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「忍者キャプター」~その3・新装備・新キャラ・打ち切り~

承前
 自宅からほど近いところにあって、愛用していたブックオフが3月に閉店することになり、できる限り店に眠るお宝を確保しておきたいと思い、日々通っている。すると値段もつけられていない「アニメック18号」を棚の奥に見つけた。これ幸いと最安値で買って読む。池田憲章さんの「日本特撮映画史 ヒーロー列伝」は「ウルトラQ」の第1回である。ニタニタしながら読み進めると、第1回でウルトラQという作品にまったく触れていないので大いに笑わせてもらった。ではそこには何が書かれていたかといえば、「ウルトラQ」という作品が生まれ出るその下準備のために、外国産のSFドラマについて歴史やその立ち位置について熱く語るあまり、本編に触れずに終わるという、ある意味で池田憲章先生の池田憲章さんたる所以を見せられたかのようで、筆者はとても愉快だった(続きが読みたいが、19号持ってたかなあ?)
 なんでこんな話したかといえば、「忍者キャプター」のその1で、ほとんど本編に触れなかった自分の記事を笑い飛ばしたかったからだ。まあその2でがっつり前半を扱ったし、今回は後半に真面目に取り組むので、これでバランスをとることとしよう。すいません、勘弁して下さい。

<新たな敵、新たな仲間>
 「忍者キャプター」に関する書籍や資料は、ライダーや戦隊、ウルトラに比べると極端に少ない。それでも資料というのはありがたいもので、いくつかの資料には、企画案などの一部が残されており、完成作品とは異なる企画内容であったことが伺える。筆者が持っている資料では「メーキング・オブ・東映ヒーロー2 ラディカルヒーローの世界」(講談社X文庫、1987)がある(80年代の特撮関連の名著!)。これによれば、本作には3つの企画書が存在したらしい。以下にその特徴だけをまとめておく。

企画案1:チームではなく大介(伴さん)1人。敵はインベーダーで配下の忍者を使う。
企画案2:7人のチーム。モチーフは動物。敵はインベーダー。
企画案3:完成作品同様の7人チーム。敵の首領の名前が完成作と異なる。

 敵が忍者である設定は最初の企画案から存在し、忍者の13人衆などのグルーピングは、この時点からあったという。また敵の首領の名は「ドルゴンゲ」という名前だけが企画書に共通しており、最初期にはインベーダーという設定だった。後述するように本作は43話にて急きょ打ち切りの憂き目にあっているが、もし完成作が4クール(52話)持ちこたえていたら、最終クールはキャプターとインベーダーが操る忍者軍団という様相になっていた可能性もあったわけだ。あるいは暗闇忍堂を裏で操っていたのはインベーダーだったとか、暗闇忍堂自身がインベーダーだったとかいう可能性も捨てきれない。

 26話で風魔烈風が死に、風魔党は滅ぶと、時をおかずして次なる悪が台頭し始める。名を暗闇忍堂。甲賀52代総家。甲賀や伊賀73宗派を束ねる忍び将軍と呼ばれる男だ。暗闇忍堂は各宗派の代表を集めて、小田原城で忍び会議を開催する。天童無人も出席要請を受け会議に参加するが、暗闇忍堂は会議の場で、すべての忍者を従えて、日本支配を宣言した。それに従う者もいたが、従わないものはその場で抹殺。暗闇忍堂は天童無人配下の忍者キャプターの力を手に入れるため、無人を捕縛し強要しようとする。その手を払い、無人はキャプターの手により助け出され、暗闇忍堂に対しその野望を挫く宣戦布告をする。ここに暗闇忍堂率いる甲賀忍軍と忍者キャプターの戦いの火ぶたは切って落とされた(27話)。

 暗闇忍堂が推し進める日本征服計画は、風魔烈風のそれよりも悪辣で非道。多くの作戦には毒や催眠剤の散布により都市部を大混乱に陥れる作戦を好んで選んでおり、一人の人間を感染源として都市部に送り込んで被害を拡大さる作戦が目立つ。30話、31話、33話、34話、35話とほぼ立て続けに似たような作戦を立案・実行しては失敗を繰り返している。34話では電話回線を使ってガスをばらまくという、どう考えても納得しがたい計画まで含まれており、子供向けとはいえやっていい事と悪い事があると思い知らされたw 

 一方忍者キャプター側にも大きな変革が訪れる。26話の最後でアメリカへの忍術留学が決まったキャプター3桜小路マリアにかわり、天童無人の孫娘・美樹が新たにキャプター3となり、修行の道へと進むことになる。マリアがそれまで明るく陽気なアネゴ肌で、敬太と行動を共にしていたり、三郎兵衛と一緒に行動したりするコメディリリーフまで演じていたことを考えると、お嬢様育ちのおしとやかな印象の美樹は、マリアと180度異なるキャラクター設計がなされている。マリアがメシマズ属性だったのに対し、美樹は薬草や解毒薬を作ることができる設定がある。35話では甲賀鬼蝶丸が仕掛けたチョウの鱗粉の毒から子供たちを救うために、美樹は古文書を解読し解毒薬を作って見せる。

いまひとつのキャプターの援軍。それはヘリキャプターである。オスプレイが実用となった今となっては、もはやヘリキャプターは立派なティルトローター機であり、機体の各所にキャプターそれぞれのエンブレムが配置されている。最大の特徴は機体下部にキャプターカーを積むキャリアーがあり、キャプターカーを抱えるようにして飛行できる。これによりキャプターは移動距離が飛躍的に伸びたことになる。先述の「メーキング・オブ東映ヒーロー」によれば、キャプター全員の金属製のフィギュア、キャプターカーと並び、本作の主力商品としてヘリキャプターは大いに売れたそうで、おもちゃメーカーがスポンサーとして重要な位置を占めている時期の作品であり、これ以降劇中に登場するメカニックを商品化する作品が増えていく。ポピーやポピニカ、超合金など、アニメ作品はすでに実績を持っていたから、おもちゃメーカーはこうした劇中アイテムを増やしていくことになる。

 実はあまり資料では登場しない話ではあるが、暗闇忍堂が登場して以降、忍者キャプターにさらなる援軍が登場している。それが28話で登場する「天堂忍者塾」に所属する7人の少年少女である。みな小学生ぐらいであり、三郎兵衛や敬太を先生として忍術を通じて術と忍者の精神を学び、やがては次世代の忍者キャプターとなるべく訓練を開始する。風魔との戦いの中で、風魔の郷にも忍者学校があり、少年少女が訓練されていたが、後続を育てることに関しては忍者の皆さんはマメであるようで、敵味方問わずといったところか。一見すると少年仮面ライダー隊のようにも見えるが、子供たちが自らの意志で敵に接触する危険さやあからさまなヒーローの足手まといとなっていくライダー隊に比べ、活躍の場はほとんどない。初登場の28話の時点で暗闇忍堂は、この少年少女たちを自軍に引き入れ利用することを思いつく。子供たちを危険から遠ざけるため、天童無人は子供たちの訓練を別の場所で行うことを提案するが、子供たちは正義のためにキャプターとともに戦うという。健気な子供たちをいさめて山へと送る天童無人だった。しかし敵・甲賀忍者にその道中を襲われて、キャプターカーに残されたキャプター1と子供たちが奮戦する、というのが28話の骨子だ。続く29話の冒頭で敬太と一緒に訓練として走っていたのを最後に、この少年少女忍者は姿を消してしまう。

<展開の早さ、仲間の絆>
 毒やガスを散布する作戦が一向ままならない暗闇忍堂。29話では手品師に化けた甲賀幻斉が、子供たちにトランプを配ることで子供たちを操る作戦にでる。だがそれも失敗すると、暗闇忍堂はついに直接キャプター抹殺に動き出す。30話では毒ガス散布による作戦を決行する裏で人質をとって忍者屋敷へとキャプターを誘い出す。その作戦も失敗すると、細菌散布作戦をブラフとしてキャプターたちを伊豆へと誘い出し、キャプターと天童無人を分断して各個に抹殺する計画を実施する。だがその計画も失敗に終わると、暗闇忍堂はキャプター抹殺をあきらめ、都市部混乱系の作戦を繰り返すのみとなる。

 前回、真田巡査やキャプターの面々が、風魔及び甲賀の忍者たちが画策する作戦行動を素早く察知することを、冗談交じりにほめたたえたのだが、よくよくこの事態を考えてみると、事件発覚があまりに早く、その後事件が発覚し、物語のAパートで必ず1回はキャプターに変身して敵忍者と戦闘に入る。ここまでがスムーズなのだ。後半Bパートにいたっても、キャプター側の推理や敵忍者の潜伏先の探索などが早急に展開し、物語の進行にもたつくところが一切ない。時折キャプター側の感情の整理や被害者男性と息子や娘との心の交流など、心理描写に時間を割くことはあっても、即座に敵忍者から矢文が来たり、煙がまかれたりといった次なる展開へと移っていく。この脚本上の物語の進行の早さは、現在の戦隊シリーズなどに見られる感じはあるが、平成ライダーには受け継がれなかった部分だ。敵忍者の作戦行動があまりにもあからさまでわかりやすく、行動を起こしてすぐに、なぜかキャプターの住む街中で事件がおこってしまうため、敵忍者の作戦内容が否が応でもキャプターにバレてしまうのもある。真田巡査のいる北町交番に、なぜか予告電話や事件のあらましがわかってしまうような予備作戦を実施してしまう、敵忍者にも問題があるだろうが、何よりこの物語の展開に早さは、脚本家がノッて本作を執筆している感じまで伺える。何より忍者の神出鬼没さ、奇想天外さに裏打ちされた行動の早さを納得させるスピードがあることは確かだ。そしてまたそのスピード感を担保する、キャプターメンバー間の信頼の絆もまた、強固である証しでもある。

 火忍キャプター7はメンバーからチーフと呼ばれる。風魔編26話までの物語を見ていると、被害者の娘や息子が風忍キャプター6敬太の友人や同級生であるため、メンバーで一番若い敬太が物語のインターフェイスとなっている場合が多く、その意味でも敬太は出番が多い傾向にある。だが何くれとなく大介が敬太の勉強を見たり、術にかけられて不審な行動をとる敬太を最初に心配するのも大介であり、大介と敬太の関係性が単なる長兄と末弟や師匠と弟子といった関係性では収まりきらない、実に微妙な関係でもある。キャプターを疑似家族とすれば、天童無人を父とする父系家族に、7人の子供たちと見るべきなのだろうが、キャプター7人だけで構造を探れば、出来の悪い三郎兵衛を父親とする、しっかり者の長男・大介や次男・左近をはじめとする父系家族とするのが適当だろう。とした場合、水忍キャプター2左近は、メンバーのナンバー2になりえているか? この問いに対して、大介と年も近い左近や団がこれを自覚しているかどうか、という問題が発生する。大介や三郎兵衛が不在の場合には左近が指揮権を持つときが確かにあるのだが、実にまれなケースで、筆者が確認する限り、メンバーがばらばらにされた32話しかない。そう、事実上キャプター側のナンバー2は実態として存在せず、その時にいるメンバーの中で三郎兵衛か左近が指揮を取ることになる。第一人者がいてそれに代わる者がいない。ナンバー1以外はすべて並列の、ナンバー2不要論である。銀英伝のオーベルシュタインあたりがこれを見れば、まことに結構とかほめてくれそうだ。そしてこの第一人者・大介以外をパラレルに置くことによって、各人のバランスは保たれ、互いの長所を理解し、短所をフォローし、なおかつ各人が自覚する役割を各々が演じることによって、「忍者キャプター」というチームの絆が保たれているといってよい。だからこそ、一見無関係に見えるシーンのつなぎでも、キャプターの信頼の絆がそれをとっぱらい、無駄な連絡や議論を挟むことなく物語の進みをスムーズにしている。これは「秘密戦隊ゴレンジャー」のメンバーにも言えることで、さらにはゴレンジャーのメイン脚本家である上原正三氏が、自身の作品の中で繰り返し語る「血よりも濃い絆」の証明でもあるのだ。

<急展開、そして打ち切りへ!>
 「忍者キャプター」の物語は全43話。27話で新たな敵・暗闇忍堂ら甲賀忍軍が登場し、すでに折り返しも越えて久しい37話にて、物語は大きな展開を迎えることになる。なんと忍者キャプターたちを導き、温かく見守ってきた大恩ある老師・天童無人が、甲賀忍者・かげさそりの毒によって殺されてしまうのである。暗闇忍堂がかげさそりに下した命令は、かげさそりの操る毒サソリによって都市を混乱に陥れること。かげさそりは病院を襲い、患者にサソリ毒を注射する作戦だ。風邪をひいて注射を打ちに来た三郎兵衛と美樹だったが、注射嫌いの三郎兵衛は注射の目前で逃げ出してしまうが、帰りにかげさそりに襲われるものの、大介の加勢で事なきを得る。かげさそりは作戦をキャプターに気づかれまいと、左近の潜入を跳ね除ける。だが看護婦に化けて潜入した美樹が真実を知るものの、忍堂の命令によってかえって人質となってしまう。車で病院から逃走するかげさそりを追って、キャプターカーは追走する。天童無人は病院におびき出され、キャプターから引き離されてしまう。単独で病院に忍び込む天童無人を、かげさそりの仕掛ける罠が待つ。数々の罠を超えて美樹の元へたどり着き、美樹と子供を助けた天童無人だったが、数々の卑劣な罠がついに天童無人を死に至らしめ、美樹の腕の中で息を引き取る。やっとたどりついたキャプターたちは、無人の亡骸を見て、ただ涙する。そして怒りに燃えたキャプターは無人の敵討ちとばかり、かげさそりを打倒する。かげさそりが作戦失敗したにも関わらず、暗闇忍堂は喜びの感情にあふれる。無人の墓の前で冥福を祈るキャプター一同の前に、無人の師という戸隠白雲が現れ、キャプターの指揮をとるという(37話)。

 無人の死を、キャプターたちは受け入れかねていた。そこに巡査に連れられて一人の老人が天堂家を訪ねてくるが、それを白雲が暗闇忍堂と見破った。忍堂は無人の死を己が目で確認するためにやってきたが、それをキャプターが追う。しかし6人の技のことごとくを返し、あまつさえ火炎陣までかわして見せる。天堂家には再び僧侶姿の来客があり、甲賀赤天狗と名乗り、忍者連判状を持って暗闇忍堂の元から逃げてきたという。赤天狗は忍堂の襲撃まで予告し、キャプターたちの信用を得ようとする。そこに三度忍堂に操られて巡査がやってきて、煙筒を使って天堂家で暴れ始める。それを機に下忍たちが天堂家を襲撃するが、赤天狗はキャプターの目の前で忍堂に切られるものの、一命は取りとめる。赤天狗に教えられた忍堂の暗闇屋敷へ、キャプターは緊急出動する。だが赤天狗は本性を現し、白雲を忍堂の前へと連れていく。そこで白雲は忍堂を強襲し、忍堂を取り押さえる。そしてその場に駆けつけるキャプターたち。赤天狗を倒し、ここに暗闇忍堂の戸隠白雲暗殺計画は潰え、白雲の下でキャプターのチームワークはさらに強固となっていく(38話)。

 これまでキャプターを統括してきた天童無人の死と、無人の師である戸隠白雲の登場によって、キャプター対暗闇忍堂率いる甲賀忍軍の戦いに拍車がかかることになる。本作が実に渋いと思えるのは、キャプターの正義の戦いに、感情としての天童無人の弔いという思いを乗せることで、バトルをさらに加速させていることである。メンバーの死ではなく、統括者の死である点がこの場合に有効で、メインメンバーの交代をせずに、感情だけを上乗せしているところがポイントだ。ところがこういうポイントは平成の世では通用しない。人の生き死に、それもご老人やバトルにあまり関係しない人材の死よりも、新しいメカやアイテムの投入によってバトルを加速させるマーチャンダイズなやり方が現在の主流であるから、こういう話はピンと来ないのかもしれない。事実、あまり戦闘の現場に出ない天童無人は、美樹の祖父という立場でのみ物語に有機的にからむことができる人物ではあるが、それ以外での出番はほとんどなく、ただいるだけの存在であったことが悔やまれる人物ではある。その死にざまも美樹を助けんがためにキャプターと別行動をとり、敵の罠の中に飛び込んであえなく死んでしまうあたりも、美樹との関係性以外に取り立てて特徴のない人物だったことが、ただただ悔やまれる。

 そうして登場する無人の師である戸隠白雲なる人物は、自身が登場して次の回に、華々しくデビューする。しかも自身の暗殺計画を打ち破る話であるばかりか、暗闇忍堂の罠という罠をことごとく看破し、自身が術中にありながらも虎視眈々と機会をうかがい、あろうことか忍堂の首に両足をかけて身動きを封じ、忍堂を圧倒して見せているのだ。無人よりもできる感を演出し、老体の身でありながら忍堂を現場で追いつめるほどの活躍と、天童無人との差別化は明らかであり、新キャラクターによるテコ入れは、この時は完全に成功したといえる。

 ところが、である。
続く39から42話までがまるでパッとしない。38話で二重三重の罠を仕掛けてきた暗闇忍堂ともあろう忍び将軍が、あいかわらずの単発仕事。39話では子供たちの超能力を利用しての破壊活動、40話ではただで配った羽子板を使っての催眠によって人々を操る作戦、41話では新エネルギーの秘密の書類の争奪戦、42話では子供をカラス天狗にして操る作戦と、どれもこれも規模の大小から方向性もままならない散漫な仕事っぷり。子供を利用する作戦が多いのは、あくまで視聴対象へのインターフェイスの問題だろうが、ここまで多いと辟易する。40話ではやけ酒を飲む忍堂が、正月で酒を飲んで控えていた甲賀忍者を相手に、酒を飲むなとわめく始末。忍び将軍の地位も失墜しかねないほどの小物っぷりがどうにもならなくなってくる。最終話である43話ですら、手元の甲賀忍者がよほど手薄だったのか、抜け忍であった狼丸なる忍者を呼びつけるため、狼丸の孫娘を誘拐し、キャプターと戦わせようとする。結局知恵者・白雲によってカラクリを見破られた忍堂は、物語終盤キャプターと対峙し、一度は逃げおおせたが、再び追いつめられ、必殺の火炎陣にてジ・エンド。

 wikiによれば、作品の打ち切りが決定し、理由も事情もなく一方的に現場に通達されたという。現場で監督が脚本を書き直して、ドタバタの中で最終回の撮影を終えたという逸話が残っており、そのドタバタは実作品を見てもいやというほど読み取れる。もっと甲賀狼丸の葛藤に時間を割くべきだったろうし、キャプター側と甲賀の間を行き来する孫娘のトリックが入念であるべきだったろう。その時間を割いてまで忍堂とキャプターのバトルシーンを入れ込んだものだから、のこのこと現場に出てきていた忍堂が、キャプターに追いつめられて馬脚を現し、2度の戦闘でキャプターを振りきれずに倒された印象が強い。しかもタイトルが「暗闇忍堂の最期」とされているので、その最終回っぽい忍堂の断末魔があるのかと思えば、意外なほどあっさりと死んでいるあたりに、時間のなさがよく出ている。これはこれでなかなかの珍品ではあるが、無人→白雲の交代劇の鮮やかさを見た後では、いささか寂しい最終回である。

<ヒロイズムはどこに?>
 駆け足ではあったが「忍者キャプター」全43話を振り返ってみたがどうあったろうか? 筆者は子供のころ、無人→白雲の交代劇や、忍堂を足だけで取り押さえる白雲の活躍をリアルタイムで視聴しており、このじいさま、すげえ!のまま40年近くほったらかしてきた作品である。風魔の忍者・死なずがこわかったとか、ヘリキャプターとキャプターカーのおもちゃが死ぬほど欲しかった記憶がよみがえって、大変楽しい再視聴だった。
ただし、そこでふと立ち止まって考えると、あれ?と思わないでもない点がある。本作の主人公・出雲大介を演じた伴直弥さん。これまで「人造人間キカイダー」や「イナズマン」などの主人公として、一人で複数のヒーローを演じた役者として、宮内洋さんと並び称される俳優さんが出演しているにも関わらず、これまで氏の演じてきたヒーローよりも、出雲大介はキャラが薄いのである。いやはっきりといえば、ヒロイズムが薄いのだ。

もちろん本作は7人のヒーローが活躍する作品なのだから、その分一人あたまのヒロイズムが薄くなるのは仕方がない。だがグループヒーローでありながら、強烈なリーダーシップも見せないし、それゆえのヒロイズムの見せ場もない。戦隊ならメンバーがそれぞれ主人公となる話数が回ってくることで、キャラクターが強化されていき、キャラクターが育っていくのだが、キャプターにはその楽しみがないのだ。ではそれ以上に描かれていたのは何だったか?といえば、7人によるグループワークだろう。それぞれが独立して動いていながら、指示や打ち合わせもなしに動いており、なおかつ有機的に敵忍者の懐深く入り、敵陣を壊滅させる。あるいは人質を救出し、窮地に立たされている仲間の形勢を逆転させる。こうしたグループワーク、チームワークにこそ時間が割かれていて、大介自身が指示を出さなくても、それが当たり前のようにできてしまう忍者のプロ集団としての魅力が、「忍者キャプター」の最大の魅力なのだ。ナンバー2不要論も、キャプター7人の前では、後付でしかない。そして個人の強さや術の見せ方ではなく、阿吽の呼吸で任務を遂行するプロ集団として、「忍者」は忍者足りえるのだとしたら、「忍者キャプター」はまぎれもなく忍者なのである。
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コメント

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3連チャン!!

キャプター3連チャンお疲れさまでした。

懐かしい~と思いながら読ませて頂いてたのですが、あまり当時の事、内容がリンクしない・・・
コスチュームなんかは思い浮かぶのに、いまいちピンと来てない・・・

よくよく調べたら、当時住んでた熊本では放送されて無い!!(爆)
テレビくんか、テレランかテレマガで見てたのかと思います。
DVDでも出てるけどいつ見ることが出来るやら・・・

結局マジンガーも見れて無いままという・・・
f(^_^;

忍者の日

ちんたらさま

 コメントありがとうございました。
 そーですか、そーですか。まあ当時の東京12チャンネルのネットワークでは、熊本までカバーできてなかったんですね。あれ?そしたらぐるぐるメダマンや快傑ズバット、バトルホークなんかも見ていらっしゃらないかもしれませんね。まあ見ていなくてもちーっとも困らないですけどw

 でも記憶の中のキャプターがいわゆる子供向けTV誌での記憶のみでキャプターを認識しているってことが、そもすごい記憶力かと思いますし、それだけに記憶を植え付けたキャプターのデザインセンスをほめてもいいのかなって。

 ちなみに2月22日は忍者の日だそうで、間に合ってよかったと胸をなでおろしていますw

ニンニンニン?ニャーニャーニャー?

まにまにさま
コメントあ返しりがとうございます。

そーなんですよ、川崎さん。
そういえばテレビで見てないな~って・・・
でもメダマンはなんとなく、ズバットとバトルホークはしっかりと覚えてます!!(デザインだけですが)

私の中では七人揃い踏みが圧巻だったし、頭上のアイコンでそれぞれのとくぎが(ゴレンジャーより)分かりやすかったのがデザインの妙だったのではないでしょか?

うふ

ちんたらさま

 でしょでしょ!7人そろい踏みってなかなかいいんですよ。EDの背中のそろい踏みとか、劇中の並びショットとか、かっこいいんですよ。でね、その1にちょいとだけ細工しましたw 見て!と書きながら画像がないので、画像を足しました!やっぱりそろい踏み!

待ってました!!

そうそう、いいですねぇ~
やっぱりこれですよね~
(゜∇^d)!!
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
50歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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