FC2ブログ

2018年頭の映画2題~スターウォーズと仮面ライダー平成ジェネレーションズ~

  筆者はブログの更新すらままならないほどにはいろいろせわしなく年頭を迎え、やっと落ち着きを取り戻したところです。そんなタイミングでタイトル通りの映画を見てきましたので、感想をば。TVでも人気のライダー映画の集大成と、大人気映画シリーズの最新8作目となる作品です。まあどちらも世間的にはあまり評価は高くないですが、見るべきところはありましたよ。特にライダーの方は劇場で見ておいてよかったと、心から思っております。もう本当に、パンフレットが買えなかったのが心残りなくらいには。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」
 2001年の「仮面ライダーアギト PROJECT G4」からスタートした平成仮面ライダーの劇場版シリーズは、2009年に放送された「仮面ライダーディケイド」を契機に作品単独の劇場版スタイルが一新されることになる。2009年は平成ライダー10周年だったこともあり、このディケイドを持って10作品となり、TVシリーズ終了後の8月に「オールライダー対大ショッカー」が公開され、昭和平成のすべてのライダーが一堂に会し、大ショッカーとの戦いが繰り広げられた。さらにはその後の12月に「W&ディケイド MOVIE大戦2010」が公開され、ディケイドは事実上の完結、そして次の作品である「仮面ライダーW」とクロスオーバーする展開を見せる。これにより平成仮面ライダー交代の時期になると、新旧両方のライダーがクロスオーバーする作品群が毎年のように製作され、東映の台所を潤してきた。もちろんその間には作品単独の劇場作品があったり、戦隊や宇宙刑事などとコラボレートする作品があったりと、平成ライダーは常に東映ヒーロー映画の潮流の中心にいたのである。

 これら劇場作品の面白い点の一つに、それらの作品群がTV版本編の時間軸に、しっかりと刻み込まれていることで、別次元の話やら平行世界とかいう設定上の無理がない。とはいえそもそも違う世界観の作品が同じ時間軸にあること自体に無理があるはずで、かつての作品単独での劇場用作品がすんなりTV本編となじんでいたのに比べると、「仮面ライダー電王」のタイムトラベルシステムに依存していたり、ディケイド以降のいくつもの仮面ライダーの世界という説明に依存するあたりは常にご愛嬌だったのだ。そういう辻褄は忘れて、新旧ライダーやら他の世界のヒーローとの共闘という名のお祭りを素直に楽しめばいい作品であり、筆者もそういう認知の元でこれらの作品群を俯瞰していた。本作でもそれが変わることはなかったが、ライダーの姿だけではなく、人間体の姿として往時と変わらない姿の役者たちが助けにくるという件は、かつてのシリーズを継続して見てきたものにとっては涙ものの展開であるから、それだけを見に行っても十分に価値はある。筆者もその列に並ぶものだ。

 物語としては前作エグゼイドの世界と新作「仮面ライダービルド」の世界が、何者かの手によって衝突し、両方の世界が滅びそうになる。世界の危機に仲間たちだけではどうにもならなそうな状況に追い込まれていくエグゼイドとビルド。そんな時に助けに現れるかつてのヒーローたちってな具合で、先輩ライダーが登場する。そして前座を務めてくれる先輩を尻目に、最後の敵を倒すエグゼイドとビルドだったと。ところで「W」と「ウィザード」と「ドライブ」はどうしたよ? ついでに言うと、こうした時間と空間がゆがんだ事件の場合には、「電王」と「ディケイド」は出番がありそうなんだけど、およびがかからないのよね。まあ劇場いっぱいにまた関俊彦さんの声がこだまするのもそろそろ耳に飽きてきたところだし、それはそれでいいかなァ。

 筆者的にはオーズとフォーゼのクローズアップの仕方が気になった。逆に鎧武とゴーストの扱いの軽さはどうなんだろ? 特筆すべきはオーズの映司とアンクの登場だろう。小学館から発売されているムックにおけるインタビュー記事によれば、映司役の渡部秀さんの発案で、アンクとの再共演が叶ったとのこと。やっぱり一筋縄じゃいかない映司とアンクのやり取りあってこその「オーズ」であることが、本作の端々からにじみ出ており、出演シーンは少ないながらも、シーン単位で涙が出るほどうれしかった。逆にジェイクやアンガールズの田中さんを出しておいて、フォーゼの陣営は役者もメンツもそろっているのに、あまりそれぞれの絡みが薄い感じがしたのも事実で、オーズ陣営に割を食った感じだ。鎧武は佐野岳さん一人で気を吐いていたし、ゴーストに関しては「探偵物語」の松田優作を装った坊主が茶化しにいるだけ(あの茶化しの感じは好きだし大事w)。どうみてもアンクと映司に時間が割かれた印象は否めないが、見たかったのでこれでいい。

 筆者はエグゼイドの複雑でややこしい物語を一切知らず、ビルドの人間関係も頭に入れずに本作を見たが、いやはや全くその知識のなさが気にならずに見られたのは意外な良さだった。だれた部分もなく、最後まで緊張感を保ったまま最後までなだれ込み、登場ライダー全員がバイクにまたがり全員で叫ぶと、叫ぶ内容がそれぞれ違ったりする楽屋落ちめいたシーンも、筆者的には大ありだった。説明は足りないし、一見さんには難しい映画ではあっても、見る人それぞれの認識レベルに応じて理解度も変わってくる映画なので、TVシリーズをもう一度おさらいして見直すと、新たな発見があるのかもしれない。

「STAR WARS 最後のジェダイ」
 公開されてから様々な批評があふれかえり、多くの論評を見る限りあまりよくない方向に論じられているこの作品。あまりシリーズや映画そのものに親しんではいない人にとっては概ね好評で、シリーズを愛し、映画という媒体を愛してやまない人はほぼ酷評という、おおざっぱに言えばそんな批評の割れ方だ。それは本作以外の長いシリーズの作品には、毎度ついて回る批評の方向性だから、いまさら誰も驚きはしないだろう。映画としての当たり前の法則性を外せば当たり前のように叩かれる。本作のようなドル箱作品が映画としてのツボを外すはずがない。だとすればこの映画の問題点は何なのか? 最大の問題は、過去作からの引用とその展開にある。

 前作「エピソード7 フォースの覚醒」のラストにおいて、主人公の少女レイは行方不明になっていたジェダイマスター、ルーク・スカイウォーカーを見つけ出す。さて自分自身の中にフォースを感じたレイは、ルークに対して自分自身を導き、なおかつ劣勢極まる同盟軍へ戻って、再び前線に立って指揮してほしいと願うのだが、すでに隠者となったルークの腰は重く、レイにもすげない。一方で同盟軍の艦隊はファースト・オーダーの追跡を受けており、いつ果てるともわからない追撃戦が断続的に続けられていた。ファースト・オーダーの指導者スノークは同盟軍だけでなく自軍の将たちまでも追いつめるように競わせる。そんな中でルークの教え子でカイロ・レンと名前を変えた青年は、フォースの正邪の揺らぎの中にいた。

 そんな出だしで始まるこの物語のそれぞれのエピソードには、びっくりするほどにオリジナリティがない。どこかで見た、かつて見た、シリーズの中でいつか見た風景だらけである。順序こそ違っているが、そこに表出した映像はすべて過去の遺産そのものであるし、それを良くも悪くも改変したものである。おそらくは意識的にそうしたものと思えるし、前作でさえその方向性は同じだったが、今回はいよいよひどい。とにかく過去の遺産しかなく、新しいものはほとんどない。これをして何を評価すべきか? ルーカス以外の監督が、旧作をなぞらえて書き直しただけという評価なら、「エイリアン・コヴェナント」をリドリー・スコットが監督したことをもっと評価すべきだろうし、リドリーではない監督が「ブレードランナー2049」を監督してあれほどまでに昇華させたことをもっと賞賛すべきだろう。

 過去の遺産を積極的に評価するなら、本作は決して批判に値しないだろう。だがすべての映像を過去の遺産からの参照でしかなく、なんら新味を感じないと断じてしまえば、本作はまったく無意味なものとなる。だが本作は「STAR WARS」である。アメリカの「神話」とでもいうべき特殊な位置づけをもった作品だ。そして「神話」は世代を繰り返し、物語を紡ぎ直す。だいたいにして、エピソード1~3からして、すでに4~6の参照と引用であったことは間違いない。とはいえ順列が逆なのだけど。ということは、たとえ展開がどうあろうと、オビ・ワンが死んでいったようにルークが死ぬことは既定の事実だし、本作で同盟軍が敗走してもまだ次があるのは、エピソード5,6の展開をみれば明らかであり、これもまた既定の事実となる。たしかに希望のかけらもない物語とはなったけれども、それはまた続くエピソード9への布石であるし、エピソード9公開によって本作の評価がコペルニクス的に転回することだってあるだろう。筆者はかつてエピソード5,6の物語の展開がそうであったように、エピソード9公開後に評価を考え直してもいいのではないかという思いを強く持った。レイアの奇跡はいっそなくてもいい。全体に悲しい展開や苦しい展開も多く、見ていて重苦しいシーンが連続しているし、それがかつてのシリーズからの引用ともなればいっそしゃらくさいと思うのも納得はできる。だが3部作ごとのシリーズの中編で、最新シリーズの評価をどうこう言うのは、かつてのシリーズを愛した筆者にとっては、どうも正しい判断とは思えない。フィンと一緒に行動した技術屋の女がどうしてちんちくりんの丸顔で平たい顔族の女だったか? その役回りがR2-D2だと言えばすんなりわかってもらえるだろう。ポー・ダメロンはその活躍の割に同盟軍内でも評価が二分されているが、次世代の英雄には違いない。彼はフォースに依存しないアナキンの役割を持たされているし、ルークの役割も持たされている。1対1ではないにしても、かつてのキャラクターが本シリーズの誰の側面に寄り添うのだろうかという謎解きもある。そして何より大事なのは、サブタイトルである「最後のジェダイ」というタイトルに、物語がきちんと心中しようとしていることに現れている。確かにレイは生き残ったが、彼女をジェダイというにはまだ早いだろう。そしてもう一人のジェダイとなる可能性を秘めるカイロ・レンは、次に連なる物語でいかなる贖罪をもってジェダイとなるのか。少なくてもルークが死んでしまった今現在、最後のジェダイは死んだのであり、その小さな芽が芽吹き始めているというラストの安堵感は、ダース・ベイダーによる告白で緊迫した「帝国の逆襲」のエンドとよく似ているではないか。であればなお、筆者は本作品を否定する言葉を持たない。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

連日の更新

お疲れさまです!!
マジンガーもライダーも共に気になってたんですよね。
せめてどっちかだけでも見に行きたいのですが・・・
どっちかだけしか見られないとしたら、まにまにさんはどちらを推されますか?

ともあれ、先日仰ってあった二件とゲッターの記事を楽しみに待ってます!!
( ̄ー ̄)ニヤリ

どちらも捨てがたい

ちんたらさま
 コメントありがとうございます。
 残念ながらライダーはほとんどの劇場で公開を終えてますので、劇場を探すのが難しいかと。でありますれば、推すべきは「マジンガー」となります。おそらくは劇場の大きなスクリーンでこそ映える映画ですから、こちらで間違いないかと存じます。

 さて現在控えている記事ですが、キャプターとファイブマンが同時並行で遅々として進まず(泣)、ゲッターはどの作品を選ぶべきか迷っています。やりたいのは「真ゲッター」「新ゲッター」「ネオゲッター」の3作品で、一番面倒くさい「真ゲッター」を最後に回して、「ネオゲッター」あたりから手をつけようかと目論んでおりますが、その前に「スタートレック シーズン1」とかやりそうな気配。いつも5,6の作品が頭の中をぐるぐる回りながら、記事の構想を練りつつ視聴しているので、上手いこと視聴が終了し、言葉が上手に見つかったものから記事になりますので、なんとな~くお待ちいただければ幸いです。
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
50歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
Twitterやってます!

カレンダー
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
namima2のつぶやき
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク(リンクフリーです)
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
FC2 Blog Ranking
フリーエリア
blogram投票ボタン
ブロとも一覧

あにめにゅ~す の あににゅ

分水嶺★真央ちゃんで浄化

素足のアイドル達

有名人の珍言・名言集

宮廷アリス

TOY BOX
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[FC2 Analyzer] http://analyzer.fc2.com/ -->