FC2ブログ

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち~福井さん、ごめんなさい~

 2019年3月に公開された第7章の公開をもって、ほぼ2年半にわたるこのシリーズも終焉を迎えることになった。これまで当ブログにおいては、1度たりとも真面目に取り扱ってこなかった。その理由についても以前の記事で触れたとおり。「2199」ではあんなにも熱く、暑苦しいほどに取り扱ったくせにだ。そんな筆者が翻したように本作を、最後の最後で取り扱う理由については後ほどにしておく。今回は完結記念としてこの作品を取り上げて、ここまでに苦難に満ちたヤマトの航海への華向けとしたい。

続きを読む

ルパン三世・グッバイ・パートナー~アメリカとAIと電脳歌姫~

 かつて劇場版「ルパン三世 ルパンVS複製人間」において、ルパンの良き相棒・次元大介がのうたまうに、

「長ぇこと、モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日かぎりだ!」

 マモーことハワード・ロックウッドの行方を捜すアメリカ大統領補佐官の尋問に堪えかねて、次元が言い放った言葉なのだが、本作が公開された1978年のころでも、すでにアメリカという国はフィクションの世界では当たり前に悪役だったなぁと思う。78年といえば自民党福田政権の下、日中平和友好条約の締結を目前に控え、日本はアメリカの軍事的庇護の下で、すくすくと経済成長をしていたころだ。1991年のTV-SP「ナポレオンの辞書を奪え」では、湾岸戦争後の経済的紛糾を治めるために、ルパン帝国のお宝を狙うG7に参加する世界の首脳陣が送り出す多国籍軍を相手に大立ち回りを演じるルパンを描いたが、その頭目がアメリア大統領だった。日本人はアメリカという国について、あまり良い感触を持っていないようで、少なくても「ルパン三世」というフィクション作品の世界では、悪役を演じる場合が多い。もっとも当のアメリカ人にしたところで、現実の国のトップがロクでもないことを知っているようで、アメリカのアニオタさんたちも一定の理解を示してくれているようだ。

 そんな中での今回のルパンSPは、ルパンの良き相棒・次元大介が、ついにというかまたもルパンの敵に回るというお話。多くルパンファンは、またかよ、あるいはそれがどうしたという感想を口にしたとかしないとか。もうね、ルパンが死ぬとか銭形が死ぬとか、そういう煽り文句は聞き飽きてるんだよねぇ、とかブツクサいいながらも、見ちゃうんだから、ルパンファンは律儀だよねえwww

続きを読む

「ルパン三世 Part 5」~その2・ルパンが理由を話すワケ~

承前
 言葉にしづらいルパンと不二子の関係性については、前回においてはお話のキモの部分ではなく、あくまで「ルパン三世」という物語を成立させるための要素だと考えていた。第2シリーズでもよく見られた、ルパンを不二子が追いかけるシーンは、「女怪盗」としての峰不二子が、ルパンと並び立つためのアクセントでしかなく、不二子の掌でいいように操られてルパンが泥棒稼業に精を出す物語導入は、ルパンの動機の部分でもあるわけだ。だが本当にルパンは不二子という女性を手に入れるためだけに、艱難辛苦を乗り越えてまで盗むのか?と問われれば、それは否だろう。盗み出す対象そのものに心動かされなければ、ルパンが動くことはないのではないか? ルパンと一緒にいる次元が、その対象の価値を知らずに、不二子の依頼だと知って露骨に嫌な顔をするシーンが散見されるが、そのお宝の奥にある真実こそ、ルパンが真に追い求めるものであるとしたら、ルパンにとっての「泥棒」という稼業の意味は、世界に点在する謎の探究なのか?

 かつてのTV-SPの22作目「ルパン三世 血の刻印~永遠のMermaid~」では、劇中で狙う八百比丘尼の財宝は、ルパン1世がお宝にたどり着きながらも何も盗まなかったたった1度きりの例であったと説明がある。祖父の不可解な行動の謎を解くべく、行動をしていることを吐露するシーンがあるが、そこで「泥棒」という稼業が、一族に課せられた「呪い」だとルパンは評している。このルパンによる客観評が正鵠を射ているとはどうしても思えない。メタな話を許してもらえるならば、この件こそが製作者たちがルパン像を見誤ってキャラクターをブレさせている最大の要因だと思えるのだ。そして新作を作ってはルパンにとっての泥棒稼業の意味を問いただすことになる。ルパンが断続的にではあるがシリーズとして続けてこられた最大の理由は、ルパンが泥棒稼業に精を出す理由を、製作者たちがずっと追い続けた結果だと思うのだ。でも盗むための理由をルパンは欲していない。それを欲しているのは作り手と視聴者だけなのかもしれない。

続きを読む

「ルパン三世 Part 5」~その1・論理と矛盾とレゾンデートル~

 これまで「ルパン三世」シリーズについては、TVシリーズ3作品と劇場版、そしてTV-SPと書いてきた。その後「峰不二子という女」について書いたっきり、TV-SPを思い出したように書いた以外は、「次元大介の墓標」「血煙の石川五右エ門」「~Part4」と、作品自体はずいぶんと展開していたにもかかわらずほったらかしていた。SP最新作「グッバイ・パートナー」も放送されたことだし、タイミングは熟しきっているのに、どうにも腰が上がらない。大好きなルパンなのになぜか? 単純に怖かったのだ。大好きな故に、新作を見るのが怖い。近年のTV-SPに悔しい思いをしてきた筆者としては、これ以上製作者たちに好きなように蹂躙されていくルパンたちの姿を見るのがつらかった。たとえ「峰不二子という女」で多少の溜飲を下げたとしても、その思いを引きずったまま今日に至る。どれだけハードに作ろうとも、どれだけコミカルによせようとも、製作者たちの思い通りにキャラクターをブレさせるTV-SPは、「ルパンVSコナン」の企画を聞いた段階で気持ちが離れていく。子供の姿とはいえ、高校生ごときが百戦錬磨の怪盗ルパンと知恵比べなど、コナンくんにまったく思い入れのない筆者にとっては、理解も容認もしがたい事実だった。あ、誤解なきように書きますが、「ルパンVSコナン」は、コラボ作品としては良作でしたけどね。それでも気持ちがルパンから遠のいていく。もはや古参のルパンファンを納得させられる作り手など、いないんじゃないかって。だから遠巻きにして、直接見ることも批評することもなしに、新作を手放しで喜び、ついでに旧作に手を伸ばしてくれる若い人々を待つだけだった。そんな筆者の背中を押してくれた作品が本作、「ルパン三世 Part5」である。実に、実に様々に考えることが多かった作品であった。

続きを読む

映画「ニンジャバットマン」~超ド級の快作!~

 超ド級の「ド」とは、戦艦ドレットノート級の「ド」なんですって。奥さん、ご存知でした?いやまあそんな話はどうでもよくってw
 劇場公開を見逃して、ソフトもぬるっと買い逃していたのを、年末に今更のように買いまして、これでいつでも見られるなぁって、そのままほったらかしてたら、前回の記事でずいぶんと時間がかかっちゃって、なかなか見れずにおりまして。んで、今さらのように見たんですが、これがまた思いのほか、思いのほかで。もうね快作、とりあえず快作ですよ。筆者がこれから何やら書きますが、こんな駄文読むよりも、お願いですから、借りてでもネットでも媒体はなんでもいいですから、とにかく見てください。そもそもの「バットマン」を知らないと入り込みづらいところはありますが、劇場作品の「バットマン」シリーズに少しでもなじんだ方なら、見て楽しめること間違いなし。バットマンの仲間の歴代ロビンや数多くのヴィランが登場しますが、その人物背景なんかは後回しでいいので、このアクション・エンターテインメントに身をゆだねて、楽しんでもらえればそれで十分おつりがくる、そんな作品です。

続きを読む

機動刑事ジバン~その4・ホンネとタテマエ~

承前
 少しだけ本作の音楽について触れておきたい。本作のBGMを作曲したのは、名匠・渡辺宙明氏。DVD3巻のブックレットには考察が残されているので、そちらも参照いただきたい。日本コロンビアから発売されていたANIMEX1200シリーズでCD化された楽曲を聞くと、本作のために宙明先生が書き下ろした楽曲は、劇中でほとんど使われていない。この件については多くの憶測も含めて、様々な言説もあるが、現実にはこれまでの宙明サウンドの流用によって賄われており、その後、東映特撮作品から渡辺氏は距離を置くことになる。CDを聞く限り、特撮ヒーローらしい打楽器を多用した音楽でありながら、宙明氏の都会的センスが凝縮されたサウンドとなっており、音楽的な面でも「あぶない刑事」などの都会的な印象を目指したことが伺える。結果的には後半3クール目あたりから少しずつではあるが本作用の楽曲が使われ始めることで、多くのファンは溜飲を下げることになる。反面、劇中で使用されているかつての宙明サウンドが作品の印象を損なうことはなく、往年の東映作品のファンは様々な作品の楽曲の使用によって耳を楽しませることになる。

 一方の劇中曲については、番組当初より使用頻度が高いのは「吠えろジバン!」と「GOYOだ!」の2曲だ。「吠えろジバン!」は洋子ら人間たちがバイオロンに人質にとられ、間一髪という時に流れ、ジバンの登場を音楽で印象付ける力強い1曲。「GOYOだ!」はジバンの捜査開始に合わせて流れる印象が強いが、その一方で直人や洋子が捜査を始める際にも流れるので、捜査開始のイメージが去来する楽曲になった。また「ジバン3大メカの歌」も含めて、各曲のイントロ部分などもジバンの登場ブリッジや戦闘開始を告げるファンファーレとして使われていた。35話でパーフェクトジバンが登場すると、その登場や活躍に合わせて流れるのは「パ―フェクトジバン」という曲である。ジバンの新装備を紹介しながらその力強さを串田アキラ氏の声に乗せて押し出してくる。後半のバトルシーンを飾った名曲だ。

面白い楽曲の使用を紹介しよう。42話「怪物ロックンロール」では洋子が応援するデビュー前のロックバンドが歌う曲が、なぜか「バイオロン軍団現わる!」なのである。歌うは「超新星フラッシュマン」でブルーフラッシュ・ブンを演じた石渡譲だ。物語は恐竜型のバイオノイドを生み出そうとするギバの命令を受けて、必要となる電気を盗み出すナマズノイドの作戦を挫く話なのだが、バイオロンを称賛するこの歌を、なぜかナマズノイドはギバをバカにしたといってロックバンドを襲うのである。しかも「下手くそ」とこき下ろしてまでw
 清志郎の妹が上京するタイミングで時計が狂いだす事件に巻き込まれる40話、洋子の後輩婦警さんが奮闘する41話と、「機動刑事ジバン」最終第4クールは、こうして幕を開けたのである。

続きを読む

機動刑事ジバン~その3・バイオノイドの可能性~

承前
 18話にて消息を絶ったまゆみ。19話ではまゆみへの想いが強すぎたために、せっかく手に入れたバイオノイドの怪物の元を、わざわざ警察の研究所に忍び込んで奪い返すほどの狼狽っぷりを見せるジバンであるが、その狼狽を微塵も感じさせることなく、ジバンの行動をとがめる柳田に向かって、これまでジバンが語ってこなかった対バイオロン法第3条に示されている「人命の尊重」を持ち出してくる。怪物の元の分析によってバイオノイドの弱点が解れば、ジバンにとって有利に戦えるはずだが、第3条を追加項目としたのは柳田自身であり、柳田は自身の信念をジバンという他人から教えられることになる。戦いの帰趨よりも人命の尊重。これが欠けてしまった戦いは、どこまでも転がり続け、やがて取り返しのつかないことになる。柳田の生まれがいつなのかは劇中判別できないが、少なくても日本がかつて経験した悲惨な戦争の経験が、こういうところで顔を出してくる。こんな形でしか戦争を伝えられないのかもしれないが、こんなやり方もないよりははるかにましだろう。

 19話でキーとなる少女・まなみは、たまさかバイオロンの運び屋にぶつかりそうになり、その時の落し物が「怪物の元」だったわけだが、この「怪物の元」がまなみの言葉通りに変態していく。ギバの言葉によれば「怪物の元」にギバ自身がなんらかの手を加えることにより、バイオノイドが誕生するのだが、この「怪物の元」が海底工場によって生産されていることも明かされた。これを先のジバンの示す「人命の尊重」との対比と考えると、バイオロンの研究やその成果とは、地球上の動植物の生命の神秘という方面ではなく、いたずらに他者の命を弄び、ギバの思い通りにその命を利用する方面となり、明らかな「人命軽視」なのではないかと思われる。

続きを読む

プロフィール

波のまにまに☆

Author:波のまにまに☆
東京都出身
48歳になりました 
妻一人

戦隊シリーズをこよなく
愛する、男オタ。
特撮は主食、
アニメは副菜。
後期必殺を好み、
スタートレックは
ピカード艦長が大好物。
Twitterやってます!

カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
namima2のつぶやき
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク(リンクフリーです)
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
FC2 Blog Ranking
フリーエリア
blogram投票ボタン
ブロとも一覧

あにめにゅ~す の あににゅ

分水嶺

素足のアイドル達

有名人の珍言・名言集

宮廷アリス

TOY BOX
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[FC2 Analyzer] http://analyzer.fc2.com/ -->