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宇宙戦艦ヤマト2~その2・群像劇と救世の美女の理屈~

<ヤマト、テレザート星への旅>
 テレザート星を守護するゴーランド艦隊。その旗下のデスタールの艦隊は、ヤマトの航路を邪魔する作戦行動を開始するが、作戦行動中のデバステーターがヤマトによって拿捕されてしまう。その乗員を佐渡によって検査した結果、ガトランティス人は地球人型のヒューマノイドであることがわかった。ヤマト艦内では捕虜となった乗員の尋問が始められるが、彼は尋問に屈しない。情報を得られないまま、あせりは募るヤマトクルー。だが古代は彼を戦士として認め、彼を佐渡に預ける。佐渡との酒盛りを抜け出してヤマトを脱出する捕虜。古代は捕虜をわざと逃がす。だが艦隊へと帰還した捕虜は、あえなく遊軍から帰還を拒否されただけでなく、ヤマトへ特攻をかけて爆死してしまう。怒りに燃えた古代は、デスタール艦隊を屠り、捕虜の霊へ捧げた。(9話)

 デスラーはヤマトとの一騎打ちを狙い、ヤマトとテレサの接近を阻止するための妨害電波を消してしまう。これによって島とテレサの交信が再開し、貴重な位置情報を得て島は有頂天になる。そんなヤマトの前方に立ちふさがるのは流星帯であり、ヤマトはこれに突っ込むことになる。地球の中では白色彗星の接近も、敵艦隊の接近も内密になってはいるが、民間レベルでの情報漏れまでは防ぎようがなく、次第に不安が広がっていく。一方ヤマトが突入しようとしていた流星帯の隕石群は、ヤマトのエネルギーを吸い取る性質を持っていたため、ヤマトの速度は低下。しかも敵残存艦隊の攻撃まで受けてしまう。ヤマトはイスカンダルの旅で使用したアステロイド防御陣を使って攻撃を防ぎ、やがて流星帯を抜けることに成功する。そして必殺の波動砲の一撃をもって、ゴーランド艦隊を撃破殲滅するヤマト。だがそんなヤマトのもとに、デスラーから電文が入る。それは不敵な挑戦状であった。(10話)

 そしてほどなくデスラーの復讐劇は開幕の時を迎える。修理をしながらテレザート星への道を急ぐヤマトの前に宇宙ボタルが舞い始める。テレサとの交信も順調であり、地球を旅立って50日を過ぎて郷愁も手伝って、油断するヤマトクルー。そして明かされるデスラー復活の秘密。かつてヤマトの反撃によって倒れたデスラーは、ガトランティスによって助けられ、その執念によってデスラーはよみがえったのである。真田の分析によってこの宇宙ボタルはバクテリアの一種であり、鉄を食らう性質があることが判明。そんな折、ヤマト艦内の重量コントロール装置に異常が発生し、艦内は無重力状態となる。混乱の中を狙ってガミラスの空母は爆撃機を発艦させて、ヤマト攻撃に襲来する。デスラーからの入電で、すべての事態がデスラーの策略であったことが明らかとなるも、やっと重力コントロール装置の修理が終わったところで、戦闘空母が到来。しかし宇宙ボタルによって戦闘システムを破壊された空母は反転していく。宇宙ボタルに追われるように逃げるヤマトは、空洞惑星へと入り込む。だがそれもまたデスラーの罠であった。そしてほどなく、空洞惑星に仕掛けられた磁力線装置によってヤマトは惑星に閉じ込められたうえ、計器類が破壊されてしまう。磁力線に囚われて身動きできないヤマトは脱出もままならない。デスラーは勝利を確信し、デスラー砲の発射準備に入る。一方真田は新乗組員・新米(あらこめ)の何気ない言葉によって、波動砲の反動を利用して、空洞惑星を脱出する方法を思いつく。そんな折、デスラーの行動を制限するため、サーベラーが帰還命令を出すも、デスラーはこれを無視してヤマトを攻撃。だが間一髪でヤマトは惑星からの脱出に成功する。そしてついにヤマトは目指すテレザートに到達する。(11,12話)

 真田の解析によってテレザート星は空洞惑星であり、地下の空洞内部に人々は暮らしているという。古代たちの目の前で、祈りをささげるテレサの姿が浮かぶ。そしてテレザート星の地上部隊制圧のため、空間騎兵隊が勇躍する。そして斉藤達が見た光景は、無残に破壊されたかつてのテレザートの街並みだった。ガトランティスへと帰還したデスラーだが、サーベラーの謀略によってズォーダーに面会することなく待たされている。テレザート星地上部隊を率いるザバイバル将軍は、戦車部隊を押し立てて、空間騎兵隊との戦闘に入る。その大兵力の前に、押されてしまう空間騎兵隊は多弾砲塔による救援を依頼、古代と真田は現場へと急行する。空間騎兵隊の活躍と多弾頭ミサイルの一撃によって大戦車軍団は崩壊する。そしてテレサの住まう鍾乳洞へと侵入する古代たち。そしてザバイバルと斉藤の一騎打ちは斉藤の勝利に終わる。一方デスラーはサーベラーの謀略によってついに逮捕されてしまう。鍾乳洞へと突入した古代たちは最後の抵抗まで排除して、テレサの宮殿・テレザリアムへと辿り着く。(13,14話)

 テレサの超能力に驚きと疑念を隠せない古代たち。そしてテレサはこれまで交信を重ねてきた島を待つという。島の到着によって口を開き始めるテレサは、白色彗星ガトランティスのこれまでの悪行を暴き出し、その目的である地球侵攻を明かす。彗星はあと4日でテレザートへと到達し、46日で地球へと到達するという。そして島にだけテレサは明かす。テレザート星の崩壊は、都市同士の抗争を止めたいと願うテレサによって引き起こされたという。テレサはその力を恐れて星に隠れ住んでいたのだ。その力を使えば彗星帝国をも滅ぼすことができるのだが、テレサは戦わないという。斉藤や多くのヤマトクルーはテレサの行動を批判するが、島はテレサを擁護する。地球連邦政府はヤマトからの情報をもとに決議し、抗戦準備を進めるとともにヤマトの帰還命令を発令する。地球帰還のための準備を進めるヤマトクルー。白色彗星の接近によってテレザートは崩壊することが宿命づけられている。テレサの行く末を案じる島だが、何もできない。ふたたび強力なエネルギー通信を送ったテレサ。テレサの真意を知るために、古代は島をテレサのもとに派遣する。そしてテレサは語る。ヤマトを、島を引き留めたい一心でのテレパシーであったという。ヤマトへの移乗を進言する島であったが、テレサは人類への危険を避けるためにこれを拒否する。任務とテレサのへの愛の間で揺れる島の顔を見て、ついにテレサは島の求めに応じる。一度はヤマトに乗艦したテレサであったが、テレサは島に黙ってテレザートに戻る。それを見送る古代。そして古代は先のテレパシー通信の内容を聞かせる。それは悲痛なまでの島への恋慕の声だった。テレサは島への個人的な愛ではなく、宇宙全体への愛を選んだのである。そして古代は島とともに再びテレザートへ戻ることを誓う。そして見送るテレサをおいて、ヤマトは地球帰還の途に就く。(15,16話)

 テレサへの想いに後ろ髪引かれる島。だがテレザートはあと1日で白色彗星に飲み込まれてしまう。ヤマトとの最後の交信を終え、決意するテレサ。ガトランティスの首脳陣やサーベラーはテレサの力を軽んじている。だがズォーダー大帝はテレサの力を過小評価せず、注意を喚起する。テレサは意を決してガトランティスへと通信を送り、帝国の侵攻を止めようと警告する。直接会談するテレサとズォーダー。力の論理と平和と安寧の論理が激突し、会談は決裂。彗星は速度を上げてテレザートに迫る。一方ヤマトはワープのタイミングを探していたが、周囲に障害物が多くてワープできない。地上で祈りをささげるテレサ。その姿を見てズォーダーだけがテレサの真意を把握する。テレサはガトランティスに戦いを挑むつもりなのだと。するとテレザートは爆発四散。その爆発の余波で彗星帝国は機能不全となる。テレサは刺し違えてでもガトランティスを止めようとしたのである。そして爆発の中、島への愛を胸にテレサは消滅していく。だが爆発の中を白色彗星は、地球へのコースを変更させながらも、体勢を立て直して悠然と突破する。(17話)

<悪意の群像劇>
 物語中盤は地味な話ながらも、ヤマトがテレザートに到達し、二つの群像劇が展開する。その一つはガトランティス側であり、基本的には副官のサーベラーとデスラーの確執が中心となる。11話で明かされたデスラー救出と蘇生のエピソード。前作におけるヤマトの帰路にて、ヤマトによって反射されたデスラー砲によって死んだと思われていたデスラーが、虚空へと投げ出されたにも関わらず、ガトランティスによって救われていたというものだ。しかも死の淵をさまよっていたデスラーは、自らの意志の力、しかもヤマトへの復讐を胸に復活を果たしたというのである。もちろんガトランティスの医療技術あってのことではあるが、一方で人の生き死にがここまで手軽に扱ってしまうことへの嫌悪感もあるにはある。あるのだが、ここでは復讐という怨念によってデスラーが死の淵からよみがえってきたというロマンを受け取っておきたい。この「ロマン」は「宇宙戦艦ヤマト」という作品における重要事項であり、「ロマン」なくしてヤマトは成立しない。まあつまるところこの「ロマン」の徹底こそが松本零士イズムなわけで、一定の年齢層以上にこれを楽しめるかどうかは、まさに「絵踏み」のようなものだと思えばよい。

 蘇えってデスラーは、ズォーダーとの友誼によってガトランティスの食客となるのだが、ズォーダーが一国一条の主であるデスラーを買っており、武人としての人となりを高く評価している。もちろん地球ではなくヤマトへの恩讐もあり、ガトランティスによっては邪魔なヤマトを相手にしてくれているだけで、作戦に支障が出ないばかりか、地球だけを相手にできるわけだから、ヤマトのことはデスラーの任せておけばいい、しかもデスラーはヤマトへの復讐に駆られて、いまさらガトランティス勢力における出世欲があるわけでもなく、ガトランティスに横槍を入れる存在ではない。ズォーダーにとっては互いにWin-Winになるはずの関係性だから、打算の入る余地はないのである。

 この関係性に余計な横槍を入れたのは、ガトランティスの副官サーベラーである。それが劇中に表現されていないのでなんとも判断が難しいところではあるが、おそらくはズォーダーがデスラーに肩入れしていることに嫉妬したのであろう。女の浅知恵とは言いたくはないが、こうした器量の小さい人物が人の上に立つと、自己保身を前提として、競争相手を追い落とそうとするのは、企業もののドラマなんかでもよくある話。またよせばいいのにデスラーもまたヤマトを過大評価して、頼まれもしないのに、いちいち進言したりする。それを証明するようなヤマトの活躍もあって、デスラーの進言が現実になると、サーベラーの立場を危うくするわけで、見事なまでにガトランティス首脳陣から煙たがられるデスラーとなる。

 ことはズォーダーのあずかり知らぬところで発生し、サーベラーの狭い器量が作戦の失敗を招き、それを覆い隠そうと嘘を重ね、その罪をデスラーに着せることに成功する。これによってヤマト撃滅にあと一歩まで来たはずのデスラーは、ガトランティスへの帰還を余儀なくされて、ヤマトは事なきを得るわけで、結果的にヤマトを救ってくれたのはいいが、後々ヤマトにしてやられることでズォーダーに見捨てられてしまうサーベラーは、この時点で己の首に縄をかけたのと同じことなんだと気づかないまま、いい気になってデスラーを幽閉することになる。もちろんサーベラーひとりではなく、ゲーニッツやらラーゼラーなどもいながら、誰一人サーベラーに忠告することもせず、ただただサーベラーの口車に乗っている様は、見ていると本当に情けなくなる首脳陣である。その一方でズォーダーとの友誼ゆえに信を置いている間柄を信じて、デスラーはズォーダーと会談することを切に望み、その態度を一貫させている。武人としてのこの態度もデスラーの人となりを証明するものであるから、サーベラーが余計に小人に見えるわけだ。

<善意の群像劇、その頃ヤマトは?>
 一方で第11番惑星から救出して乗り込んできた斉藤始と空間騎兵隊は、ヤマト艦内の阻害要因として登場する。同じ地球の戦士といえども地上部隊のたたき上げと、宇宙船乗りではその性質に大きく差があるのだろう。こういう描写は戦争モノの邦画にはよくある描写で、勝新太郎さん主演の「兵隊やくざ」シリーズなんかはこういう印象に近いものだろうか。しかも遊軍がガトランティスに壊滅させられたが故に、事あるごとにヤマトの兵装を無断使用してその恩讐を晴らそうと躍起になっている。その行動の一つ一つがヤマトの作戦を邪魔することになるため、ヤマトの乗組員と空間騎兵隊の間に重大な亀裂が生じている。とはいえともに宇宙戦士のはしくれとしては、その無念の思いは理解できないでもない。古代は時間の許す限り斉藤のわがままを聞いてやるし、徐々に古代に心を開いていく斉藤は、ともに都市帝国攻略戦に挑むことになる。そして別れの際には年下の古代に対して斉藤は「兄貴のように思っていた」と心情を吐露して死んでく。

 この斉藤に対する古代の対応の仕方を見ていると、かつてのシリーズ第1作において、粗野で短気で思慮に欠ける傾向のあった若者であった古代の姿は鳴りを潜め、人を思いやる、思慮深い若者の印象を強くしている。もちろんイスカンダルへの大航海を経験した古代ならば、精神的な成長を見せるに値する人物であるから、これぐらいはしてもらわねばならぬとは思いながら、すぐに島を攻めたてたり、戦闘班に無茶ぶりする姿を見せた前作を思い出すと、その成長のほどがうかがえる。特に前作が沖田艦長庇護のもとで手腕を振るっていた古代が、本作では「艦長代理」という重責を担っているため、その責任の重さもまた古代をして成長させている所以であろう。斉藤という存在は、かつての古代の現身であり、古代の成長を演出するためのキーキャラクターでもある一方で、最後の戦死のシーンではきっちりと泣かせの演出を入れることで、本作では決して忘れられることのない重要キャラクターに成長した。「さらば」でも同じ役割を演じてはいるが、古代も斉藤もともにエピソードを重ねて上で、斉藤の戦死のシーンを膨らませてくれたと考えれば、エピソードを増やし、キャラクターをふくらませ、ドラマをより盛り上げた古代と斉藤は、「2」という作品の本質を具体的に示した一例といえるだろう。

<テレサ、愛の理屈と変節の理由>
 さてヤマト側で大きくクローズアップされていた人物といえば、島大介だろう。かつてのシリーズでは古代の親友であり、ヤマトの航海班長であり、生真面目な人柄ばかりが先行していたが、本作ではやはりそのキャラクターを膨らませてきた。しかも本作のキーキャラクターであるテレサと愛し合う仲になるという大役を演じたのである。その萌芽は、航海長としての責務から、テレサの通信を相原通信長を差し置いてキャッチすることで、船の向かう先を特定したいという思いから、相原と険悪な中になるまで通信を取り合うのであるから、そのバイタリティにびっくりしたりする。しかも「通信ってのはこうやるんだ!」と相原をたしなめる始末。見ていると島もまた他人を思いやることができない若者なのかと思いつつ、むしろ生真面目な性格が災いして相原をないがしろにしてしまうというキャラクターとなる。

 テレサの方もよくしたもので、通信を重ねた島に一方的に思いを寄せて、古代や真田、斉藤がテレサと謁見した時も、島を待つと言い出す。ここで彗星都市帝国ガトランティスの詳細が語られるわけではなく、その規模や移動速度、そして目的が地球の征服にあることを明かすだけなのだ。そしてテレサは、このメッセージをヤマトに託すだけで、自らはガトランティスと戦うことをしないのである。テレサがテレザートを荒廃させた張本人であること、しかも「さらば」のテレサのように反物質世界の住人ではなく、反物質を扱える能力者という設定になっているがゆえに、人間とも触れ合える。もちろん島とのラブロマンスありきの設定だろう。だがこの反物質を扱える力が、テレザートを荒廃させ、ズォーダーをしてテレサを恐れさせる原因となっている。それはガトランティスを壊滅させるに足る十分な能力だろうが、テレサはこの力を疎ましく思っているから、力を行使することはしない。したがって警告だけは発した上で、ズォーダーが手を出さないのをいいことに、ヤマトに肩入れしないというのである。だがここで白色彗星がテレザートに迫り、彗星に巻き込まれてテレザートが崩壊の憂き目にあうのであるが、この時点で白色彗星の航路を捻じ曲げるために、テレザートを爆発させるのである。この行為はもちろん島への思いあってのことであり、もはや島がいるヤマトと地球に肩入れしているのだ。そのシーンの前には島との生きるの死ぬのという問答があり、崩壊するテレザートからテレサを脱出させたい島の想いと、島への想いが爆発せんばかりに膨らんだテレサの暴発テレパシー通信があり、ヤマトとクルーは大いにこの二人に振り回されることになる。この二人、どこでどうやって愛をスタートしたのかは判別しづらいが、はっきりと互いを思いやるがゆえに涙する、テレザリアムでの二人の会話あたりではっきりと愛を確かめ合ったと思われる。

 この時点ではっきりわかるのは、本作のテレサという存在は、「さらば」のような女神的な存在ではなく、第1作のスターシアのような救世の女神でもない。より強い力を持つだけのただの宇宙人女性として設定されているのだ。これが島とのラブロマンスを展開させてなお、最終回には島をヤマトまで送り届けて、自身は幾ばくも無い余命をもってズォーダーの乗る巨大戦艦へと特攻をかけることになる。もし力を持つものはその力の応じた責任が問われるといったお約束事なら、テレサは登場の時点で死ぬ定めにある。だが島とのラブロマンスが設定されたことにより彼女はその力の行使に揺れる女性として描かれ、その揺れる思いは島という愛すべき人の登場によって、さらに揺れることになるのだが、今度は愛する島の存在ゆえに地球に肩入れすることで、自らの命を顧みず、ズォーダーとともに消滅することを選択する。つまりこのテレサの変節もテレサの島への愛ゆえだとすれば、なんとテレサにとって過酷な愛だろうか。だがテレサの奇跡もたった1回だ。その1回の奇跡にすがることなく、恒久的な平和を維持するためには、人は何をなすべきだろうか。そしてテレサの命に等しいだけの存在として、我々は生きる価値があるのだろうか? その答えは我々自らが答えを導き出すしかない。

 その1で提示した、「さらば」での批判対象を積極的に肯定する試みとは、まず物語に説得力と厚みをもたらすために、エピソードの掘り下げとキャラクターの肉付けが行われていることが上げられる。前述のようにテレサが女神ではなく、自身の能力に振り回される宇宙人女性として描かれ、その揺れる心の機微を島大介というキャラクターが掬い取ることで、愛が生まれ、その愛ゆえに苦しみながらもテレサは結果的に地球の救世主となる選択をしていくという物語は、「さらば」でのテレサの言動や行動に比べると、より物語になじむし、それ以上に説得力を持つ。とかくヤマト側の人材が随所で失われることに目を奪われそうになるが、ガトランティスやヤマトの攻撃によって、それに倍する死者が出ているだろうことを、バランス感覚として冷静に思いをいたしてほしい。そこに気が付けば、「さらば」を見た時に流れる涙の正体が、巨大な敵に抗う人々が、社会に飲み込まれて、抗う術を奪われた自身に置き換えて涙した映画公開当時の話は、現在のあなたの感動も揺さぶってくるはずだ。時代が変わっても変わらないこともある。社会に出ても歯噛みするほどの口惜しさは、いつの時代も変わらない。だからこそ「2202」が公開される意義もある。

 次回は最終回までの流れを追い、本作における艦隊戦やヤマトの作戦を取り上げてみたい。この艦隊戦こそ、本作が真に作られた最大の理由があると思えるからだ。以下次回。
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プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
48歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
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特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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