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2018見逃し映画考・その1~現実と虚構と干渉~

 2か月ブログの更新が停止した。大したことがあったわけではなく、例によって3月から始めた仕事に集中したために、更新の気力がなかったこと、前回更新した「真ゲッターロボ」の視聴を繰り返したために、他の作品を見る余裕もなかったこと、何よりヨメと一緒にポケモンカードゲームを始めてしまったことなど、要因は様々あり、当ブログの更新を楽しみにしていただいている極々少数の皆様には、大変申し訳ない思いでございます。ここに伏してお詫び申し上げます。

 んでこの期間、映画も見に行けてないのよね。アニゴジの2作目とかマーベル関連とか、完全に見逃してしまって、更新するネタもなかったりしたのですわよ。なので夏の仕事をがんばったので、見逃した映画の映像ソフトを少しずつなんとかして、取り戻そうと思う。とりあえず10月発売の「ハン・ソロ」あたりまではこのネタとゲッター関連でなんとかしたい。あとね、誰も待ってない一ネタが伏せてあります。いつ魔法発動するかは、内緒(はーと)

「レディ・プレイヤー1」
 今年のGWに当てて公開した「レディ・プレイヤー1」は、80年代から90年代にかけてのサブカルチャーをてんこ盛りに詰め込んだ作品。今にして思えば、この作品ですら観に行けてないってことは、この夏以前から仕事に集中していたことになる。えらいぞ、おれw
 そもそも「オタク」という人種は、岡田斗司夫著「オタク学入門」を参照するまでもなく、様々なジャンルのクロスオーバーを楽しむ人々のことでもある。一つのジャンルに特化して深く掘り下げるオタクであっても、そのジャンルがそもそも複数のジャンルのクロスオーバーになっていれば、否が応でもそうならざるを得ない。アニメ一つとっても、そこに音楽があり、演じる声優があり、絵を描く人がいるとなれば、関連グッズを買いあさる経験を経て、知識はおのずから蓄積されていく。オタクとはこうした経験と知識の集積体である。その欲望はネットの発展とともに、知の集積の場としてのネットを活用し、さらにはコミュニティを作り出す。まさに本作における「オアシス」同様の時間経過と設定を持って、成長してきたようなものである。そうした意味での嫌悪感はあるだろう。ネットに疑似的な生活を持ち込んでしまう劇中の人々は、自称自宅警備員の方々のような感じをつまびらかにしてしまう表現で、快感とは程遠いかもしれないが、やはりそこは名匠スティーブン・スピルバーグ、見事なエンターテインメントに作り上げてしまう。

 本作のネットでの批評など、まったく見ないでこれを書いている筆者であるが、最初に設定を聞いた時に、すぐに思い当たったのは細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」のオズだ。しかもネットの中の生活空間ともいえる世界を手に入れようとしている筋立てや、そういった脅威からネット民の全員が立ち上がって、勇者に力を託すあたりの流れは、見事なほど一致している。現実の問題がネット世界の問題とリンクする内容も類似している。問題はその脅威が、悪意なく作られたプログラムの暴走なのか、明確な悪意のある人物によるものかの差がある点が面白い。プログラムを作った人間にも虚栄心がある「サマーウォーズ」に比べて、悪意を一人の人間に集中させてしまう本作の筋立ての違いは、お国柄なんだろうか? そういえば主人公がラストバトル直前に演説をぶつシーンがあって、主人公が探し求めた鍵を手に入れる過程で、ネットの世界で現実逃避もいいけど、現実だってそう捨てたもんでもないよって話は、物語のオチでもあるのだけれど、さほど感銘を受けないのは、「アリオン」の総攻撃前の中身のない演説を聞いていたからだろうか、あまり心には響かなかった気がする。

 劇中に登場するガジェット類にいちいち注目して指摘する遊び方もいいのだが、その登場も使われ方もさりげないのがこの作品のいいところである。物語が単純明快で面白く、その上でこうしたオタク心をくすぐるガジェット類の豊富さは、まさに80~90年代のカウンターカルチャーを浴びて育った世代には、楽しめる作品だとは思うのだが、いかんせん、2000年代におけるアメコミ作品の実写化作品が、みごとなまでにカウンターカルチャーそのものをストレートに作品化していることを考慮すれば、のめり込むにはいささかのためらいがある作品でもある。でもそれこそが名匠スピルバーグの映画づくりの矜持なのだろう。

「アサシン・クリード」
 日本では2013年3月に公開された作品で、筆者は予告編を見ていてずっと気になっていた作品だった。ソフト化されてからすぐに購入したのだが、見るタイミングを逸してほったらかしにしていたのを、今回やっと見ることができた。
 そもそも「アサシン・クリード」は、シリーズを重ねるアクションゲームを原作としている。「アニムス」と呼ばれる、人間の遺伝子の中に含まれている過去の情報を読み取り、その人間の先祖の体験を追体験できるマシン。これを使って様々な時代で奇跡を起こしたアイテム「エデンの果実」を巡り、民衆を操ろうとするテンプル騎士団と、テンプル騎士団から果実を守るアサシン教団のミッションを描く作品で、プレイヤーはアサシン教団の一人となってミッションを遂行する。

 映画もこの内容に変わりはないのだが、ちょいとややこしいことになっているのは、本作における「エデンの果実」が、人間の攻撃性を減少させる効果があるという点。人間の闘争の歴史は、戦争や地域紛争、宗教戦争に至るまで、すべては人間の攻撃性に根差しているものとし、本作でアニムスを使って研究する女性研究者ソフィアは、人類の世界平和を目的として研究しているのだが、テンプル騎士団である彼女の父親は、騎士団内部での地位を固めるために、娘の研究を後押ししているだけで、本質的に人間の攻撃性云々についてはまったく信じていない。よくよく考えてみれば、お父さんの方が合理的で至極真っ当な思考なわけで、そうでないと教義や思想の違いによって宗教戦争が起こる理由が説明できないし、人間の加虐性だけで国際紛争が起きていると認識している人などいないだろう。そもソフィアの研究自体が、物語の最初から信じられないのに、この物語においてソフィアをどう処遇していいのかわからない。その証拠に処置の仕方を放り投げるようなラストシーンとなっている。

一方主人公であるカラム・リンチは、幼いころに自分の目の前で母親を殺されており、自分の加虐性を隠そうともせず殺人犯となり、死刑囚として服役している青年で、母を殺した父親を探していた。だがソフィアの研究に協力することになる中で、研究施設にかくまわれていた父親と再会したり、アサシン教団の教義を受け継いだ人物と、それと知らず接触していくうちに、リンチ自身の中に眠るアサシンとしての血がよみがえることで、研究施設を脱出し、自身が得たヒントによって発見された果実を取り戻す戦いに身を投じていくことになる。物語の途中でなんとなく互いを理解するソフィアとリンチであるが、物語の最後には互いにテンプル騎士団とアサシン教団としての立場を、否が応でも自覚することになるラストを迎える。こうなると人間の加虐性を遺伝子的にアサシンと結びつける方便となっているのが見え見えで、死刑判決を受けた犯罪者を主人公にする理由が見当たらないのだ。

つまるところ、最初の動機づけはいいとしても、キャラクター設定を「エデンの果実」に結びつけたいがために作りこんだのはいいが、誰がどう見ても「果実」の効果自体が信じられない上に、逆算でキャラクターを作ってしまったように見えるのがあからさますぎた点は、この際本作にとってはマイナスにしか働かないだろう。

もう1点問題を挙げるとすれば、あの人間にアームを括り付ける「アニムス」という機械そのものだ。あのアームと人間をつなぐ機構をよくよく考えてみてほしい。どう考えてもリンチは前転ができないw もしやったら、股の間にアームが来て、股間を強打する。その痛みは現実に戻るに余りある痛みだろう。どれほど遺伝子情報の中の世界で縦横に飛び回ったり転がったりしてカッコつけても、前転一つまともにできそうにないあのアームと接続機構では、気が付いた瞬間に興奮が冷めてゆく。もちろんアクションをするためではなく、あくまで歴史的事実を遺伝情報から再現するための機構だといっても、それはせいぜいがんばって言い訳しても方便でしかない。だってアクション主体の映画じゃん。

リニューアルした「X-MEN」シリーズでマグニートーを演じたマイケル・ファスベンダーが、自身の体で演じたアクションは見ごたえもあるし、吹き替えアクションだったとしても、そのかっこよさはマグニートーでは演じきれないアクション満載だったので、この点は評価したい。BDでの視聴だったが、特典映像には撮影の裏側がかなり楽しめるボリュームで収録されているので、特撮プロップ好きには、どこまでが実景でどこからがCGかが確認できるのがまた楽しい。あのスペインの街並みのどこからがCGなのか、予想しながら特典映像を見ると、意外なほどセットとして街並みが作りこんであることもわかる。なかなかその境目はわかりにくいのが、ちょっとだけ楽しい。まあ果たしてこんな楽しみ方が正しいかどうかは知らんけどw

「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」
 劇場公開作品には好きでも嫌いでも突っ込みまくる筆者ですが、日本製ヒーロー作品には、どうしてもひいき目と甘さが出てしまう。これはもう明らかに平等ではないとわかってはいるのですが、画面の中に往年のヒーローの姿や現行のヒーローたちの姿を見てしまうと、目尻が下がる。
 本作は前作「スペース・スクワッド デカレンジャーVSギャバン」および「ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド エピソードZERO」の後続作品であり、TVシリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」の後日談でもある。それぞれが未来に向かって歩き出したキュウレンジャーのメンバー。平和かと思われたこの世界で、謎のフメイン率いる幻魔空界の十二使徒の一人、宇宙忍デモストが暗躍する。そして一人謎の行動をとり続けるハミィ。ラッキーたちはハミィを信じるか否かで2派に分裂してしまう。そしてハミィを助ける復活したヴィラン軍団。デモストの犯罪を追ってキュウレンジャーの世界に再び足を踏み入れたギャバンはシャイダーを伴って捜査を続け、ハミィの行動の謎とデモストの犯罪へとたどり着く。ラッキーたちキュウレンジャーと宇宙刑事の連携による戦いが、いま幕を上げる!

 まず断っておきたい。この作品、キュウレンジャーが好きな方なら見てまったく損はない。もうね困った表情のハミィで飯何杯いけるかってなぐらい、ハミィの表情がなんともたまらない。そして何より真実にたどり着いたハミィが逆襲に転じるときの、いつも以上に怒りの表情を見せる。これがもうおかわり何杯!ってレベルだ。

 4人のヴィランが再登場することは、本作の見どころの一つであり、十蔵、メレ、バスコ、エスケイプが見せ場たっぷりで登場する。十蔵の剣さばき、バスコの上から目線の軽口、エスケイプのいいもの探し、メレの理央さま好きが、ひっさびさに堪能できる。特に、エスケイプの色気たっぷりのしぐさの一つ一つは麗しく、そして何より筆者的にドつぼなのは、平田裕香さま演じる「メレ」である。かわいい。かわいいのにキッつい。でもキッついだけじゃなくって、女性としての優しもあるし懐の深さもあって、ハミィの行動に指針を与えるあたりのキャラ作りには、坂本監督含めたメレファンの心理にかなうことこの上なく、あらためてこんなにも僕らはメレが大好きだったんだなって、思い知らされることになる。ほんとにね、メレさまだけを見るだけでもお釣り来る作品なのに、坂本監督はキュウレンジャーの去就まで見せてくれた上に、宇宙刑事やジライヤまで見せてくれるのだから、サービス精神もここまでくると、自然と首を垂れるしかない。こういうシリーズだから小仕掛けが多い。細かいことは伏せておくが、本来声だけの出演のあの方々が、ちらっと出てくるあたり、サービス精神旺盛な坂本浩一監督の面目躍如だろう。見ているこちらは楽しくって仕方がない。

 正直言って物語はさほど複雑でもなく、謎の一つ一つも見ていれば推理が成立するから、とても見やすく、歯ごたえはない。それ以上に懐かしくも楽しい面々との再会を、純粋に楽しめる作品でもあるのだが、仲間を信じることと、それによる選択は、対立だけが解決方法ではないと、ギャバンは教えてくれる。自分が選んだ選択肢に執着することと、真実を見据えることには彼岸の差があって、自分がどこに向かって走るのかをきちんと定めて走らなければ、その先にある真実にはたどり着けない。劇中のメレの心変わりにしたところで、デモストはまったく読み切れていなかったし、メレがハミィに肩入れする理由も、デモストには理解できないだろう。人には自分が選んだ選択肢を信じて行動する強さもあるが、それには信念が必要で、信念がなければ選択肢に都合よく流されていることにしかならない。デモストにもキュウレンジャーやギャバンたちにも、さまざまな選択肢をその都度選んだ結果として本作の話が紡がれている。それだけに選択肢が発生する分岐点で何をどう考えたのか?その時の真実へのアプローチの違いは、如実に明暗を分けている結果になったと思う。そんな視点で本作を見るとなかなかに面白い話なのですよ。たぶんほめすぎだけどw

 さて次の登場はすでに「特警ウィンスペクター」のファイヤーが本作のラストで予告されている。演じる役者さんは先ごろネット上で現在のお姿が拝見できた。往時とさほど変わらないさわやかさで、きっと次回作でも大活躍してくれるだろう。今回かわいそうな役回りになってしまったジライヤにもスポットを当ててあげたいので、お二人とも顔出しでご出演なさることを期待して、今回は筆をおくことにしよう。
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コメント

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楽しみにしてる中の一人です!!

短いスパンで、更に私との毒にも薬にもならないコメントにおつきあい頂いた中、更新お疲れさまです m(。_。)m

仕事を始めたり、異動で畑違いの所に行ったりすると、生活環境が激変したりするから仕方ないのです。

伏せてあるってのは、「魔法発動」ってのと「(はーと)」ってのがそのネタのヒントですか❔


キューレンVSスペスク、例によってまた見てないのにコメントしちゃうんですが、やっぱりハミィがメインをはるんですね。
前作の「デカレンVSギャバン」からスペスクは興味津々ではあったんですが、十文字撃が個人的に今一つなのと、キューレンが、嫌いではないけど好きかと言われたらうーんな状態だったからビミョーに距離を置いてました。
っちゅうか、まにまにさんの記事を見たら、キューレン好きならってよりハミィ好きならって感じがするのは気のせい?(笑)

メレ、エスケイプ、ハミィの共通点は、ちょっときつめで目力がありながらも可愛らしさがある、さかもっちゃん(敢えてこう言う)好みの女性って所かと思います。
そんな彼女らが顔出しアクションをしたりするから坂本作品は面白い!!(これはほめすぎではないと思います)

次回が確約されてるなら、次こそはスクリーンで見たいものです。

ありがとうございます!

ちんたらさま
 こちらにもコメントありがとうございます。
 えーと、勘違いさせてしまったようで申し訳ありませんが、あれ、ヒントでもなんでもなくって。いまポケモンカードゲーム始めた関連で、頭がトレーディングカードゲー頭になってて、TCGといえば自分的に「遊戯王」なもんで、なんとなくあんな書き方になってしまいましたwww 不思議なもんで、嫁さんと日々ポケカで対戦してるんですが、対戦開始時に、頭で「遊戯王」のあの有名な曲が、頭の中で鳴るんですよねw あほですわ。

 キューレンVSスクワッドはハミィ好きなら問題ないはずですけど、本音を言えばキューレンの時にハミイの演技に萎えたのも事実で、演じる彼女の演技自体はさほど成長してないのに、このピックアップのされ方は、坂本監督ならではでしょうねえ。そうした意味では企画自体がキワキワだとは思うんです。でもほら10years afterがこのところ連続してるせいもあって、「後日談」って目頭にくるんですよw んで、つい押してしまいましたw まあコンテンツとしての年1回のスクワッドシリーズは期待してるので、さらなるハード路線もあることを期待して、ってことで。
プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
50歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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