「シン・ゴジラ」を見た後で見るゴジラシリーズ

 「シン・ゴジラ」、皆さんもう観ましたか? 私は観ました。すでに2度。もうね、全編興奮しっぱなし。いいわあ「シン・ゴジラ」。しかもね、見終わった人々がネット上やツイッター上で賛否両論、意見百出、喧々諤々。これね、平成ガメラシリーズの時に現在のネット状況があったら、間違いなくこんなお祭り騒ぎだったろうなって想像するとわかりやすいかな。段階を経て進化するのはゴジラじゃないとか、背びれや尻尾からの攻撃はゴジラじゃないとか、そういう細かいことはいいんだよ。だって映画として、ゴジラ映画として本当に面白いんだから。ポリティカル・フィクションとしての前半と、国際社会の中での日本の立ち位置の気まずさの後半、そして現在の日本の全力を見せたラストバトルの興奮という構成が実に巧みで、全くだれることなく最後まで見せきる力強さは、少なくともこれまでのゴジラシリーズにはないものだった。まあ豪快にいろいろすっ飛ばしてでも見せたいものを優先しちゃった娯楽作「FINAL WARS」(2004)ってのもあるけどさw

 でね、こんないいゴジラ映画見ちゃった後で、過去のゴジラシリーズを見直してみるとしても、いったい何を見ればいいのか? その命題に対していくつかの答えを、筆者なりに選んでみたいというのが、今回の主旨です。

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映画「ロボコップ」シリーズ~企業倫理はどこまで許されるのか?~

 007シリーズ、スーパーマンときて、次は何にしようかと悩んだ挙句、以前「エイリアン」シリーズから「プロメテウス」を俯瞰したときに、ツッコミ足りなかった部分を補強すべく、1つのシリーズに思い当たって選んでみた。それが「ロボコップ」シリーズだ。1987年から1992年にかけて3作が公開され、2014年に新規に作り直された。ちょっとだけスーパーマンのシリーズに似ているが、2014年版は後日談ではなくリブート。今回も20世紀フォックスから発売されているBD-BOXで鑑賞した。

本編に入る前に、今回の俯瞰の視点だけ掲げておくとしよう。それは企業倫理の点だ。最初の3部作でも2014年版も、背景にあるのは荒廃したデトロイトというアメリカの都市と、そこに本拠地を持つオムニ社という巨大な企業の実効支配という事実だ。警察はオムニ社により買収されており、デトロイトという都市もオムニ社に借金している。デトロイトで行われている企業活動も人々の生活も、犯罪までもがオムニ社の支配下にある世界観の上で物語が成立している。一般市民も市井の人々も、オムニの支配にうんざりしながらも、その手を払いのけられない経済的状況があり、オムニはそこに付け込んで好き放題しているのである。だが、オムニ社が企業体である以上、どれほど好き勝手にやっても企業倫理という物がある。この映画では超法規的に企業倫理を超えた活動をしてのけたオムニ社が、どんな目にあっていったか? そんな視点で俯瞰してみたい。

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映画「スーパーマン」シリーズ~ファンタジーとしての正義~

 前回まで007シリーズを見ていたのも手伝ってか、このところシリーズで作られている作品を見る機会が増えた。もちろんその作品単体でも見ているけれど、007シリーズみたいに箱で出てくれるのを、安価で買えると、ちょっと得した気分になる。以前にも「エイリアン」シリーズおよびプロメテウスを扱った時にも思ったのだが、こうやってシリーズを俯瞰すると、フォーマットとして作り手が作り上げてきた部分と、作り手が故意にフォーマットを壊した部分の差異、引き継いだものと切り捨てたもの、連続性とリセットといった比較を一気に検証できることは、やはり映画鑑賞上の面白さのポイントが見えてくる。3部作を一続きの作品として作られている「マトリックス」シリーズや「バック・トゥ・ザ・フーチャー」シリーズも面白いのだが、作品の売り上げや人気、時勢なども加味して断続的に作られたシリーズには、独特の味わいが際立って見えてくる。代わりに俯瞰するだけでは見えてこない、作品単体としての面白さは後回しになる。だがこうした「俯瞰」の面白さというのは、「ガンダム」や「マクロス」といったいくつもの作品群を総括的に考える場合にも、比較対象のポイントを浮き彫りにする指標になる。何も好き嫌いなんていう安易な言葉を選ばないでも、ポイントさえ明確に探し出せれば、どこが好きで何が嫌いか?という明確な答えを導き出してくれる。今回もそんな俯瞰の面白さを存分に堪能できる作品を選んでみた。それが映画「スーパーマン」シリーズだ。

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007シリーズ雑感~その2・冷戦なき世界の敵とは?~


<もう二度とやらないなんて言わないで!>
 1982年に本家シリーズの合間を縫って公開されたのが、ショーン・コネリーの更なる復帰作「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」だ。物語はかつての「サンダーボール作戦」のリメイクであるが、ボンドは時勢に乗じて退役寸前のポンコツスパイ扱いで、美食と酒によって健康とは言えない状態にある。それゆえに健康を取り戻し、現場復帰するために施設送りになるところからスタートする。もっともその施設で事件の発端を嗅ぎ付けるところが、ボンドの抜け目ない所以だ。ピアース・プロズナンのシリーズにも、肝臓の数値が悪いがゆえにボンドであることをMI6のスタッフが認識する件が登場するが、そもそもジェームズ・ボンドの人となりってこういう認識なんだなってわかるシーンだ。世界を救うヒーローのくせに、たばこもお酒もアリだし、キャビアなどの美食による偏食で脂肪肝ってもうw

 本家シリーズならカーチェイスになるシーンはバイクチェイスになっており、ボンドのライドテクニックが鑑賞できる。米軍の機密兵器の登場のさせ方もいいし、ボンドがタンゴを踊るシーンも美しい。本家シリーズを主張するシーンはなくても、ちゃんとボンドが健在であることを示すこの映画は、まだショーン・コネリーのジェームズ・ボンドが健在であることを示してくれている。忘れ去るには惜しい1作だ。

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007シリーズ雑感~その1・セカイと戦い続ける男~

 全世界で最も名前の知られたスパイを上げろといわれたら、まず筆頭でその名前が挙がるであろう「ジェームズ・ボンド」。時代劇で言えば「隠密」となるであろう人が、こんなに世界中に名前を知られていいのだろうかと思うほどだが、何しろその世界でなくても映画ファンなら誰でも知っているし、映画ファンでなくても知っている名前。筆者が生まれるはるか前、第二次大戦の余韻が残る世界で、秘密裏に暗躍し、イギリスはおろか世界を救ってきたヒーローである。初代のショーン・コネリーから現在のダニエル・グレッグに至る6人もの名優が演じてきたこの世界一有名なスパイの物語について、今回は思いのたけをぶつけてみようと思う。

 今回この記事を書くために、20世紀FOXエンターテイメントから発売されている、ボンドを演じた俳優ごとにまとめられた4つのDVDやブルーレイBOXを購入。これを視聴しての執筆だ。映像としてはかつてのアルティメットコレクション時代にリマスターされたもの、ピアース・プロズナンとダニエル・グレッグに関しては現行発売されているブルーレイをそのままBOX化している。なおこのBOX化に際して、2代目ボンドのジョージ・レーゼンビーの「女王陛下の007」と4代目ティモシー・ダルトンが演じた2作品に関しては作品が少ないためか、BOX化が見送られている。いっそ抱き合わせで売ってくれてもよさそうなのにと、一応文句だけは言っておいて、これらの作品についてもレンタルにて視聴した。

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映画「STAR WARS フォースの覚醒」~似て非なるもの~

 忙しい時間の合間を縫って、これだけは見ておかねばいけないと思いつつ、行ってきました「STAR WARS フォースの覚醒」。たった1度の鑑賞後の読後感だけで言えば、まずはやっぱり見ておいてよかった、という感想になるだろうか。感触としては決して悪いものではなく、シリーズ3作目(公開順)である「ジェダイの復讐」(当時のタイトルね)の後日談として、あの事件から30年の時を経て、あの銀河がどうなっていったのかは、時代考証好きの筆者にとってはとても興味深い話である。よしんば筆者の苦手なディズニーが絡んできてはいても、「STAR WARS」は「STAR WARS」だった、よかったね!と思っていた。しかし鑑賞後にゆっくりと作品を思い返してみては、「?」と思わないでもない箇所があって、そうした部分を検証してみるに、少しずつ旧6部作との差を思い知ることになる。今回はそんな個人的な検証部分を無理やり納得させたくて、書いてみることにする。

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宇宙刑事NEXT GENERATION~その熱き血潮は、今~

 このタイミングは全くもって遅いし、今さらどうしてこれを紹介しようと、多くの特撮ファンにとってはどうでもいい話だろう。それでもせっかく見たのでどうしても紹介しておきたいと思い、ご紹介する運びとなった。
 「宇宙刑事 NEXT GENERATION」は2014年10月に「宇宙刑事シャリバン」が、同年11月に「宇宙刑事シャイダー」が映像ソフトとして発売された。もちろんお金がないので購入は見合わせて、両作品がお安くレンタルできるまで待ちに待ったので、これほど遅くなったことを最初にお断りしておく。とはいえ、これの前作となる劇場版「宇宙刑事ギャバン」と「スーパーヒーロー大戦Z」を思い出してもれえれば、筆者がどうしてこの作品を取り上げることに意欲的になれなかったかは、それなりに想像していただけるかと思う。ところがやっぱりこういう盛り上がりのあるコンテンツはちゃんと見ておいた方がいいもので、今回視聴して、なかなかに見どころのある作品であったから、どうしても取り上げたくなったので、ここに書き残しておきたい。

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プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
43歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
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