを不可分な存在だと認識したのは、おそらくマオの事件解決前、遊園地での出来事直前かなと思っていたため、コメントを寄せいていただいた本文では二人の関係を「秘密の恋」と書いた。それを契約と呼んでしまうルルーシュの童貞っぷりを含めても、やはり二人は気持ちではどう思っていたとしても、互いに意識しあう条件が整っていて、それでいて「恋愛感情」という言葉をその気持ちに当てはめることをためらっているように思われる。

<出会いはインパクト!>
 ルルーシュとC.C.の契約そのものは、あくまで偶発的なものとして1話で描かれていると思うのだが、この偶発的な出会いこそが、二人にとっての「ひとめぼれ」だとしたら?
 この説の前提となっているのが、マオの存在とC.C.のギアス授与がどういったタイミングで行われていたかということになる。かつてC.C.がマオにギアスを授けた時、マオに対するなんらかの感情があったはず。それは母性でもあり、同情でもあったはず。C.C.にとってのギアス能力授与の発生条件が、C.C.の感情の発露だとしたら、ルルーシュとの最初の出会いになんらかの感情が動いた可能性は否定できまい。ある意味でこれに近いのが、「装甲騎兵ボトムズ」におけるキリコとフィアナの最初の偶発的な出会いとまったく同じ。ただし、この説についてはC.C.がマリアンヌたちルルーシュの親たちの世代と面識があるから、C.C.とルルーシュの出会いは再会であった可能性もある。だとすればC.C.と再会したことが、その後のルルーシュの運命を決定づけたことになるのだが、C.C.にとってルルーシュとの出会いがははたして必然だったのかは気になるところだ。

 一方のルルーシュは、自身の高貴な生まれ育ちから、平凡な貴族の娘や一般人の女性など、まったく興味もないのは前提条件でも示した点。ところが自身の中にある女性が身内(妹と母親)以外に存在しなかったルルーシュの目の前に、自身の命の危機の中で鮮やかにも劇的に登場した女性がC.C.であるわけで、ルルーシュにとってこれ以上のインパクトのある女性はそうはいないだろう(普通に考えてもそうだろうけど)。これだけの条件がそろえば、いやでもルルーシュは思春期を迎える。ここで問題なるのがユーフェミアの存在だが、ここはまあ幼い日の初恋だと断定してもいいだろう。インパクトのある出会い、そして一般の人とは明らかに異なる出自の女性。この2点がルルーシュを思春期に目覚めさせたと推察する。もちろん無自覚に。C.C.にとってはその出会いが必然だったどうかは疑問が残るが、少なくとも心動かされる出会いであったことは、彼女がルルーシュにギアスを授与するのに十分な心動かされる出来事だった。もっともマオを見捨てた後の話であるから、その後ろめたさもあっただろう。もちろん庇護すべき年齢だったマオではなく、互いが並び立てる状況にあった年齢のルルーシュだからこその選択も働いただろう。物語の最初のあたりでルルーシュがC.C.に対してとっている態度はいたってドライですが、その本心は無自覚なだけに、面倒な女をかかえこんでしまったという態度になってしまう。こういうのが恋愛というものか?というおぼろげながらの感慨で、それが恋愛と知らぬままに時を過ごしていた可能性が高い。またC.C.のルルーシュに対する物言いも、ちょっとめんどくさいツンデレを演じているようでもあり、ルルーシュの対応を楽しんでいる風情もあるから。この関係性を楽しんでいたと思える。ルルーシュにとってはギアスという自分が成しえないと思っていたことを成しえる能力をくれた上で、秘密を共有し自分の野望成就を手伝ってくれる点、C.C.にとっては長き時間の退屈を紛らわす出来事に、自分の心の隙間を埋めてくれる相手を手に入れた、そんな補完関係だったということになる。しかも互いにその感情を「恋愛」とはとらえずにいてくれる便利な存在。

 一方のシャーリーについては、最初から本心を見せずに付き合っているルルーシュだ。その言葉が嘘だとは思わないが、一方的でも想いを寄せられて悪い気はしなかっただろうと思える。そしてそういう感情自体を、ルルーシュが軽視していた可能性もある。だからこそルルーシュはC.C.に対しては恋愛感情を抱かないようにしていた、なんてことも考えられるわけで。以上より、シャーリーに対してのルルーシュの感情は同情以外にないと思っています。

以上、あくまでもわたしの勝手な解釈でした。
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波のまにまに☆

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