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仮面ライダー(新)~その3・新幹部に新生に劇場版~

承前

 17話の最後、ゼネラルモンスターを始末するために登場した魔神提督。仮面ライダーに宣戦布告したものの、直に洋に姿を見せるのはまだ先の話。劇中の説明によれば、南米支部で活躍し、日本へと凱旋して二代目日本支部の大幹部となったという。魔神提督の特徴は、海外で活躍し、実績を上げている怪人たちを日本へと招聘し、作戦に専従させていることが上げられる。それゆえ日本支部で改造された改造人間を用いず、18話冒頭ではゼネラルモンスターの強化に尽力したプロフェッサー・ドグをも処刑してしまう。悪辣で残忍極まりない性格に、あくまでも能力と結果に強いこだわりを持つ大幹部、それが魔神提督という人物の人となりである。そうはいっても、ネオショッカーの目的はあくまで世界人口を減じることにある。そのために、海外から魔神提督によって呼び出されネオショッカー怪人たちは、日々各々の作戦に従事している。その作戦も多岐にわたるのだが、その作戦がおかしな方向へとねじれていくのは、今後のお楽しみにしておこう。

<なぜ?の嵐、怪人爆発の謎>
 これまでの2回の記事で触れておかねばならなかったのだが、内容を考えるとどうしても削らざるを得なかった話を書いておきたい。かの「空想科学読本」シリーズにおいて、科学者・柳田理科雄先生も触れているが、仮面ライダーのキックを受けて、ライダー怪人が大爆発するのはなぜなのか?という問題がある。怪人が共通して身につけているベルトのバックルに、証拠隠滅用の爆発物が仕込まれているとの話もあるが、ベルトをしていない怪人もいるので、この限りではない(特にゲドンの獣人とか)。柳田大先生にとっても大変理解に苦しむ難題だったようで、機械類の破壊と爆発というメカニズムがつながりにくいため、楔形の爆弾をライダーキックで怪人に埋め込んでいるという結論に達している。笑うしかないwww

 ところが、本作ではこの謎に一つの回答を設けている。怪人の額に設置されている逆三角形で赤く光るシグナル。これは改造人間の体内の熱上昇を抑制するために設置されている冷却装置であるという。つまり怪人たちがそれぞれの能力を十全に活動させることで、怪人の体内では急激な熱上昇が発生するが、闘争心が高まりライダーとの死闘が始まれば、その熱はかなりの高熱に達するらしい。ライダーとの死闘の結果、スカイキックで果てるときの怪人の熱はおよそ2000度。つまりこの2000度の熱とキック技による怪人のメカニズムの破壊が結びついて爆発に至ると。やっぱりつながらないねw 溶けるのならまだしも、ね。

 18話における魔神提督の日本支部着任早々、彼が日本に召喚したのはシビレイジン。シビレイジンの持つ電気を発電所から街中に流し、高電圧で街中を混乱させる作戦に出る。だが発電所で仕事をする人々の尽力とライダーの活躍によって作戦は未然に防がれる。だが魔神提督の作戦は、立ち去るライダーのスカイターボに時限爆弾を設置して、ライダー抹殺の作戦を同時に発動させていた!(ここまで18話) 街中で爆発したら、多くの市民を巻き添えにしてしまう。今まさに時限爆弾のスイッチがリモートで入った時、そのわずかな音をキャッチしたライダーは、人里離れた場所で爆発させるためにスカイターボを走らせる。そして湖につっこんで爆弾をはずしたのもつかの間、殺人音波装置を取り付けられたオオカミジンが作戦行動を開始。巨大なメガホン型の増幅装置を使って、破壊活動をはじめる。その殺人音波と、オオカミジンの特殊な戦い方によって、一度は撤退するスカイライダーだったが、2度目の戦いで、スカイターボのエンジン音で音波を打ち消すことで勝機を見出したライダーのスカイキックによって、オオカミジンとその作戦を退ける。このメガホン型の増幅装置を、アリコマンドが複数人で持ち上げて運用しているものだから、その大きさゆえに取り回しがやりづらいわけで、このあたりからギャグっぽい怪人の動きが出始めていると見てもいいかもしれない。(19話)

<路線変更!帰ってきたライダーたち>
 迎える第20話「2人の仮面ライダー もう一人はだれだ?」より、かつての仮面ライダーたちが登場し、スカイライダーと共闘する話が増え始める。まず洋が身を寄せるハングライダークラブとその会長であった志度博士から、喫茶ブランカとそのマスターである谷源次郎の登場から始まり、ゼネラルモンスターの退陣へと流れる路線変更の、最終的な決定打となったのが、この先輩ライダーとの共闘である。これは本作への途中参加となった、前ライダーシリーズのプロデューサー阿部征司氏の強い意向が反映されているという。同時にそれまでのメインライターを続けていた伊上勝氏が体調不良で降板し、後を江連卓氏がメインを務めることになる。なお、それまで登場していたハングライダークラブの女性陣は、喫茶ブランカのアルバイトとして登場した後、17話でのヤモリジンの攻撃で長期療養が必要となり、そのまま降板。その後18話で登場する2人の女性キャラクターが登場するが、あいもかわらずの足手まといであるには違いなくw

 魔神提督が2人の強敵怪人を呼び寄せた。クラゲロンとサイダンプ。クラゲロンは体内で増殖する、毒を持つ子クラゲを水道水に流すことで人々を死に至らしめ、サイダンプは自慢の怪力と爆発物でダムを破壊し、大災害を引き起こして、すでに海外での実績を上げている実力者だった。しかもスカイライダーのスカイキックを受けてもびくともしない強靭さを兼ね備えた強敵である。2大怪人の強襲に防戦一方となるスカイライダーを助けに入ったのは、東南アジアで活躍していた仮面ライダーストロンガーだった!(20話)続く21話で一度は2大怪人を退けた2人の仮面ライダーだったが、魔神提督の指揮の下、2大怪人は同じ作戦を日本においても実行に移す。しかも魔神提督によって作戦実行日を1日早めるという隙のない状況下で、ダムの管理者の一般人の尽力によりダム爆破は免れるものの、毒クラゲ作戦はすでに敢行されてしまった。スカイキックの効かない相手にスカイライダーはどう立ち向かうべきか? さらなるスカイキックの強化のため、かつての先輩ライダーがなさしめたように、一人特訓に励むスカイライダーは、ストロンガーの助力の下、大回転スカイキックを完成させ、意気揚々と2大怪人の作戦阻止に向かう。そしてクラゲロンはストロンガーの超電ドリルキックで、サイダンプは大回転スカイキックの連打で葬り去ることができた!(21話)

 まだこの時点では、ストロンガーに変身したままの姿での登場であり、物陰からスカイライダーの戦いを見守ったり、影から声で洋に注意を喚起したりと、傍で見ているとなかなかにアブない状況ではあるが、それでも着実にスカイライダーの動きを把握し、それをフォローする優しい先輩の姿であるし、スカイライダーの特訓に付き合いながらも、かなり厳しく叱咤激励する様子も見られる。ストロンガーの電気技も健在で、力技は不利と感じたのか、水タイプのクラゲロンを電気技で苦しめての電キックのフィニッシュブローは、なかなかに説得力がある。音楽面で言えば、同じ菊池俊輔氏の楽曲ながら、スカイライダーの活躍場面とストロンガーの活躍場面を音楽で仕分けてあるのが見事で、耳でも楽しめる二人のライダーの活躍が楽しい。この20、21話の連続で、当時の子供たちはおろか、今の目で見てもなかなかに胸が熱くなる展開で、もはやこの先に登場する先輩ライダーたちが楽しみで仕方がない。

 またネオショッカーの作戦も全く別の二つの作戦を同時に行う両面作戦であり、22話を挟んでの第23話「怪人ムササビ兄弟と2人のライダー」でもムササベーダー兄弟の実施するXY作戦(スカイライダー抹殺と横浜壊滅作戦の同時進行)を、スカイライダーと仮面ライダーV3が挫くという物語だが、客演ライダーの登場を契機にして作戦が発覚し、それがスカイライダーの知るところとなり、二人のライダーの共闘によって作戦が未然に防がれるという流れが、横浜を舞台としたライダーの共闘を華々しく盛り上げる。そしてまたかつてのライダーを鮮やかに彩った菊池俊輔氏の懐かしい楽曲の数々もまた、スカイライダーの物語に華を添えることになる。V3役の宮内洋氏が、声だけの出演だったのがただ悔やまれる。また作戦発覚の契機となる人物が北村総一郎氏であることも一つトピックとしておきたい。

<なぜだ? 悪に加担する科学>
 22話は怪人コゴエンスキーが計画する冷凍ミサイルによる都市破壊作戦だが、このミサイルが厄介で、低学年の小学生女子の生贄を必要としているもので、コゴエンスキーの出身地である極寒の国での儀式だという。だがこのミサイル発射のための子供拉致事件が、洋の既知の子供を誘拐したために洋の知るところとなり、スカイライダーによって作戦が失敗に終わるという話だ。
 V3登場回を挟んでの24話では、マダラカジンが実施する毒ガス散布作戦を未然に防ぐ話なのだが、物語冒頭で作戦に使う毒ガスを開発した科学者にネオショッカー側が接触するところからスタートしているのが面白い。この科学者、自身の実験の失敗により研究室を追われたために、日本という国そのものに復讐するためにだけ毒薬を開発し、大金を手にして自分を追いやった人々を見返したいという欲求を持っていた。そして毒ガスの開発に成功した彼に、ネオショッカーは接触してきたのである。科学者はぬけぬけとネオショッカーに協力を約束し、毒ガス製造機を開発。最後の部品と引き換えに3億円を要求し、大金を手にすることになるも、逆に命を狙われることになる。だがすんでのところで洋と谷に助けられる。科学者には妹がいて、彼女は兄の研究を止めたいと願いながらも何もできずにいたが、大金を手にした兄と共にネオショッカーの追跡を逃れた先の電話で、兄の開発した毒ガスを使って遊園地で虐殺が行われることを聞くと、彼女は兄の犯罪を止めたいという願いと、事件が警察に発覚すれば、兄が犯罪者になってしまうという2つの事実に思い悩む。だが電話の主はマダラカジンであり、それは洋をおびき出してスカイライダーや科学者兄妹までも抹殺しようとする作戦だったのである。はりつけにされた科学者の妹とシゲル少年とブランカの女性陣たち。妹は必死に兄を説得し、人殺しにならないでと懇願する。だが人質となった妹を助けようと走り寄る兄を、凶弾が襲う。その悲劇を見ているしかできない洋は、怒りをたたえた表情のまま変身し、人質を救出。博士の必死の言葉に従い、ガス発生装置を破壊するためにマダラカジンを追う。マダラカジンを倒してガス発生装置も大爆発し、博士もその後回復するというラストで締めくくられるお話だ。

科学者役が「変身忍者嵐」のハヤテを演じた南城竜也氏であることも、特撮フリークとしてはトピックであるが、バトルシーンを除いてドラマシーンがどうしても短くなりがちな特撮作品の中で、悪に加担する兄のために葛藤する妹を描き、一人の科学者のねじれた心を解きほぐしていく過程を描いたことは特筆すべき1話だと思う。その分、最後の帳尻合わせで毒ガス発生装置の爆発までがなんとなく省略された感は否めないが、それでも妹の葛藤を逆手にとって、兄妹の抹殺と毒ガスの実験、さらにはライダーの抹殺までを一度にこなしてしまおうというマダラカジンの作戦は、どうみても都合がよすぎるものの、物語の展開はなかなかに魅力あるものだ。

ここで話題にしたいのは、ネオショッカーに加担する悪意は、人間のものであるということだ。ネオショッカーが目指す人口抑制は、そもそも人類の延命のために始まっていることを考えれば、その発祥そのものが人間の善意から生まれていると思われる。だがその善意はいつしか何者かの悪意とつながったことでねじ曲がり、ネオショッカーは悪の組織をと変貌したと考えてもいいのではないか。もちろんそこに参画している改造人間の手術も、兵器や爆発物、毒ガス開発もすべては人間の開発した科学技術であるから、仮面ライダーの戦いは、よくよく人間の善意と悪意の二項対立でしかない。どちらも振り切ったメーターの両端であり、どちらも並び立つことができない。22話の冷凍ミサイルにしても23話の爆弾人間(これが勘弁的な人体改造と考えると怖い)も、24話の毒ガスも、人が生み出した技術が人にあだなすことになる。それは戦争の別側面でもあるし、人の中の善と悪との葛藤にも似ている。教条的な話と思われるかもしれないが、これを見た子供たちがそこに感じ取れる何かがあるからこそ、こうした特撮ヒーロー番組が継続して作られていく理由の一つにもなっている。忘れたくないポイントだと思う。

 続く25話が大変面白い話なのでご紹介しておきたい。ある日、身重の外国人女性を助けた洋は、そのまま産婦人科病院へと担ぎ込むと、ほどなく赤ちゃんが誕生する。興奮した洋が必要なものをそろえようと外に出たすきに、ボンゴと命名された子供を置き去りにして、女性は姿を消してしまう。だがボンゴは急成長を遂げ、洋をママと呼んで慕うのだが、わずか5日で電話帳を引き裂くほどの力をみせる。だがボンゴは怪人ゾウガメロンが洋暗殺のために送り込まれた怪人の子供であった。子供のボンゴは50トンの体重をもって仮面ライダーを圧殺しようとしている。魔神提督は洋の優しさに付け込むような作戦で、洋を追いつめる。ボンゴの母親を探し出すため、ネオショッカーの罠に飛び込む洋は、オートバイを破壊され、ボンゴは足に怪我を負う。ボンゴを背負い、ついには肩車をしてしまう洋は、ボンゴの絞め技で苦しめられる。洋の目の前に現れた母親の女性とゾウガメロン。さらにゾウガメロンが洋の肩にまたがり、身動きできなくなる洋を助けたのは、谷が奏でるハーモニカの音色だった。幼き日の記憶を思い出したボンゴは、母親と共にゾウガメロンの攻撃から身を挺して洋を守り、はかない命を散らせていく。激闘の末にスカイキックでゾウガメロンにトドメを刺したあと、母親とボンゴを埋葬する洋と谷。洋が悲しみとともに吹くハーモニカの音が空に響く。これが25話「重いぞ!重いぞ!! 50トンの赤ちゃん」というお話である。「重い」といって特撮ファンなら思いつくのが、「ウルトラマン」に登場したスカイドンという怪獣とその話だろう。徹底してコメディ寄りの話ながら、これほどまでに「重い」にこだわって作り出されたお話も珍しく、ウルトラマンですら一度は撤退を余儀なくされた相手でもある。このアイデアを仮面ライダーに置き換えてみたのが本作である、というわけではないだろうが、タイトルやアイデアそのものは、やはりコメディ寄りのはずが、本話は大変重苦しい話として落着している点は評価したい。作戦で子供を捨てる母親、母親不在で育てられたボンゴの粗暴なふるまい。その粗暴さを母親代わりの洋の優しさで救われていくボンゴ。洋の優しさを代替するハーモニカの音が響くとき、親子の愛情はネオショッカーの無慈悲な作戦を前に引き裂かれ、命を散らしていく悲しみ。お話の筋道が一直線でありながら、その直線を人間の情が砕いていき、仮面ライダーが逆転する様を見せる、実に展開が面白いと思える1本だ。

 続く26話「3人ライダー対ネオショッカーの学校要塞」は、怪人ドクガンバによる伝染病をまき散らすことで東京を壊滅作戦なのだが、まず外出している小学生に伝染病をまき散らし、子供たちを学校内に幽閉。他の教師たちを隔離して学校自体を占拠して要塞化し、学校に設置したドクガ大砲によって東京中に伝染病を拡大させるという段階を踏む作戦で、なかなかに手が込んでいる。新型肺炎が猛威を振るっている昨今では、何とはなしに見過ごせない話である。ドクガンバによって一時的に撤退に追い込まれた仮面ライダー。ドクガンバはさらに伝染病の患者を増やして占拠する学校を増やしていく。そして洋がドクガンバから作戦の全容を聞かされた時、すでに学校の占拠は完了し、ドクガ大砲の設置によって東京の包囲は完成していたのである。ドクガ大砲発射の刹那、それを阻止するために現れたのは仮面ライダーXとライダーマンの2人であった! アリコマンドと大砲を次々と砕いていく2人のライダー。そしてスカイライダーは一騎打ちにてドクガンバを下す。そしてドクガンバの持っていた解毒薬で伝染病に侵された人々は助けられた。だがその頃、ネオショッカーは新たな作戦を発動させていた。

<イベント編、春はまつりだ!劇場版>
 1979年の秋にスタートした「仮面ライダー」は、1980年春に2クールを消化し、最大のイベント編に突入する。上記のように20,21話に登場したストロンガーを皮切りに、23話でV3、26話ではXとライダーマンを登場させて、さて残りは1号、2号、アマゾンの登場編かと思いきや、なんと7人の先輩ライダーが総登場するという。かつての「ウルトラマンタロウ」におけるウルトラ6兄弟勢ぞろいにも似た興奮必至のイベント編だ。

 一つは27,28話の2話連続編で、ネオショッカーは最強怪人グランバザーミ率いる怪人二世部隊と新開発の戦車による大攻勢を仕掛ける中、7人ライダーによるスカイライダーの強化特訓と、ネオショッカーの大部隊と8人ライダーの激闘を描くエピソードだ。そして今一つは、当時の子供たちのお楽しみ、「春の東映まんがまつり」の一編として公開された「仮面ライダー 8人ライダー対銀河王」(1980年3月15日)だ。あらすじは後ほどとしておくが、こちらも宇宙からやってきた謎の敵・銀河王は、とある研究を追って地球へ飛来。ネオショッカーと手を組んで暗躍し始めるが、これをスカイライダーと7人ライダーが阻止するというお話だ。

 そもそもこの劇場版の製作経緯がユニークで、まず石ノ森章太郎氏による原案が存在するのだが、この企画当時における「仮面ライダー」という作品は、視聴率不振にあえいでいる状態で、9人目のライダーの投入を検討していたところ、9人目のライダーの登場編として企画内容が変更されることになる。もちろんこの9人目のライダーは、後の「仮面ライダースーパー1」の原型であり、宇宙を活躍の舞台とするライダーとして設定されていたが故、敵の規模が宇宙からの侵略者という設定へと大きく変化していく。ところがよくしたもので、路線変更による先輩ライダーの登場編によって視聴率は盛り返し、9人目のライダーの登場が見送られることになる。結果として宇宙からの侵略者である「銀河王」の設定と侵略意図、ネオショッカーと手を組んでの作戦行動が残り、9人目のライダーを7人ライダーへと置き換えて、公開作品へとなっていく。

 26話の最後で登場した戦車には、バリチウム弾が搭載されており、あらゆる物質を溶かしてしまう能力を持つ。怪人ヒルビランによってバリチウム弾は発射され、弾を開発した科学者の目の前で一つの街を壊滅させてしまう。だが科学者はバリチウム弾の発射装置を破壊し、小学生の娘のもとへと遁走する。ネオショッカーは娘を付け狙うも、間一髪で洋に助けられる。娘を手紙で呼び出した科学者は、娘と再会するも、ヒルビランによって洋の目の前で拉致されてしまい、装置の修理を約束させられてしまう。同じころ、魔神提督は怪人二世部隊の閲兵式を行っていた。そこに現れた怪人グランバザーミ。怪人二世部隊を押し立てて、ヒルビランのグランバザーミによる2つの作戦が、いま開始されようとしていた。娘と一緒に誘拐されたシゲル少年の持っていた通信機の逆探知によって、シゲルたちの南京場所に急行する洋だったが、逆にヒルビランの落とし罠に捕まってしまい、身動きできない。ヒルビランは戦車を発進させ、街中で暴れまわり、街は大混乱となる。科学者と娘たちも処刑される寸前、窮地を脱したライダーが駆け付けて助け出される。そして戦車を追ってスカイターボで追跡するライダーは、戦車の前に敢然と立ちはだかる。だが戦車の苛烈な砲撃を前に、足止めすることもできない。そこに駆けつけたのは、栄光の7人ライダー! 各々のスーパーバイクを駆り、戦車を追いつめる。ついにはそれぞれの得意技をうけて、戦車はヒルビランもろとも大爆発する。そして勝利に酔いしれる暇もなく、グランバザーミ率いる怪人二世部隊が登場し、戦いは今まさに風雲急を告げていた。(27話)

 マグマ噴出作戦の開始のための労働力不足を補うために、強引な誘拐を行うネオショッカー。ライダーたちが駆け付けるも、強敵グランバザーミによって阻止されてしまう。ネオショッカーの狙いは、日本の地下を通る大断層に沿ってマグマを噴出させ、日本を壊滅させようとしている。再び誘拐を繰り返すネオショッカー。そこに駆けつけたライダーだが、グランバザーミに一敗地にまみれてしまう。だが人々を救うために決意した洋は、7人ライダーによる特訓を開始する。そして激しい特訓の末、すべてのライダーたちのパワーを結集し、スカイライダーは生まれ変わった! そして8人のライダーたちは、グランバザーミのもとへと急行する。そこには怪人二世部隊が待ち受ける。二世部隊を7人ライダーにまかせ、スカイライダーはグランバザーミを倒すために勇躍する。特訓によってグランバザーミの素早い動きにも先んじることができようになったスカイライダー。大反転スカイキックと三点ドロップという大技により、ついに強敵グランバザーミを下す。そして誘拐された人々を救い出し、作戦は未然に防がれた。そして海外のネオショッカーとの戦いのため、7人ライダーは旅立った。日本の守りはスカイライダーに任された!(28話)

 一方の「8人ライダー対銀河王」。宇宙ステーション「天海」から放たれたΣエネルギーが、虚空の宇宙を突き進み、小惑星を破壊する。実験の成功に湧く天海の実験メンバー。だがそこに忍び寄る怪しい宇宙船の影が。ほどなくエネルギーの秘密を欲した宇宙船が天海を急襲し、謎の怪人が天海へと乗り込んで大暴れする。襲ってきたのは「銀河王」と名乗る謎の声。そんな中、開発者の羅門博士は、愛犬エレンにエネルギーの秘密を記憶させ、地球へと逃がす。しかし天海は爆発四散してしまう。
 羅門博士の葬儀がしめやかに行われる中、ネオショッカー怪人ジャガーバンとアリコマンドたちが羅門博士の娘・レミと博士の助手であった泉を襲い、レミとエレンを拉致する。エレンにエネルギーの秘密が隠されていることを銀河王に話すジャガーバンは、銀河王の発案でネオショッカーと手を組むこととなり、銀河王はネオショッカー基地へと招聘される。羅門博士の息子で洋の友人ブンが受け取った電話は、罠かと思われたが、洋は拉致されたレミの手掛かりをつかむために、その罠に飛び込むことにした。だが洋を待ち受けていたのはネオショッカーの新型戦車であった。変身して戦車に挑むスカイライダー。だがそこに現れたのはアマゾンとストロンガーの先輩ライダーの2人。そして電話はストロンガーがもたらしたものだった。戦車をスカイキックで葬るスカイライダー。その頃、銀河王と会見する魔神提督は、すでにエレンから情報を引き出し、新たな爆弾の開発に着手していた。面従腹背で銀河王と手を組む魔神提督。仮面ライダーの登場に、銀河王はサドンダスを送り出し、ジャガーバンとアルマジーグは改造人間二世部隊を押し立てて責めてくる。スカイライダーは先輩7人ライダーと共にこれを受けて立つ! 一方、拉致された泉とブンは、銀河王の興味のためだけに試料として高圧電流に掛けられる。レミたちを救うために急ぐスカイライダーの行く手を阻む二世部隊。泉とブンは決死の覚悟で電流をショートさせて、ライダーにこの場所を知らせようとする。銀河王と魔神提督は爆弾を搭載したミサイルを東京目がけて発射しようと、基地に侵入したスカイライダーを阻む。サドンダスを倒し、銀河王を退けたものの、発射されてしまうミサイル。だが間一髪で発射装置を破壊し、レミや泉たちを助け出したスカイライダーは、既知の大爆発を尻目に逃亡に成功する。銀河王はどうにか宇宙船で脱出したかに見えたが、基地の爆発の余波に巻き込まれて四散して果てる。こうして新型エネルギーの悪用は防がれ、危機は去り、仮面ライダーたちはいずこかへと去っていく。

 いずれにしても、強化されたスカイライダーは、明るい体色へと変化し、スカイキック以外の強力な技を引っ提げて、ネオショッカーの野望を打ち砕いていくことになるのだが、この「対銀河王」と27,28話の前後編の位置づけを考えると、体色変化後のライダーが活躍する劇場版は、27、28話の後と考えるのが妥当なのだが、これだとネオショッカーの戦車部隊の登場に驚きが無くなってしまい、劇場版での戦車の投入は、先の前後編の残存部隊によるやっつけ仕事に見えてしまいかねない。また27、28話に登場する二世部隊の中に、劇場版のメインキャラの一人であるジャガーバンが参加している。こうなると「劇場版→27,28話」となり、スカイライダーの体色変化と合致しない。ちなみに劇場版の公開は3月15日で、27話の放送日が4月4日であり、劇場版公開日の前日である3月14日には第24話が放送されており、スカイライダーはまだストロンガーとV3にしか出会っていないことになる。これは当時の劇場版が、本編とのからみをあまり考慮しないで構成されているからで、現在劇場版との連携しているのが普通になっている平成ライダーや最近の戦隊などを見慣れている目では、なかなか承服しがたい点だろう。本記事でもこれ以上言及しないでおくこととする。

 さて、改めて27、28話の連続話を見ると、あいかわらずの魔神提督による二面作戦が発動する中で、二つの作戦が連動しないで各個撃破されている。一方「対銀河王」では怪人二世部隊がミサイル発射による作戦をライダーから守るために、わりと露骨に捨て石にされている感じが否めない。戦車にしても全く同じ扱いで、連続話での登場時よりもあっさりと破壊されているのが、なんとなく悲しい。とはいえ銀河王とネオショッカーによるミサイルの発射という大作戦を阻止するお話の流れから考えると、それ以外の仕掛けがかすんで見えてしまうのは仕方がない。そう思えば、銀河王ってあんまり強くないし、イマイチ活躍場面がないから、この点でも残念だったように思う。また出演者の人数の関係か、レミ、泉やブンといったゲストばかりが出演し、TV版のレギュラーメンバーは洋と魔神提督しか出演しておらず、谷源次郎すら出演していない。このあたりもTV版とのなじみが薄い印象を与える事情だろう。ただし、劇場版序盤に登場する宇宙ステーション「天海」の登場シーンや大迫力の破壊シーン、終盤に登場するネオショッカー基地の大破壊のスペクタクル、銀河王の宇宙船の破壊と爆発のシーンなど、特撮シーンでの見栄えが大変特徴的で目を引くし、さすがに劇場版のクオリティであることを感じさせる出来栄えなので、特撮フリークはお見逃しなく。

<新生スカイライダー、99の必殺技とは!>
 こうして視聴率も上向いて、順調な滑り出しを見せた「仮面ライダー」の第3クール。特に3クールは特訓によって獲得したスカイライダーの新技と、さらなる先輩ライダーとの共闘もあり、見どころが増えていくことになる。そんな新生スカイライダーの魅力が爆発するのが、第29話「初公開!強化スカイライダーの必殺技」だ。本話より主題歌も「燃えろ!仮面ライダー」から「男の名は仮面ライダー」に変わり、爆発をよけながら海辺の砂浜をスカイターボで疾走するライダーの、大変かっこいいオープニング映像に差し替わる。

 博物館で公開されたエジプトのミイラを見に来た子供たちは、博物館で配られたミイラのお面をかぶったら、お面が取れなくなって苦しみだして、次々に病院に担ぎ込まれてくる。博物館のミイラをいぶかしんだ洋が調査を進めると、案の定、ネオショッカーの怪人ヒカラビーノの仕業であった。仮面はヒカラビーノの体組織から作り出したもので、子供にしか反応しないものの、被ったものはヒカラビーノの意のままに操られてしまうという。魔神提督は仮面をかぶった子供たちを操って大人たちを殲滅する作戦を発動させる。調査を進めていた洋は、ヒカラビーノの攻撃であやうく干物になるところであったが、たまたま発生した地震によって、地震嫌いのヒカラビーノは退散する。その後、病院に担ぎ込まれた子供たちを操って、ヒカラビーノは行動を開始する。しかも喫茶ブランカのバイト・アキを見初めたヒカラビーノは、谷らを人質に取り、アキと婚姻の儀式を始めようとしていた。だが洋の活躍で谷らを助けるも、アキはヒカラビーノに連れ去られてしまう。スカイターボを駆り、スカイライダーとなってヒカラビーノを追う。操られてライダーを襲うアキを退けて、一対一でヒカラビーノにまみえるスカイライダーは、新技スカイスクリューキックの一撃でヒカラビーノを屠ることに成功する。

 新生スカイライダーの新技は、この先にも次々と登場する。また物語のインターフェイスが、喫茶ブランカに立ち寄るシゲル少年の交友関係や、二人のアルバイト女性の弟などが選ばれることで、小学生となることとが増えていく。もちろん小学生男子をメインターゲットにした作品であるから、フォーマットとして間違いない選択だ。本話の登場怪人がミイラをモチーフにしていたこともあるが、本作の最初期に見せた「怪奇性」が、ここにきて再びスポットを当てられている。大人も巻き込むサスペンス的なお話もいいが、子供を怖がらせるのにちょうどよい怪談的なモノも、また子供番組の恒例である。これはまた後の「会談シリーズ」にも影響を与えていく。先述の通り先輩ライダーの登場編も控えており、変身前の登場も準備されていている状況。こうして特撮ヒーロー番組としての「仮面ライダー」(新)は、今まさに不動の地位に返り咲いたといっていい。「仮面ライダーストロンガー」が終了してから雌伏の4年が経過しての出来事だった。

 今回は劇場版も扱って、新生スカイライダーが誕生したところまで書いてみた。ここまでまだ2クールを終了して3クール目に突入したばかり。まだまだ書くことが多そうな3クール目以降を、あと1回で書き切れるかどうか、あやしいかぎりではあるがw 以下次回。
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波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
50歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
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特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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